
中年男性に多い「隠れ肥満」がもたらすリスクとは? その原因と解消法6つもあわせて紹介!
パッと見はまったく太っていない、むしろ痩せ型の体型をしているにもかかわらず、体脂肪率の数値が高い人のことを「隠れ肥満」と呼びます。 体の肉つきや脂肪のたるみ等、見た目の体型では分かりにくい隠れ肥満。もしかしたらあなたも隠れ肥満になっているかもしれません。
今回は、中年男性に多い「隠れ肥満」がもたらすリスクと、肥満を引き起こす原因、またその予防と解消法についてもあわせてご紹介したいと思います。
今回は、中年男性に多い「隠れ肥満」がもたらすリスクと、肥満を引き起こす原因、またその予防と解消法についてもあわせてご紹介したいと思います。
「隠れ肥満」とは?

※BMI =体格を相対評価した肥満の国際基準(肥満度)
※BMIの計算式:体重÷ (身長 × 身長)
●詳しくは、以下でチェック!
隠れ肥満の“隠れ”は、パッと見で他の人には分かりにくい&気づかれにくいことから来ています。端的にいえば、たとえ痩せ型のスリムな体型をしていた人でも、脂肪の値が高ければ「肥満」になるということ。
男性の中には、自分の体重はある程度把握していても、体脂肪率までは知らないという人も多いでしょう。そんな人は、一度体脂肪率の計れる体重計に乗ってみてください。
そして、もし体重は標準の範囲内におさまっていても体脂肪率が高いという場合、あなたも確実に「肥満予備軍」ということになります。
中年男性に多い「隠れ肥満」がもたらすリスクとは?

ここからは、そんな隠れ肥満の人が気をつけたい将来のリスクについて詳しく紹介していきます。
◆ガン
まず隠れ肥満になると、ガンの発症リスクが高まるといわれています。とはいえガンの原因はさまざまですので、肥満によって具体的にどの程度ガンにかかるかまではわかっていません。しかし、現実問題としてガンは生命にかかわる重い病気ですので、発症のリスクが考えられる肥満などの要因は可能な限りすべて取り除いておくのが吉でしょう。
◆高血圧・糖尿病・脂質異常症
隠れ肥満になると、生活習慣病の「高血圧症」「糖尿病」「脂質異常症」にかかりやすくなります。これらすべてにかかった状態は、死のトライアングルと呼ばれ、心筋梗塞や脳梗塞にかかるリスクが大きく上がるのです。◆心疾患・脳血管疾患
隠れ肥満が原因で生活習慣病になり、血液がドロドロの状態になると動脈硬化が進み血栓ができます。その血栓が心臓へ移動すれば心筋梗塞に、脳へ移動すれば脳梗塞を引き起こす恐れがあるのです。命の危険にかかわるリスクも高い病気ですので、きちんと予防しておきたいところでしょう。
◆慢性腎不全(まんせいじんふぜん)
隠れ肥満から血液のドロドロを招き、動脈硬化が進行すると、徐々に腎臓への血流量も低下し、慢性腎不全になる恐れがあります。慢性腎不全とは、本人に自覚症状がないままゆっくり進行し、腎臓の機能が低下していく病気のこと。腎臓の機能が悪くなると、最終的に人工透析が必要となるため、いち早く腎臓への負担を減らすことが重要です。
◆肝硬変(かんこうへん)
肝硬変とは、慢性肝炎や肝障害が進行して肝臓が硬くなった状態のことをいいます。この状態では、肝臓の機能を正常に果たすことができません。また、身体の中で大出血を引き起こす恐れもあります。取り返しのつかない状況を招かないためにも、隠れ肥満は未然に防ぎたいところです。
「隠れ肥満」を引き起こす主な原因6つ

内臓脂肪型肥満とも呼ばれる「隠れ肥満」を引き起こす主な原因は、次の6つです。
(1)一日の摂取カロリーが多い
食べ過ぎや飲みすぎなど、一日の摂取カロリーが消費カロリーに対して多い人の場合、消費しきれなかったエネルギーが中性脂肪として蓄えられます。その日に消費されるカロリー数を考慮せず、毎日同じ量を食べている人は、自分でも気づかないうちに隠れ肥満を引き起こす可能性が高いでしょう。
(2)運動不足
それから運動不足に陥りやすい人も、隠れ肥満が徐々に進行します。日頃からほとんど身体を動かさない人の場合、自然と消費カロリーが減るため、結果的に摂取カロリーが多くなって中性脂肪が蓄えられてしまうのです。
特に、仕事のメインがデスクワークの人は運動不足になりがちなため注意しましょう。
(3)ストレス
ストレスが溜まると、ストレス発散を目的に暴飲暴食へ走ってしまう人も中にはいるでしょう。その結果、摂取カロリーが増え体内に中性脂肪が蓄えられて隠れ肥満を招くのです。ストレスを感じる瞬間は、仕事や家事・育児・人間関係・家族関係など、人によってさまざまありますので、自分に該当しているストレスの元を見つけましょう。
(4)ミネラル不足
ミネラルの成分が不足すると、タンパク質の代謝が低下して、健全な筋肉がつかなくなります。結果的に、痩せにくい身体となって隠れ肥満のリスクが上がるのです。普段から、魚介類や肉類をあまり食べないという人は気をつけましょう。(5)便秘
もともと便秘気味な人も、隠れ肥満になりやすいでしょう。便秘になると、食事で摂取したカロリーが体内に過剰吸収されてしまい、中性脂肪が蓄えられてしまいます。普段の食事であまり野菜や果物を食べなかったり、慢性的なストレスを抱えていたりする人は注意しましょう。(6)無理なダイエット
過度な食事制限など、無理なダイエットはのちにリバウンドを招きます。結果的にダイエット前よりも太ってしまう可能性があり、その繰り返しが肥満の原因を引き起こす恐れもあるでしょう。ダイエットと言えば、摂取カロリーを抑えるイメージがあるかもしれませんが、他にも気をつけるポイントはたくさんあります。食事の量を極端に減らす無理やりなダイエットは、できるだけ控えましょう。
「隠れ肥満」の解消に役立つおすすめの対策方法6つ

ここからは、隠れ肥満の解消法としておすすめの対策方法6つをご紹介します。
(1)きっちり1日3食の食事をとる
1日3食、毎日規則正しい食生活を心がけることで、1回の食事で過剰に食べ過ぎてしまうなどのリスクを防げます。また勘違いしている人も多いですが、基本的に食事を抜くと代謝が低下して痩せにくくなり、次の食事でカロリーを摂りすぎてしまうため、1日3食欠かさないことが大切なのです。
(2)食事の栄養バランスに配慮する
毎日の食事で肉ばかり食べているようでは、栄養バランスが偏り脂質を摂りすぎてしまいます。しっかり野菜も食べて、タンパク質やビタミン・ミネラル・食物繊維などをバランスよく摂りましょう。肥満防止のために、ジャンクフードはできるだけ控えることをおすすめします。
(3)アルコールを控える
お酒をはじめとしたアルコールには、糖質が多く含まれています。また、アルコールが分解されるときに亜鉛が消費され、筋肉がつきにくくなるという特性もあるのです。肥満が気になる人は、毎日の飲酒はできるだけ控え、身体の状態を整えましょう。依存傾向がある場合は、アルコール依存症外来を頼ってみてはいかがでしょうか。
(4)有酸素運動をする
ランニングをはじめとした有酸素運動には、脂肪を燃焼させるダイエット効果があるため肥満の解消に欠かせません。そして有酸素運動は、何より継続することが大切ですので、できるだけ続けやすい運動種目を選びましょう。最初は散歩から始め、徐々にジョギングやサイクリング・水泳など取り組める運動の数を増やしていくことをおすすめします。
(5)規則正しい生活習慣を送る
良質かつ十分な睡眠は、ストレスケアにつながります。また、結果的に食べすぎを抑えられるため、ダイエットにも効果的といえるでしょう。さらに、いつも同じ時間に食事をとることで、間食や夜食を避けられるなどのメリットもあるため、肥満の予防・対策に規則正しい生活習慣がおすすめです。
(6)ストレスを溜めこまない
ストレスをできるだけ溜めないようにしましょう。職場の人間関係に悩んでいる人は転職の検討をおすすめします。また、家族間で不満を抱えている人は、とことん話し合って解決することが大切です。常に何かしらストレスを感じている不快な状態を改善させましょう。
また、カラオケや趣味を楽しむなどして、ストレスをこまめに発散させることも改善の効果が期待できるでしょう。
隠れ肥満の予防・改善に努めましょう!
パッと見では分かりにくい内臓脂肪を蓄えた「隠れ肥満」。特に中年男性は年齢とともに肥満による病気のリスクも高まります。肥満を予防・改善するために、できることはたくさんあります。 まずは、お酒を控えたり十分な睡眠をとったり、生活習慣を整えることから始めましょう。
長い目で見て、少しずつ隠れ肥満を解消させていくことがダイエット成功の秘訣です。
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