【海外の心理士が教える!】結局、メンタルが強い人ってどういう人?

現在、多くの人がストレスフルな労働環境にさらされています。そんな厳しい環境を生き抜くためにはメンタルの強さが大切です。
そこで今回は、心理学に関する書籍も執筆している海外の心理士Amy Morin氏がメンタルが強い人の特徴をまとめていたのでご紹介します。

▶自分自身を「支配」させない

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『他人に自分の考え方や感じ方、行動様式などを支配されることは、その他人に自分を支配する力を与えてしまう。』

メンタルの強さは、決して我慢や忍耐の先にあるものではありません。メンタルが強い人は、「どうすればメンタルへのダメージを回避できるのか?」を常に考えながら生活しています。柔軟に頭を使い、困難や危機的状況を未然に回避することがとても重要なのです。

そして、もし自分の考え方や感じ方などを見透かしている人が近くにいる場合は、できる限り距離を遠くに離し、深く関わらないようにすることをオススメします。

▶自分自身の「価値」を肯定している

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『メンタルが強い人は自分の価値を知っている。たとえどんなに嫌な人間に会っても、自分の考えに従うことを最優先に生活している。』

メンタルの強い人は、周囲に何か否定的な態度をとられても、あまりダメージを受けません。それは、自分で自分のことを肯定する力を備えているため、周囲の評価や態度など外的影響を受けにくい状態を作っているからです。

無駄にプライドが高く、周囲に高圧的な態度をふりまき、一見、自分で自分のことを肯定している風の人は多くみかけます。しかし、本当の意味で自分を肯定できる人間はかなり希少です。

もし、自分のことを肯定できる人間になりたいのであれば、成功体験を積み重ねる工夫をすると良いでしょう。成功体験と聞くと、何か大きなことをやり遂げなければいけないと考えがちですが、そんなことはありません。

「今日の目玉焼きうまく焼けたな」
「今日は遅刻せず時間に通り起きれたぞ」
このような日常に転がる小さな成功体験でも十分。“自分はやればできるんだ!”というイメージを常に持つことで、自然と自分を肯定できるようになり、たとえ攻撃的な言動を受けても、ノーダメージでスルーできる力を身がつけられるようになるでしょう。

▶「主張」と「黙る」のタイミングを心得ている

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『メンタルが強い人は、自己主張すべきタイミングをわかっており、自分の考えを相手に伝えることも恐れない。また、注意を引くためだけの嫌味を言う人を無視するベストなタイミングもわかっている。』

「メンタルが強い」と聞くと、“何事にも動じない強靭な心の持ち主”とイメージする人も多いでしょう。しかし、何事にも動じない心を持っているだけでは、ただの“堅物”になってしまい、社会に迎合できません。そうすると、周囲から無視や差別などを受けてしまい、結果的にメンタルを傷つけられてしまいます。メンタルを強く保つためには、ある程度の社会性も必要だと言って良いでしょう。

また、その場の空気を読むことに長けた日本人にとって、自己主張は思いのほか難しいこと。しかし、嫌なことは“嫌です”と言葉でハッキリ伝えなければ、延々と面倒事を矢継ぎ早に押し付けられ、メンタルをすり減らされてしまう悪循環からは抜けることはできません。

そして、この自己主張ができる能力を身につける上でも、自分を肯定する気持ちを獲得することは大切です。
「断ったら嫌われないかな……」
「反論されたらどうしよう……」
などと、無駄に不安を抱えて過ごす心配もなく、結果的には自分の心を守ることができるのです。

批判や攻撃を跳ね返すのではなく、受け流すことが真のメンタルの強さです。
とは言え、いきなり“自分を肯定しろ!”と言われても難しいことと思いますので、あらゆる物事を柔軟に捉えることから始めてみるのも、強いメンタルを獲得する方法としては悪くないでしょう。

参考文献:Psychology Today

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この記事のライター
高萩 陽平
高萩 陽平
心理カウンセラーの資格を持つフリーライター。 国内だけでなく海外の文献もチェックしており、その幅広い心理学の知識をベースにした合理的な内容の記事を執筆する。