熱中症になると、どうなる? 症状の特徴から正しい対処法までを分かりやすく解説!
真夏の暑い時期は、熱中症に注意が必要です。
自分の体調管理に役立つのはもちろんのこと、熱中症に対する正しい知識を身につけておけば、いざという時に誰かの助けに繫がることもあるでしょう。
今回は、熱中症によって生じる具体的な症状をはじめ、熱中症を引き起こす原因と対策、また熱中症が疑わしい時の対処法までを分かりやすく解説していきます。
自分の体調管理に役立つのはもちろんのこと、熱中症に対する正しい知識を身につけておけば、いざという時に誰かの助けに繫がることもあるでしょう。
今回は、熱中症によって生じる具体的な症状をはじめ、熱中症を引き起こす原因と対策、また熱中症が疑わしい時の対処法までを分かりやすく解説していきます。
熱中症になると、どうなる?
「熱中症」という言葉は聞いたことがあっても、実際にどうなるのかを知らない人も多いでしょう。ここではまず、熱中症の具体的な症状をご紹介します。
・めまい、失神、筋肉の硬直、大量の汗
熱中症の第1段階では、めまいや失神、筋肉の硬直や大量の汗などの症状が現れます。この段階でいち早く適切に対処することが大切です。・頭痛、不快感、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感
熱中症の第2段階では、頭痛や不快感、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感など、身体の症状だけでなく精神的な症状まで現れることが特徴です。・意識障害やけいれん、手足がうまく動かない
熱中症が重症化すると、第3段階として意識障害やけいれん、手足の運動障害といった重篤な症状が現れます。亡くなるリスクも高まるため、第3段階へ進むのを阻止することが大切です。熱中症はなぜ起こる? 主な原因6つ
熱中症は、屋外の方が危険というイメージがありますが、実は屋内にいるときも注意が必要です。ここからは、熱中症になる原因を詳しく見ていきましょう。
【1】水分をとらない
屋外や屋内にかかわらず、十分な量の水分補給ができていない方は体温調節が困難になるため、熱中症のリスクが上がります。【2】塩分が不足している
身体の機能を正常に保つには、塩分が欠かせません。水分が足りていても塩分が足りていなければ、熱中症になりやすいとされています。
【3】クーラーをつけない
エアコンの風が苦手、もしくは電気代の節約が目的で、真夏日もクーラーをつけないで過ごす人は、熱中症になりやすいと言えます。【4】暑さに身体が慣れていない
5~6月など、夏が本格化する前からエアコンの効いた涼しい部屋に1日中いるなど、暑さに不慣れな場合、そのまま夏が本格化すると、暑さに慣れている人に比べて熱中症になるリスクが高まります。【5】寝不足や疲労
寝不足や疲労が蓄積された状態は、身体の機能を正常に保つことが難しくなります。このように体調が不完全な中、炎天下の外に長時間いたりすると、必然的に熱中症のリスクが高まります。【6】老化や幼さ
老化にともない体温を調節する機能が弱くなりがちな高齢者は、体温の調節機能の衰えから、熱中症にかかるリスクが高いと言われています。また、高齢者だけでなく幼児などの子供も体温調整機能が未発達なことから熱中症になりやすいといえるでしょう。
熱中症にならないための予防&対策方法
ここからは、熱中症にならないための予防&対策方法をご紹介します。・こまめな水分補給を心がける
その場にジーっとしていても、ただでさえ汗をかきやすい夏は、とにかくこまめな水分補給を徹底しましょう。1日2リットル程度の水分摂取が推奨されていますが、汗をかきやすい人はそれ以上の水分量が必要です。・塩分を摂取する
汗をかきやすい夏は、水分のほかに塩分の摂取も重要です。水分ばかり摂ると、血液の成分が薄まることで熱中症のリスクが高まるからです。水分と塩分の両方が摂れるスポーツドリンクを持ち歩くと良いでしょう。・涼しい恰好で外出する
夏の外出時は通気性のいい服装を心がけ、なるべく帽子をかぶるようにしましょう。また、ボタンを首元まで閉めないなど、リラックスした恰好を意識してください。・夏になる前に運動をしておく
夏が本格化する前から運動を習慣づけておき、あらかじめ発汗や暑さに慣れるようにしておくことも大切です。1日あたり30分程度の運動で、軽く汗ばむ状態の強度を意識しましょう。
・生活習慣を整える
睡眠不足や栄養不足、運動不足などを解消しつつ、過度な飲酒を避けてください。生活習慣を整えることで身体の機能を保ちやすくなるため、熱中症のリスクを抑えられます。「熱中症かも…?」と思ったときの正しい対処の流れ
熱中症は、早期発見による迅速な対処が重要です。ここからは「熱中症かも…?」と思ったときの正しい対処の流れをご紹介します。
(1)涼しい場所に移動する
屋内でも屋外でも、気分が悪くなったり、めまいがしたりと、熱中症の初期症状を感じた場合は、無理をせずに涼しい日陰やクーラーの効いた室内に移動しましょう。すでに意識がない場合は、涼しい場所に移動しつつ早めに救急車を呼んでください。
(2)衣類をゆるめて身体を冷やす
続いて、涼しい場所に移動した後は、着ている洋服類をゆるめて、できる限りリラックスした恰好で横になって休んでください。身体は冷やした方が良いため、もし氷や保冷剤があれば脇や首の後ろなどにあてて冷やしましょう。
(3)水分と塩分をとる
水分補給できる状態であれば、スポーツドリンクなどで水分と塩分を摂りましょう。自力でとれない場合は、救急車を呼んでください。(4)回復してから帰宅する
自力で歩ける状態を目安に、十分に体調が回復したら帰宅してください。時間がたっても回復しない場合は、医療機関を受診しましょう。熱中症に対して正しい知識を身につけましょう
熱中症は、いつでもどこでも、誰にでも起こりうる症状です。毎年、多くの人が熱中症で救急搬送されているため、普段から十分に対策しておくことが大切です。
特に夏は、こまめな水分補給とリラックスできる服装を心がけること、また普段から正しい生活リズムと運動習慣を身につけておくことで、熱中症の予防に繋がるでしょう。