心理士が語る!「重い女」に共通する脳と体の変化、そして怒る彼女への対処法

女性と付き合い、しばらくすると彼女のことが重く感じてしまう。
過去の恋愛も含め、男性であれば一度はそんな経験をしたことのある人も多いのではないでしょうか。
好きの気持ちで付き合ったはずが、重いの存在へと変わってしまう……この不思議がなぜ起こるのか具体的に解説していきたいと思います。重い女性への対処法について考えていきましょう。

「承認欲求」を満たしていないから彼女は重くなる!

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重くなるのは、彼女と会う頻度が減少した時。もっと深く言えば、セックスがご無沙汰している時です。

心理的な側面からいえば、人間には「承認欲求」というものがあり、恋愛において女性が抱く承認欲求は「彼女として認められたい」という欲求です。

この欲求を満たしてあげないと、フラストレーション(欲求不満)が溜まり、大雨で水位が増え河川が土手を崩壊させ一気に氾濫するように、このフラストレーションが限度を超えると、彼女は爆発するのです。そしてこの状況下では、仕事が忙しいなどの言い訳をしても、彼女の怒りは収まりません。「会いたいのに会えない…」「抱いてもらいたいのに抱いてもらえない…」という不満が蓄積されることで、彼女は“重い女”へと変貌してしまうのです。

“重い女”にみられる脳内変化

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次に、彼女の脳の中で何が起こっているのかを解説します。

“重い女”に変わる彼女の脳には、男性ホルモンのテストステロンが影響していると考えられます。
このテストステロンには、性欲促進と体毛を濃くする効果があり、主には男性が持つものですが、女性にも陰毛などの体毛が生えることからも分かるとおり、少量ですが、女性の脳内にもテストステロンは存在します。

そしてこのテストステロンについて、大東製薬工業という会社が面白い調査を実施しています。次の3種類の条件下にある男女のテストステロンの量を測りました。
【1】恋人がいない人
【2】恋人が近くにいていつも会える人
【3】遠距離恋愛の人

その結果、①の「恋人がいない人」はテストステロンの数値は男女ともに高い結果に。そしてこの実験には、女性が重くなる理由を示すものもありました。

それは、③の遠距離恋愛の女性は男性よりもテストステロンの数値が高くなったこと。つまり、遠距離恋愛中の女性は、付き合う彼氏よりも性欲が高まり、セックスしたい欲求に駆られやすい状態ということになります。
この結果からも、遠距離恋愛をはじめ頻繁に会うことができていないカップルは、女性の方が彼氏のことを拘束したり、何かと重い女になりやすいと言えるでしょう。

“重い女”にみられる体内変化

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そしてもう一つ、女性の体の変化についても知っておく必要があります。

女性はよく排卵期から生理前になると、男性のことを受け入れやすくなる傾向があります。これは、エストロゲンという女性ホルモンの効果であり、子宮内膜を厚くするとともに、精神面で彼を受け入れる受容的な気持ちが強くなるのです。

要は「妊娠をするための準備が整ったよ」というメッセージ。

そしてこの期間に、「会わない」「連絡をしない」「抱かない」など、受容的な気持ちが高まる彼女の体を満たしてあげないと、徐々に不満が蓄積され“重い女”に変わるということも合わせて覚えておきましょう。

重くなった彼女をなだめる対処法

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次に、重くなった彼女をなだめる対処法についてご紹介します。

これまでのとおり、彼女が重くなる原因は、主に貴男が彼女を抱かないことが理由として考えられます。そのため彼女の体内にあるテストステロンの数値が高くなり、性欲が高まって重い女に変わるのです。

ですから、表面的な言葉でなだめても効果はありません。彼女の怒りを鎮めるためには、性欲の高まりを抑えること。そのためには彼女の心を安定させる脳内ホルモンを分泌させることが重要です。

この脳内ホルモンを分泌させる方法は次の2つ。

対処法 その①|怒りを抑えるセロトニン(ハッピーホルモン)

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セロトニンは、別名「ハッピーホルモン」とも呼ばれ、これが分泌されると、気持ちが安定します。性欲の高まりに対して、気持ちを抑える効果が期待できます。

セロトニンを分泌させる方法としてはまず、日光を浴びること。強い光を浴びることでセロトニンが分泌されます。高光度治療というものもこの類。たまに室内照明でも良いのかと聞かれることもありますが、室内照明では照度が足りないため、効果は薄くオススメできません。
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もう一つが、有酸素運動などのリズム運動。その代表格としてはウォーキングです。ウォーキングを始めると、30分ほどでセロトニンが分泌されます。また、ダンスや縄跳び、ジョギングや面白いところでは、ガムを噛むことなどもリズム運動の一種と言われています。

以上のことから、徒歩で通勤通学すれば、日光を浴びてリズム運動もできるため、一石二鳥。
もし彼女から怒りを受けた時には、デートの一環としてリズム運動を取り入れてみましょう。またこのセロトニンの分泌は、男性にも効果的ですので、貴男が性欲で困っているときには是非試してみてください。

対処法 その②|怒りを抑えるオキシトシン

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しかし女性のセロトニンの分泌量は男性に比べて圧倒的に少ないということが分かっています。それでは、女性はどのようにして、気持ちを安定させているのでしょうか?

それは、女性ホルモンのオキシトシンを分泌させているのです。オキシトシンは、出産の時に分泌され、苦痛を軽減させ気持ちを安定させる役割を担うほど効果が強いホルモン。

オキシトシンを分泌させる方法としては「雑談」がオススメ。これは科学的にも証明されている方法です。
女性は大方おしゃべりが大好きですが、これはただ単に話すのが好き、誰かに聞いてもらいたいという欲求だけではなく、自らの気持ちを安定させる方法でもあるのです。ですから、もし彼女と会えない場合は、メッセージ等ではなく極力電話で直接コミュニケーションを取るようにしましょう。

6秒経過すると怒りは鎮まりやすい

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もし彼女を怒らせてしまった場合は、怒涛の攻撃が始まる前には、「6秒待って」と言い、そこから6秒カウントしてください。
なぜ、6秒かというと、6秒経過すると怒りは鎮まりやすいからです。もし彼女から「どうしたの?」と訊かれたら、「PCを閉じてた」とでも言いましょう。

また、怒涛の攻撃が始まったら、彼女の言葉は遮ることなく、話に耳を傾けましょう。そうすると、彼女の心に溜まったフラストレーションを吐き出すことができます。

そして彼女の話を受け入れること。怒りを受ける合間に「僕もそう思うよ」と共感してあげましょう。とりあえず、言い訳はしないこと。言い訳は逆効果にしかなりません。

今回は、付き合う彼女が重くなる原因と、重くなった時の対処法について、ホルモンの影響と女性心理の側面から解説しました。
まずは彼女が重いと感じる前に、愛を育み承認欲求を満たしてあげること。そしてもし彼女を怒らせてしまった場合は、デートがてら公園を散歩したり、じっくり話を聞いてあげましょう。言葉よりも行動に意識をもち、彼女のフラストレーションを定期的に発散さえてあげることが大切です。

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この記事のライター
村田 芳実
村田 芳実
心理士の村田です。 認定心理士として、おもにビジネス・モチベーション・メンタル・恋愛・摂食障害など、誰でも使える心理学の記事を執筆しています。 人間の心は不思議でいっぱい。男性の皆さんが恋愛や仕事に活用できる心理をご紹介していきたいと思います。