「なぜ結婚しないのか?」独身女性に理由を聞いてみた!~結婚したくない彼女たちのホンネ大調査~

「彼氏は好きだけど結婚はしたくない」「周囲の友達は結婚してるけど私はしない」
―――そんな女性が後を絶ちません。彼女たちはなぜ自ら望んで結婚したくないという思いを抱いているのでしょうか?結婚したくない女性達の本音を探ってみました。

理由①▶親の不仲が原因で幸せな結婚生活をイメージできない

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「私の母が『子供がいなかったら離婚してる』と言っていて、父とは常に冷戦状態。家庭内の雰囲気が良くありません。自分自身も、相手が誰だろうと結婚はしたくないと思ってしまいます。」(21歳独身・彼氏アリ)

彼氏のことが好きなら結婚をしてずっと一緒にいたいと思うはず…。いいえ、そんなことはありません。”彼氏がいても結婚はしたくない”と考える女性もいます。

結婚したくない理由は「結婚=幸せ」のイメージがないから。両親の仲が悪く、結婚しても幸せそうではない夫婦像をずっと身近で見てきた女性は特に、結婚に対して良いイメージを持っていないことが多いようです。

中でも自分の母親が苦労している様子を見てきた彼女たちは、どうしても自分の将来像と照らし合わせてしまうようで、心のどこかで「結婚=苦労」というイメージが強いようです。

そのため、「彼氏のことは嫌いじゃないけど、結婚しても上手くいかないんじゃないか…」「今は彼と楽しく過ごしているけど、恋愛と結婚は別物だし…」という結婚に対するマイナスイメージを払拭できず、彼との幸せな結婚生活を思い描けずにいるようです。

理由②▶「幸せ」と言っていた友達がすぐ離婚した

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「友達は結婚相手の不満しか言わない。『すっごい幸せ』と言った数ヶ月後に離婚していた。何のために結婚するのか分からない。」(30歳独身・親と同居)

「地域柄、結婚する年齢が早いせいか、夫婦や親族間でのトラブル話をよく聞くので、結婚に期待が持てない。」(28歳独身・親と同居)


20代も後半くらいになると、同世代の友人達からも続々と招待状が届き、怒涛の結婚ラッシュ。筆者も27-28歳くらいの頃は、毎月結婚式にあり”お呼ばれ貧乏”だった記憶があります。

しかし、それと同時に、結婚した友達からは夫婦喧嘩の相談や離婚の報告も徐々に増えてくる時期。独身の女性からみれば、晴れやかな結婚式とは真逆の結婚生活の現実・リアルな離婚話のギャップにただただ驚くばかり…。

「結婚する前に気づかなかったの?」「結婚が無駄に感じないの?」などと素朴な疑問もありますが、離婚した当の本人たちに言わせれば「理想と現実は違った」「選んだ相手が悪かった」などと何の参考にもならない、ただ結婚に対する恐怖心を植え付けさせられるだけというオチ。

そんな周りの友人を介して、結婚に対する”理想と現実のギャップ”を目の当たりにすることで、ますます結婚の意味・目的が見いだせなくなっているアラサー女子も多いのではないでしょうか。

理由③▶仕事のキャリアを大切にしたい

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「自営業をやっているので、自由にさせてほしい。そのことを彼氏に言うと『俺は必要ないのか?』という話になってしまう。でも彼のことは好きなので浮気はしてほしくない。なかなかうまく付き合える人がいない。」(35歳独身・自営業・一人暮らし)

30歳も半ばになると、それまで着々とキャリアを積んできた女性は、仕事がますます楽しくなる時期。特に、会社から独立してフリーとして活動する方や役職者などの女性は、まさにこれからが本番というタイミングです。

そんな積極的に仕事へ打ち込む女性は、自分中心の生活スタイルが出来上がっているもので、日常の中に他人が入る隙間がなく、さらに恋愛のために余計な労力をかけたくないという考えから「彼は好きだけどかまってられない」という本音もあるようです。

『仕事と恋愛どっちを取る?』
――昔でいえば男性が彼女に問い詰められそうな質問ですが、仕事にやりがいを感じる女性は、限られた時間を仕事と恋愛どちらに割くべきか、常に心の中で常に葛藤している状況と言えるのではないでしょうか。

理由④▶自分の親を紹介したくない

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「親の性格に難あり。結婚相手やその家族にひどい態度を取ることが目に見えてます。」(29歳独身・親と同居)

「結婚すると相手の親との付き合いが面倒…」という話はよく耳にしますが、それとはまたちょっと異なった「自分の親を結婚相手に紹介したくない」という女性もいるようです。

筆者も婚約した当時、両家顔合わせの際、自分の父親は昔ながらの亭主関白&短気な性格。なので結婚相手やそのご家族の方々とトラブルを引き起こすのではないか、という不安から、彼と彼のご家族に会わせることを最後の最後まで躊躇した記憶があります。

結婚とは、二人だけの問題ではなく、それぞれの親や親戚も巻き込んで関係性・繫がりを持つことになります。「そんなの結婚できない人の言い訳だ」という意見もあるでしょうが、実際問題 家族が足枷となり結婚を躊躇する女性、遠ざかる女性も少なくないようです。

理由⑤▶離婚した経験から、結婚はもうしたくない

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「21歳で一度結婚したけど夫のDVで離婚。結婚は苦痛としか思えない。彼氏はいるけど、また失敗するのが怖い。」(26歳バツイチ・彼氏アリ)

結婚したくないと思う人は、何も独身女性だけに限りません。結婚を経験したからこそ、結婚したくないと考える女性もいるようです。

一度は好き同士で結婚したものの、結婚後に男性からのDVやモラハラなどの被害を受けて離婚した女性にしてみれば、世の男性全員が敵、異性に対する不信感が募り、恋愛や結婚に前向きになれないでいるのかもしれませんね。今回アンケートに協力してくれた女性は「自分は男運がない」「男は嫌い」とも答えていました。

筆者の友人にも20歳でバツイチになった女性がいます。離婚の原因は同じく旦那からのDV。この友人は、とても明るい性格の女性で、離婚後もくじけることなくシングルマザーとして立派に育児と仕事を両立していました。
そして離婚から12年後、他の男性と出会いめでたく再婚。今は家族仲良く幸せに暮らしています。

一度でも離婚を経験した女性は、結婚生活に憧れを抱けず、どうしてもマイナスイメージが先行してしまい、「もう二度と結婚したくない」という考えに至るのかもしれません。そんな彼女たちのイメージを好転させるには、ただ単に出会うキッカケだけでは不十分。気持ちを整理するために長期間恋愛から離れる必要があるのかもしれません。

理由⑥▶日本の社会・福祉制度が合わない

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「ベビーシッターのアルバイトでいろんな夫婦を見てきて、私だったら育児と仕事を両立することはできないと思った。社会制度や福祉が今以上に良くなればしたいと思うかも。(21歳独身・ベビーシッター)

「一生懸命残業しても、ベビーシッター代のほうが高くつく…」なんてこともよくある話。今の日本の社会制度では、女性が育児と仕事を両立することは決して楽ではありません。

特に未婚の独身女性の視点からみれば、育児と仕事を両立している自分をイメージするのはなかなか難しいのかもしれません。中でもベビーシッターの仕事をしていたというこの女性は、その光景を目の当たりにしていたためより想像しやすいのかもしれませんね。実際に依頼主のお母さんが忙しそうにしている様子をみれば、自然と自分の将来と照らし合わせるでしょうし。

筆者も会社員に勤めていた頃、よくベビーシッターを利用していました。そして育児と家事と仕事に振り回され、精神的に切羽詰まった時にはベビーシッターさんに泣きながら愚痴を聞いてもらったり相談に乗ってもらうこともしばしば。それぐらい働くお母さんは想像以上に大変なんです。

子供のことが大好きで就いたはずのベビーシッターという仕事……その反対に結婚すること、子供を持つことに対する現実を突きつけられる職業なのかもしれませんね。

理由⑦▶一緒に暮らす必要性・メリットを感じない

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「他人と一緒に生活することがストレスに感じる。実際、家族すらストレスで今は1人暮らしをして自由に生活している」(22歳・1人暮らし)

「人と一緒に生活することに苦手意識がある。男性と長い間ずっと同じ屋根の下に暮らしていくことが不安。結婚してもうまくいく気がしない。」(28歳・親と同居)


結婚したくないと思う女性の本音として「他人と生活できない」という理由もあるようです。

いくら好きな男性とはいえ、「体臭がクサイ」「パンツは別に洗って」など言いづらい事もたくさん。逆に、男性側も「料理の味が薄い」「いびきがウルサイ」など、悩みがあっても女性に面と向かって言えずに気を遣うことも結婚して一緒に生活すれば当然にしてあります。

そんな、他人と同じ屋根の下で共に暮らすことにストレスを感じやすかったり、細かいことも気になってしまう繊細な性格を持つ女性は特に『結婚』に抵抗感を抱きやすいのかもしれません。

家族との同居にすらストレスを感じてしまうような人であれば尚更。元は他人である結婚相手とずっと同じ屋根の下で暮らすなど到底ムリな話です。

「結婚したくない」と答える女性の本音

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今回のアンケート調査から様々な年齢・職業・恋愛観を持った女性たちの意見を聞き、筆者が見つけたのは「幸せになれるのなら結婚したいけど、きっと幸せになれないだろうから結婚したくない」という消極的な女性の本音です。

「自分が自由な性格な上に神経質な人間なので、他人と一緒に暮らすのがストレス。相手に嫌な思いをさせるかもしれないと思う。」(22歳)

「ずっと一緒に暮らしていたら合わないこともでてくるだろうから、結婚しても上手くいく気がしない。」(28歳)

「年齢的には真面目に結婚を考えるべきだと思うけど、恋愛に興味がなく結婚相手を見つける自信がない。自分も人間的に未熟だと思っている。」(28歳)


結婚したくないと答える理由の中には、自分の性格が関係しているという意見の女性も多く、そして彼女達は、自分に合った結婚相手を見つけることや、夫との生活スタイルや価値観を合わせることに自信を持てないでいるように見受けられます。

たとえ、素敵な男性と巡り合って結婚したとしても、お互いに意見の食い違いやストレスは夫婦になる以上必ずと言っていいほど訪れます。分かってはいるけど、夫婦の仲を維持するために努力をしたり、我慢するのはやっぱり疲れる……そんな消極的な気持ちが心の中で渦巻「私はきっと乗り越えならない…」と諦めているように感じました。

結婚しなくても幸せになれる時代

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「結婚したいけどしたくない」…そんな女性はすべてにおいて消極的かと言ったら決してそうではありません。

「結婚はストレスだし我慢するのも嫌だから結婚したくない」…そう答える理由には、一方で今の生活に我慢することがほとんどなく、積極的に好きなコトに向き合える現状に不満が少ないことも関係しているのではないかと思います。

”山ガール”や”歴女”など、女性も遠慮することなく様々な趣味を楽しめる時代になりましたし、仕事の面でも昔に比べれば間違いなく活躍しやすい。さらに周囲からも結婚を強要される機会も少ない。
今の時代、女性は伴侶を得なくとも自分らしく何ら不自由なく暮らせる時代なのです。昔に比べて「結婚こそ女の幸せ」という考えも通用しませんよね。

「ムリに結婚する必要はない」「結婚しなくても幸せは手に入る」そんな考えが女性の間で”一般化”されつつあるのかもしれません。

苗字が変わるのが嫌! 今の結婚制度はやはり古い?

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「結婚したら自分のペースを乱されるし、人付き合いの幅が広がるのが面倒。」(28歳独身)

「相手の親と仲良くできる自信がないし、文句を言う姑だったら耐えられない。」(24歳独身)

「恋愛はドキドキして楽しいけど、結婚は生活がかかってくるから楽しいだけではないと思う。」(30歳独身)

「結婚は子供を養育しなければならないという責任が伴う。」(21歳独身)


結婚すれば、家事や出産、子育ても女性。夫の稼ぎがあてにならない場合は共働きも当たり前。さらにご近所付き合い、姑との付き合いなど目にみえる苦労も多く、そんな生活なら「結婚したくない」という結論に至るのも仕方ないのかもしれません。

かつて筆者が働いていた職場の先輩で「結婚して苗字が変わるのが嫌。」という女性がいました。昔から”女性のほうが嫁ぐもの”という一般的な風潮がありますが、時代の流れとともに「なんで今の苗字を失わなければならないの?」と不満をもらす女性もいます。

昔は当たり前とされていた「既婚者の生き方」のようなものに疑問と不満を抱き「”結婚=幸せ”……じゃないよね?」と現実的な答えに行きつく女性が増えているのかもしれません。

「結婚したくない」と思う女性のほとんどが、思い描く結婚のイメージは苦痛なものばかり。さらに、彼女たちの本音を聞くと「結婚してからの女性の立場」に不満を抱き、かつて当たり前とされていた”奥様像”に嫌気を指しているようにも感じます。女性が自由を手に入れやすい時代だからこそ、今後ますます「結婚以外の生きる選択肢」も増えていくのかもしれませんね。

※アンケート調査対象:20代・30代の独身女性

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この記事のライター
安井カナ
安井カナ
仕事が大好き33歳です。広告会社で働いていましたが、今はフリーライターとして活動中です。ここでしか出逢えない面白いコトを発信していきたいと思っています。