一流のプロフェッショナルがこだわるシンプルな仕事着、その理由とは?

いつも仕事に行くとき、あなたはどんな服装をしていますか? 職種ごとにユニフォームがあるように、それぞれの仕事着には歴史があり、それを着る理由があります。もちろん、スーツも同様です。

誰しも仕事着に対する一定のこだわりはあるでしょうが、一流の人達が持つこだわりは、すべてシンプルであることをご存知でしょうか。今回は、一流のプロフェッショナルがこだわるシンプルな仕事着についてご紹介します!

ザ・シンプル!スティーブ・ジョブズが黒のタートルネックを好む理由

世界で最も影響力を持っていたイノベーター、スティーブ・ジョブズといえば、生前、仕事中はずっと黒のタートルネックを着ていることで有名でした。実は、誰もが一度は見たことの有るこの黒いタートルネックは、すべて同じデザインのものなのです。

というのも、ソニーの従業員全員が作業着を着ていることに衝撃を受けたジョブズは、自身も常に作業着を着用することを思いつき、なんと100着単位で黒のタートルネックを作成するようイッセイミヤケに依頼します。

ジョブズの背や腕の長さ、体型の細部に至るまで徹底的に採寸をし、完全オーダーメイドで作られた特製タートルネックをたいそう気に入ったジョブズ。
56歳の若さで亡くなるまで、ずっと愛用していました。

同じ服を大量に頼むスケールの大きさに驚きますが、自身の「作業着」は極限までシンプルにしたジョブズ。今ではすっかりジョブズのトレードマークとして認知されていますね。

本田宗一郎が大切にした作業着

世界のホンダを創業した、本田宗一郎氏も作業着に人一倍のこだわりを見せました。
「技術者の正装は真っ白なツナギだ」と言ってのけた本田氏。ホンダ社の作業着は、真っ白なカラーで統一されています。

本来であれば、どうしても汚れてしまう作業着を汚れが目立つ白にするのはふさわしくないような気がします。
しかし、本田氏は「車作りは人の命を預かる仕事。だから、医者と同じ白衣を着る」という信念のもと、作業着を白に統一しました。これは、全世界のホンダ工場で徹底されています。

白にこだわったホンダのユニフォーム。強い信念とシンプルを貫き通しきった本田宗一郎氏に感服です!

くまモンを生み出したデザイナーのこだわり

ゆるキャラブームで大活躍した「くまモン」。この可愛らしいキャラクターを生み出したのは、クリエイティブ・ディレクターとして活躍する水野学さん。

水野さんはデザイナー時代、デザイナーならオシャレな格好を心がけないと、と考えていたそうです。

しかし、毎朝何を着ようとコーディネートを考える時間がひどく面倒に感じます。その時、「こんな面倒な時間を過ごすくらいなら、この時間で仕事のことを考えたい」と思うようになったとか。
それ以降、水野さんはシンプルな仕事着を好むようになりました。

朝の僅かな時間とはいえ、積み重なれば大きな時間になります。そうしたスキマの時間を仕事に割り当てたからこそ、くまモンが生まれたのかもしれませんね。

スーツの着こなしは政界一!麻生太郎氏のシンプルな着こなし

第92代総理大臣を務めた麻生太郎氏は、スーツの着こなしに強くシンプルなこだわりを持っていることで知られます。

青山にある贔屓の紳士服店になんと半世紀近く通い続ける麻生氏は、高級なオーダーメイド・スーツに恥じぬよう、未だに体型を崩さないようトレーニングに励んでいるとか。

また、スラックスの裾におもりを入れ、シルエットが綺麗に映るよう工夫しています。
随所にこだわりを施せるのは、信頼できるテーラーに同じオーダーを続けているから。だからこそ、シンプルなスーツでもオシャレに着こなせるのです。

いかがでしたか? 世界の一流たちは、仕事着へのこだわりを持っています。
そして、それらはどれもシンプルであることが共通していますね。仕事着へこだわるのはもちろん、それを突き詰め、シンプルに考えることが一流の考え方なのかもしれません。
あなたも早速明日からシンプルなこだわりを取り入れてみては?

Cover画像: pixabay.com

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この記事のライター
星野あきこ
星野あきこ
個性的というか自分を持っている男性が好きです。 立ち読み程度ですがビジネス系の本も読みます。