もう短足なんて言わせない!「脚長効果」を狙ったファッションコーデの作り方10の対策

ヒールを履くだけで比較的容易に脚長対策ができる女性と違って、男性の場合はコーディネートに取り入れる色柄やバランス、組み合わせによって脚長効果を狙うのがスタンダードな手法。また脚長対策においては、何よりコーデに取り入れるアイテム選びと着こなし方が最大の肝。

今回は、そんな脚長対策で自身のスタイルをよりよく見せたいという男性のために、脚長効果が期待できるファッションコーデの作り方、アイテム選びで気をつけるべきポイントをご紹介したいと思います。

対策①|ボトムスとシューズの色は、同系色で揃えて目線を流す

パンツとシューズの色が異なると、どうしても足元に妙な境界線が生まれてしまうもの。その境界線の影響で、足元全体の流れを断ってしまっては、自然と脚の長さが短く見えてしまいます。

足元をコーデする際は、まったく同じ色でなくても、パンツかシューズどちらかに近しい同系色の色合いで統一すると、全体的にまとまりやすく脚長効果に繋がる縦ラインが完成します。
たとえば、ダークな色のボトムスにはより濃いめのダークカラーシューズを、明るい色のボトムスにはワントーン低い同系色のシューズを選ぶのが正解。

ボトムスとシューズの境目をなくすことで、自然と目線が縦に流れるため、傍から見た際により一層脚長の印象を与えることができます。

対策②|小柄&ストライプで、縦ラインを意識する

脚長ファッションを作るためには、アイテムの柄にも注目しましょう。
スラリとした脚長へ見せるためには、大柄プリントや大判チェックのボトムスではなく、一見無地にも見える小柄プリントや縦ラインを強調したストライプ柄を選ぶのがおすすめ。

縦長の線を意識したコーデを作ることで、目線を横ではなく縦に流し、目の錯覚によって脚の長さをアピールできます。
特に大柄プリントのボトムスは、脚全体が膨張して見えるため、実際よりも下半身が太めに見えてしまう危険性があるので要注意です。

対策③|ストレートではなく、テーパードのパンツを穿く

比較的男性が好んで穿くストレートタイプのボトムスですが、実はどちらかというと脚の長さに自身のある人向けのアイテム。実際には、太ももから裾まで同じ太さのストレートパンツよりも、裾に向かうにつれて幅が狭くなるテーパードパンツのほうが、より脚長効果が期待できます。

また脚長コーデを作る上でテーパードタイプのパンツを選ぶ際は、一番太い部分と一番細い部分の差が小さいアイテムを選びましょう。太い部分と細い部分で差がありすぎると逆に脚が短く見えてしまいますので注意が必要です。

対策④|ローライズではなく、ミディアムライズのパンツを穿く

ひと昔前に大流行した“腰穿きスタイル”のように、ウエスト部分が低く作られているローライズよりも、本来のウエスト部分できちんと穿くミディアムライズのほうが脚長コーデを作る上では効果的。

ミディアムライズのボトムスで、見える脚幅の面積を広げればより脚長効果が期待できるでしょう。
また「へそ上まであるハイライズのほうがいいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、女性と違ってウエスト部分にくびれの少ない男性にとっては、ハイライズはとても難しいアイテム。
全体のバランスを取りやすいミディアムライズを選んだほうが無難です。

対策⑤|半端丈ではなく、レギュラー丈のパンツを穿く

おしゃれ&ラフに着こなせることから比較的男性に人気の高い半端丈のボトムスですが、こちらはどちらかといえば上級者向けアイテム。

また半端丈のボトムスは、パンツのサイズ感やシルエットが合っていないと実際よりも脚を短く見せる危険性もあるため、脚長コーデを作りたい人は、レギュラー丈を選んだほうが無難です。

丈の長さの目安としては、裸足の状態で真っ直ぐ立ち、パンツのウエストを腰部分に合わせて床上5〜7cmほど空くぐらいがベスト。短め丈が好みな人であれば、床上10cmぐらいが妥当でしょう。

どうしても半端丈を穿きたいという時は、くるぶしが見える程度にカットしてみてはいかがでしょうか。脚の一番細い部分であるくるぶしを見せることで、脚全体のバランスも保ててそれなりに脚長効果も期待できます。

対策⑥|ロールアップは太幅ではなく、細幅&ワンロールで巻く

おしゃれでイケてる風に見せられるボトムスのロールアップスタイルですが、脚長対策を意識するのであればワンロールアップに留めるのが正解。さらに出来るだけロールアップで巻く幅を細くするのがポイントです。

太め幅のロールアップもおしゃれではありますが、ボトムスの面積を狭くしてしまい結果的に脚を短く見せてしまう可能性があるためです。
そして脚長に見せる上でロールアップの丈は、軽くワンロールで巻くのが鉄則。

また、ロールアップしづらいスラックスはカットするしかありません。その際はシングルではなく3.5cmほどの幅でダブルに巻くのがおすすめです。

対策⑦|ショート丈のトップスを着て、目の錯覚を狙う

目の錯覚を狙って、ボトムスに穿くパンツの面積を広く見せることと同様、反対にトップスの面積を狭く見せることも脚長対策に役立ちます。あえてショート丈のトップスを選び、目の錯覚を狙ってみましょう。

また脚長効果を高めるためには、ショート丈のトップスに合わせるボトムスを細身にするのもポイント。
脚のラインが浮き出ることにより、より一層脚を長く見せてくれます。

対策⑧|トップスをボトムスにインして、タックインで着こなす

またトップスをボトムスにインする着こなしにすれば、ボトムスのラインがより一層綺麗に見えるため、脚長に見せることができます。
さらにトップスをインすることで、自然とウエスト部分が露出されてボトムスの見せる面積が広がり、目の錯覚を狙ったダブルでの脚長効果も期待大。

そしてタックインコーデは脚長効果だけではなく、おしゃれ上級者に見える、清潔感のある着こなしに仕上がるなど、他の要素としてもメリットが多く、プライベートでお出かけの際にぜひ一度チャレンジしてみていただきたい着こなしです。

対策⑨|ハイカットではなく、ローカットの靴を履く

脚長コーデの最終ポイントとして押さえておきたいのが足元に履くシューズ。せっかくバッチリ脚長コーデに仕上げても、履くシューズを間違えてしまってはすべてが台無し!

靴の種類は問いませんが、気をつけたいのは「ハイカット」か「ローカット」かという点です。
脚長効果を考えれば、自然とハイカットに目がいくものですが、実は足首を隠すハイカットは、脚の面積を狭くしてしまい、なおかつ脚のラインを凹凸なくしてしまいますので、あまりおすすめしません。

反対に足首をしっかり見せられるローカットは、ボトムスの丈の長さやシルエットも選ばないため着こなしに取り入れやすく、脚の面積も広く見せられるため脚長効果も期待できます。脚を長く見せるのであれば、足元の靴にはハイカットではなくローカットの靴を履きましょう。

対策⑩|着こなし全体を、Iラインコーデでまとめる

トップスからボトムスまでをイニシャルの「I」のように、着こなし全体を縦長のラインに作ることを「Iラインコーデ」と呼びますが、実はこのIラインこそが最も脚長効果に好影響を及ぼします。

そのために用意しておきたいアイテムとしては、ジャストサイズでウエストラインくらいの丈の長さのトップス、アウターを羽織る際はスタンドカラータイプのミディアム丈コートなど、そしてパンツは細みのストレート、あるいは程よいサイズ幅のテーパードパンツを選ぶのがおすすめです。

またIラインに加えて、できれば全体を同系色の着こなしでまとめると、さらなる脚長効果が期待できます。

ちょっとした工夫で作れる脚長コーデ。
脚を長く見せたい人はもちろん、全身のスタイルをよく見せたい男性にもおすすめです。新しくアイテムを購入するも良し、手持ちのアイテムで作るも良し、ファッションの脚長効果を使って自分の印象をガラッと変えてみましょう。

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この記事のライター
田中 優
田中 優
長らくファッション雑誌(メンズ・レディース)の編集として勤務。現在はフリーのエディター。 初心者の方にもわかやすく、メンズファッションのHOW TOを中心に執筆していきます。