「それ、うつ病かも?」精神が病みやすい人の特徴&うつの原因と対処法までを詳しく解説!
「うつ病なんて自分には関係ない」などと甘くみてはいませんか?
うつ病は、その人の顔色や言動を客観的にみただけでは見抜きにくく、当の本人にも自覚症状がないケースもあります。
意外な人がうつ病を患うことも珍しくありません。
今回は、うつ病の具体的な症状をはじめ、うつの原因から精神的に病みやすい人の特徴、さらにはうつの予防と対処法までを詳しく解説していきます。
うつ病は、その人の顔色や言動を客観的にみただけでは見抜きにくく、当の本人にも自覚症状がないケースもあります。
意外な人がうつ病を患うことも珍しくありません。
今回は、うつ病の具体的な症状をはじめ、うつの原因から精神的に病みやすい人の特徴、さらにはうつの予防と対処法までを詳しく解説していきます。
うつ病とは?症状の傾向
うつ病とは、いったいどんな病気なのでしょうか?今のところ、残念ながらうつ病の症状は100%明らかになっていません。ただし傾向としては、次のような症状が見られます。
・ココロの症状
ココロの症状としては、気分が落ち込んだり急に悲しい気持ちに襲われたりといった「抑うつ気分」、また集中力の低下や注意力の散漫など「思考力の低下」、さらには何事にもやる気が起きない、不安や焦りを感じるなどの「意欲の低下」が挙げられます。特に原因がないのに落ち込むことが増えたり、仕事に集中できなくなったりした場合は、うつを疑うことが大切です。
・カラダの症状
カラダの症状としては、寝つきが悪くなったり眠りが浅かったりといった「睡眠の異常」や、食べたくないなどの「食欲の低下」、またカラダがだる重く疲れが取れない「倦怠感」、さらには勃起障害や性欲低下を招く「ホルモンの異常」などが挙げられます。他にも、頭痛や便秘などの症状を引き起こす場合もあるでしょう。
ただし、カラダの症状は他の病気と共通点が多いため、安易な自己判断は禁物です。
うつ病の主な原因
続いては、うつ病の原因について見ていきましょう。・ストレス
うつ病は、脳から自律神経への伝達異常であると言われています。その伝達異常を引き起こす原因として、日常生活におけるストレスや環境変化にともなうストレスが挙げられるでしょう。
例えば、職場の人間関係や家庭内のトラブルなど、日常さまざまな要因でうつの発症リスクを高める可能性があります。
・うつになりやすい性格
生真面目や完璧主義、凝り性、自分に厳しいといったストイックな性格の持ち主は、日常的に自分を追い込む習性があるため、ただでさえうつになりやすい傾向があります。このように、ちょっとしたことも許せない完璧主義の人は、自分の性格が原因で気づかないうちにストレスを感じ、それが積み重なることで精神的に病んでしまう危険があるでしょう。
うつ病になりやすい人の特徴5つ
ここからは、うつ病になりやすい人の特徴をご紹介します。(1)真面目で几帳面
根がまじめで、細かいことまで目が行き届く几帳面な性格の人は、もともと敏感であるがゆえに、ストレスを抱えやすく結果的にうつ病になりやすいでしょう。(2)責任感が強い
人から頼まれたことは、断れずつい何でも引き受けてしまう、また仕事でも人一倍責任感が強く、いつも自分を責めてしまうような人もうつ病を発症しやすいタイプといえるでしょう。(3)完璧主義
完璧主義の人は、細部まで目が行き届くがゆえに、ちょっとした変化にも敏感で心身に大きな負荷をかけてしまう傾向があります。また、ほんの些細な小さいミスも重く受け止めるなど、完璧さを追求するストイックさが原因でうつになる確率を高めるでしょう。
(4)凝り性
どんなことも徹底的にこだわる凝り性の人は、自分に対して妥協ができません。完璧主義と密接に関係しており、日々大きなストレスを感じています。完璧主義との違いは、自分が興味のないものに対しては、それほどこだわらないことが挙げられるでしょう。(5)変化に弱い
転職や引っ越し、失恋、死別などで心情や生活環境が大きく変化したときに強いストレスを受ける方は、うつになりやすい傾向があります。身のまわりに起きた大きな変化がきっかけで、うつを発症する方も少なくありません。
うつ病にならないための対策方法
仕事やプライベートに大きな支障をきたすうつ病。ここからは、うつ病にならないための対策方法についてご紹介します。
・ストレスを溜め込まない
まずは、日ごろからストレスを溜め込まないことが大切です。ストレス発散のために、ランニングやウォーキング、筋トレなどの運動を習慣づけたり、趣味に没頭したりするなど、自分に合ったリフレッシュ方法を見つけましょう。
・睡眠環境に整える
十分な睡眠時間を確保し、しっかり熟睡できればその日のストレスが解消されます。睡眠の質を高めるためにも、寝る前のスマホ操作は避け、薄暗い部屋で静かに過ごすことを心がけましょう。
・栄養バランスのいい食事をとる
身体の機能を整えるために、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。タンパク質や脂質、糖質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどを不足させないことが大切です。・アルコールに逃げない
アルコールは依存性が強く、うつ傾向の場合にお酒を飲むことでどっぷり依存し離れられなくなる恐れがあります。特にストレスを感じると、ついアルコールに逃げたくなるものですが、依存しないためにも普段からアルコールの摂取量を控え、趣味や睡眠でリフレッシュするようにしましょう。
・自分の性格や考え方を把握する
うつになりやすい性格や考え方を理解して、自己分析に努めましょう。「このような思考だと精神が病みやすい」と認識することで、考え方を改めるきっかけになります。自己分析が苦手な方、また分析内容が合っているかどうか不安な方は、カウンセラーに自分の性格や考え方を教えてもらうのも良いかもしれません。
・周りの人に相談する
悩んだときは、遠慮なく周りの人に相談しましょう。相談するだけで気持ちが軽くなり、うつを防げる可能性があります。家族や友人、職場の同僚など、自分が気を許せる人に相談しましょう。
うつ病のセルフチェックをしてみましょう
下記の項目に2つ以上該当しており、2週間以上ほぼ毎日続いていたり生活に悪影響が及んでいたりする場合は、うつの可能性があります。□ 日常生活への充実感がない
□ 楽しいはずのことが楽しくない(楽しくなくなった)
□ 楽にできていたことが楽にできない(やる気が起こらない)
□ 自分は存在価値がないと思ってしまう
□ 何をしたわけでもないのに疲れたような感じがする
これらに該当する方は、次の対処法を検討してみてください。
「うつ病かも…」と思った時の対処法
ここからは、うつ病への向き合い方について紹介していきます。・人に話す
不安や焦り、悩みなどは自分ひとりで抱え込まず、身近な人に相談するようにしましょう。家族や友人、先輩や後輩など誰でも構いませんので、自分が話しやすかったり、信頼できそうだったりする人に心のうちを言葉で伝えるようにしてみてください。
・専門医に相談する
少しでも不安に感じた時は、一度専門医に診てもらうようにしましょう。忙しいことを理由に受診を避けたり、放置したりしないことが大切です。間違った判断をしてうつの症状が悪化すれば、結果的に多くの人に迷惑をかけたり、沢山の不利益を被ったりすることになるのですから。
うつ病を侮らないでください。
うつ病は、決して他人事の話ではありません。不自由なことの少ない現代にこそ、うつ発症のリスクが高まっているのです。
当たり前に誰でもなりうる危機管理を持ちつつ、日々の生活習慣を前向きに見直していきましょう。