オタクの筆者から見た「モテるオタク」と「モテないオタク」の違いとは? 明暗を分ける4つの言動

今の時代、“娯楽”と呼ばれるものは山ほど存在します。
そして数ある娯楽の中でも、たとえばアニメや漫画、またはアイドルやコスプレ、ゲームなど…ある特定のジャンルに偏った趣味を追求する人のことを、この国では『オタク』と呼びます。

かくいう筆者も怪獣オタクなのですが、一般的にオタクってモテないタイプが多いという風潮が根強いですよね。
たしかに、自分の趣味にどっぷりハマっているオタクの男性よりも、そうでない男性の方が、一般論として女性からは親しみを持たれやすいという事実はあります。

しかし、単純に“オタクだから”という理由で、世間の女性全員からそっぽを向かれるというわけでもありません。
肝心なのは、オタクかどうかという事実ではなく、オタクを匂わせる振る舞い方が、女性に受け入れられているかどうかなのです。

そこで今回は、「モテるオタク」と「モテないオタク」の違いについて、いちオタクとして筆者が実際に目の当たりにしてきた事例をもとにご紹介していきたいと思います。

モテないオタクは、自分が嫌いな作品の文句をなりふり構わず相手に聞かせて嫌われる

image1

そもそも「モテるオタク」と「モテないオタク」の一番の違いって、どこにあるのでしょう。
何の不自由もなくモテたいなら、極論としてはスポーツでもして、ジムにでも通い、年収をアップさせてからオタクであることを隠すかやめるべきではあるのですが、もしもオタクのままモテたいのであれば、一番確実な方法は、無駄に嫌われないことではないでしょうか。

「モテないオタク」とは、得てして男性からも、女性からも嫌われるオタクのこと。
ではこの両者を隔てる境目は何かと考えてみるに、基準となるのは口を突いて出るネガティブな話の量にあると感じます。

基本的にはオタク話もTPOに準じて披露していれば、そこまで周りに引かれる心配はありません。
たとえばそこそこモテるオタクって、オタク話をするときでも、あまり多くのことは語りません。
普通の一般人が、オタクの話に対してそこまで食いつかないことを知っているからこそ、常識的な範囲で留めようとするわけですね。

また、自分があまり好きではない作品に対しての文句も、あまり口外することはありません。
文句や悪口・愚痴などは、基本的に自己満であり、周りを嫌な気分にさせるもの以外なにものでもないことを知っているからです。非モテに当たる言動を認識し、未然に避けているわけですね。

こうすることで、自分がコミュニティの中で悪目立ちすることも避けられますし、自重できるオタクと認知されるようになることも、経験として心得ているのです。

一方、「モテないオタク」の場合はこの辺のバランス感覚に著しく欠けていることも珍しくありません。

目の前にいる女性に対して、その人の趣向もおかまいなしに、特定の作品についての辛口批評(という名の文句)を延々と話してしまい、「何なのこの人…」と思われ、完全にドン引きされているにも関わらず、それにすら気付かないオタクというのも、残念ながら多いもの。

それから、せっかくみんながオタク関係の話題について良い雰囲気で会話しているところに割り込んで、自分が嫌いなジャンルに対しての悪口を言って聞かせるなどの非常識な言動もしばしば見受けられますね…。

オタクは、特定のジャンルに対する愛情が人の何倍も強い人種だからこそ、つい空気の読めない言動を繰り返してしまうのかもしれません。

モテないオタクは、自分の好きな作品を躊躇なく相手に勧めてしまう

image2

たまに、明らかに傍目にはオタクの趣味に一切興味のなさそうな女性に対して、意地になって自分の好きなアニメや漫画の話をしているオタクの男性も見かけます。

別に聞いてもない女性に、自分が好きなアニメのヒロインの話をしてきたり、要求されてもないのに大好きな漫画やラノベを貸そうとしたり…。
熱意は凄いんですけど、その熱量に相手を思いやる気持ちがないと、やっぱりモテないオタクでしかありません。

一方、そんな「モテるオタク」と「モテないオタク」を分ける大きな違いとして、モテるオタクは、基本的に相手から要求されるまで自分の好きなジャンルについて無駄に口外しないものですし、ましてや相手に対して好きの強要(押し付け)をしないという特徴があります。

行き過ぎた信仰は孤立を生むように、自分が素晴らしいと思えるものでも、相手が求めない以上、それは押し売りでしかないということを心得ている証拠と言えるでしょう。

モテるオタクは、世間体をある程度気にしているため、相手にドン引きされるオタトークは自重し、控えているわけです。

モテないオタクは、自室にフィギュアを飾るなど相手がドン引きする行為を自らやってしまう

image3

フィギュアを集めることに精を出してしまい、部屋中が人形まみれになるのも、一部のオタクの宿業。
そしてこのフィギュア集めが、女性との距離に悪影響をあたえるケースもあります。

今も昔も、美少女モノのフィギュアを収集するオタクに対しての目は非情なほどドライ。
ぶっちゃけ「モテないオタクを頭の中でイメージしてください」と言われた人のほぼ全員が、美少女フィギュアを家に飾っている様子を想像してしまうことでしょう。

つまり、フィギュア集めに至った経緯や熱量はどうであれ、こういうファンアイテムはモテないオタクのイメージ像として、すっかり世の中に定着し、マイナスな印象をさらに加速させているわけです。

ただし、当然この趣味自体は、別に咎められないものではありません。
…が、やっぱり女性の大半は、そういうものを集める趣味に対して免疫がないため、ドン引きの的になってしまうこともこれまた事実です。

そしてモテるオタクというのは、この辺りの対処が丁寧というか、きちんと考慮しているもの。
筆者の知人の中には毎月数千円を支払って、レンタルガレージを借り、そこにフィギュアを収納して凌ぐなど、涙ぐましい努力をしている人もいます。

自分自身がオタクである事実と向き合い、人並み以上に異性からの視線を気にしているからこそ、オタクでもモテるという体裁を保てるのかもしれませんね。

モテないオタクは、身なりを気にしない……

image4

“オタク”に対する世間からのネガティブなイメージとしては、もう一つ不名誉なものがあります。
そう、それが「不潔そう」という外見の見た目に対する印象です。

勿論、こういう風潮に対しては「失礼な!」と憤る方も多いはずですし、大抵のオタクはみんな一般常識ぐらいは兼ね備え、身なりを清潔に保っているものです。

それでも、悲しいかな…オタクの中でも“極まっている人”の中には、自分基準で清潔かどうかを判定しているものの、実際のところ、洋服も臭く、風呂にも入らない人もいるようです。冬場でも鼻をつくレベルで汗や体臭の匂いを漂わせ、街中をうろつくオタクなんてのもいるほど…。

当然彼らはモテないオタクなわけですが、この手のオタクとは違い、それなりにモテるオタクというのは体臭にも、服装にも人並みに気を遣うことができます。

また、モテるオタクというのは、体臭のケアは当然として、よくオタクにありがちなテンプレ服装(チェック柄の上着やアニメプリントのシャツなど)も意図的に避けています。

オタクでも、女性にモテたいという欲のある男性は、最低限の身だしなみを清潔に保ち、オタク的な服装もせずに外出しているということですね。

まぁ、不潔な人間に恋する女性など、まずいませんから。モテるオタクというのは、人並みの倫理観ぐらいは備えているもの。自分が良かれという視点ではなく、周囲にどう見られているかで行動できるタイプとも言えるでしょう。

ということで、今回は「モテるオタク」と「モテないオタク」の違いについて、実際に筆者が目の当たりにしてきた事例を踏まえてご紹介しました。

今の時代、オタクという人種も特に珍しくはありませんが、中には未だに“オタク”という言葉に敏感に反応し反射的に毛嫌いしてしまう人、また特定のジャンルに偏った趣味が影響してモテないというジレンマに悩んでいる男性もそこそこいるようです。

ただ、オタクだからモテないのかと問われれば、必ずしもその通りではないというのが筆者の見解です。

やはり何だかんだ「モテるか」「モテないか」を分ける一番の違いって、一般的なオタクに対するネガティブイメージと、いかに逆張りできるかどうかだと考えます。そこさえ気をつけていれば、オタクと言えども著しく恋愛で不利を被ることもないでしょう。

恋愛・デート #オタク #モテる #モテない #違い

この記事のライター
松本 ミゾレ
松本 ミゾレ
2013年よりフリーで活動開始。自宅に引きこもり原稿をこなす日々で慢性腰痛に。 趣味は怪獣フィギュア収集。 特技は猫あやしと怪獣フィギュア製作。 座右の銘は“休まず書け”で、野菜ソムリエの資格を持つ野菜嫌い。