コレさえ知っていれば損をしない! 相手に喜ばれる「手土産」の渡し方と選び方のコツ

取引先の企業や、友人宅へ招かれた時、相手に対する心遣いとして持参する「手土産」。
手土産は、何より気持ちを伝えることが一番ですので、完璧な正解や明確なルールなどは存在しないものの、やはり最低限守るべきマナー、好印象を持たれるために心得ておくべき幾つかのポイントがあります。
そして配慮に欠けるやり方を実践すれば、自分が恥ずかしい思いをするのは当然、せっかくの心づかいも却ってマイナス評価を受けてしまうことも。
そこで今回は、コレさえ知っていれば損をしない、相手の方からもきっと喜ばれる「手土産」の渡し方と選び方のコツを伝授したいと思います!

手土産を渡すタイミングと場所はどうすべきか?

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ビジネスパーソンとして、企業を訪ねた際に持参した手土産を渡すタイミングは、会議室や応接間などに通されて挨拶が一通り済んでからが基本です。

受付や待合室など、出会いがしらの挨拶ですぐに相手の方へ渡してしまうやり方はよろしくありません。座ることのできる場所で一段落してからの方がバタバタせず、スマートに渡すことができますよ。エントランスや廊下で突然渡されたらさすがにちょっとビックリしてしまいますよね。

そしてあくまで「お土産」ですので、間違っても相手の方に荷物のように持たせることがあってはいけません。

手土産を渡すときにはどんな言葉を添えるべきか?

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渡すタイミングと場所を理解したところで、続いてはどんな言葉を添えて手土産を渡すかについて考えてみましょう。

「ほんの気持ちですが」や「心ばかりですが」が現代としてはしっくりくる表現ではないでしょうか。もしくはお菓子の場合は「お口に合うと良いのですが」、お花だったら「よろしければお部屋に飾ってやってください」なども相手のことを考えて選んだことが伝わる表現で良いですね!

手土産を渡すのは誰か?

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自分一人で訪問した時には発生しない問題ですが、もし上司や目上の方と一緒に同行した場合、あなたはどうやって手土産を渡していますか?

この場合は基本的に「偉い人に華を持たせる」が正しい渡し方です!
たとえあなたが苦労して選んだ手土産だとしても、です。(笑)

お土産を渡すという行為は、相手先を訪問した時の中でもイベントのハイライトと考えてください。
やはりその場にいる一番格の高い人が手土産を渡すことで、品物の格もグッと上がります。
そして企業を訪問する場合は、基本的にお渡しする相手の方も一番目上の偉い人が受け取るケースがほとんどです。

紙袋問題について

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会社の上司や先輩から「手土産を風呂敷や紙袋に入れたまま渡すなんて相手に失礼だ!」と注意を受けたことのある方もいるのではないでしょうか?
そう、これは事実です。
※ちなみにこの意味合いとしては、手土産を持ち運ぶ際、品物を入れる紙袋が外気などの埃や汚れに触れるため、その状態のまま相手に渡すのは良くないという考えから来ています。

もし応接間など、紙袋から取り出しても不自然でない場所なら、渡す前に一旦紙袋から品物を取り出し、中身の品だけをお相手の方へ渡すようにしましょう。
その際、品物が相手からみて正面に見える向きで渡すことも忘れずに!

そして相手の方に品物を届けるまで外敵から身を守る、という役割を果たしてくれた紙袋は大事に折りたたんできちんと持ち帰りましょう。

もし手土産を渡す場所が出先だった場合はどうすべきか?

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先ほどご説明した、紙袋から品物を取り出すというマナーですが、出先の場合は少し事情が異なります。
たとえば相手の方が小さいハンドバッグしかもっていない人だった場合は、品物を受け取ってから持ち帰る用として、紙袋が添えてあった方が親切ですよね?

会食などの場合も、基本的にお店で手土産を渡すということは、そのお店から帰る際に相手の方も会社もしくは自宅へその品物を持って移動することは容易に想像がつきます。もちろん中身の品物だけを手づかみの状態のまま帰るわけにもいきませんから、この場合も紙袋とセットで受け取った方が断然相手の方も助かりますよね。

そしてもし出先などイレギュラーな場所で手土産を渡す際は、「紙袋のままで失礼ですが」と一言添えてあげるととっても親切です。よくわかっている人だ!と特に年配の方からも好感触を得られることでしょう。

手土産としては何を渡せば喜ばれるのか?

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手土産の渡し方をマスター出来たところで、最後は手土産を実際に持っていく際必ず考慮したい中身の選び方について。

手土産としてもっとも無難かつ万人に喜ばれる品物といえばやはり「お菓子」で間違いないでしょう。

ただし、このお菓子を買う際に気をつけたいのが、相手側へ渡った時に数が足りない等の不手際がないように選ぶこと。せっかくの手土産もちょっとした不手際でとてもケチ臭い印象を与えてしまうのです。数は多過ぎてもダメですが、相手方の人数+1~2個ぐらい多めに見積もっておくと間違いも少ないはずです。

手土産だからこそ賞味期限の考慮も忘れずに

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それから相手に会うタイミングより早めに手土産を購入する際に気をつけたいのが、賞味期限。

だいたい百貨店や良質な菓子店で手土産を購入する際は、きちんと賞味期限をあらかじめ店頭のスタッフさんが確認してくれることも多いですが、クッキーや、チョコレート、おせんべいなどの乾きものであれば、相手に渡す日+最低でも1週間以上は空けておける品物を選ぶと良いでしょう。

実際に手土産を渡すタイミングで、あまりに賞味期限が間近に迫っているモノを渡してしまっては、受け取った相手の方からも「他から貰ったものの使い回し」または「期限間近で割安になっているものをケチって購入した」などと勘違いされかねません。

口にする食べ物類を手土産として選ぶ際は、必ず賞味期限のことも考慮した上で選びましょう。

手土産の予算はいくらぐらいが適正か?

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普段自分用として良く買うようなモノを手土産に貰ったところで当然インパクトは薄くなってしまいますから、普段自分ではけして買わないようなちょっと高い値段の品を選ぶと良いでしょう。

通常時に持参する場合は、だいたい予算は2-3千円ぐらいが目安。たとえば一つのパッケージに8個お菓子が入っているとしたら、お菓子1個あたりの単価は約250~375円ぐらいとなります。

ただしこれはあくまで目安の金額とお考え下さい。
謝罪やお詫びの時もしくは何か特別なお祝い事の時には、その度合いやお渡しする相手との関係性によっても適正な値段は変わってきますので、手土産といえばいくらの金額!という考え方ではなく、ケースバイケースで柔軟に選ぶことを念頭におきましょう。

手土産は相手先の近場・最寄り駅などでは買わないこと

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「手土産を持って長距離移動するのは嫌だ…」そんな気持ちも分かりますが、なるべく相手先の最寄駅など、近すぎる場所で買うことは控えましょう。近場のお店はどこになにがあるか大体よくわかっている事が多いものです。

貰わないよりは貰った方が嬉しいですが、普段自分でも買えそうなモノよりは、わざわざ自分の為に選んでくれたという心遣いが伝わるモノの方が、たとえ同じ値段の手土産であったとしても、貰った時のありがたみが断然異なります!

たとえば話題性のあるモノや地域限定の品など、気になっていたけど自分では買わない・買えないモノを基準に選んでみてはいかがでしょうか。

訪問先でお会いになる相手の方がわざわざ自分のために時間を作ってくれた事に感謝する気持ちを形にあらわしたものが手土産だと私は考えています。コレという明確なルールがないからこそ、心づかいが相手に響くのです!

何気なく買うことも多い手土産ですが、今回ご紹介したコツを実践すれば、恥ずかしい思いをせず相手の方もきっと喜んでくれるはず!手土産を渡す際・選ぶ際はぜひ参考にしてみて下さいね。

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この記事のライター
丸山 尚弓(まるやま なおみ)
丸山 尚弓(まるやま なおみ)
美人すぎるメンズファッションライターとして活動中。メンズファッションを題材とした自身のFacebookは、コメントが女性目線で分かりやすいと好評で、紹介した商品には問い合わせが殺到する。ファッション初心者を「素敵な男性」へと優しく導くことが心情。ライター以外の活動として、メンズブランドの企画やブランディ...