きちんと叱れてる?仕事にやる気がない部下への正しい怒り方

「部下のやる気がなくて困っている…。」でも叱ったら「更にやる気をなくすかも…」「辞めてしまうかも…」そんな不安から部下を怒れない上司が急増しています。しかし上司と部下は仕事のパートナー、ときには怒ってあげることも必要なこと。部下のやる気を損なわない上手な怒り方をご紹介します。

感情的になりすぎない

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「怒る」とは言え、ただ感情的な気持ちをぶつけてしまっては部下は怖がるだけ。これでは部下も本音を隠し上司の顔色・機嫌を伺った行動しか取らなくなってしまいます。

「何がいけないのか?」を明確にすること、ダメな部分を具体的に指摘してあげることで、部下にも何をどうすれば良いのかが伝わります。『部下のやる気がない』多くのケースでは、嫌でやる気がないのではなく、何をすれば良いのかが分からないことが原因として考えられます。

突発的なミスに対して感情的な怒り方をするのではなく、根底にある原因を頭で整理してから部下に伝えてあげるよう心がけましょう。

まずは部下との信頼関係を築く

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部下を「怒る」以前に、普段からの信頼関係を築いておくも大切です。そもそもの信頼関係が成立していない上司=部下の間柄では、相手も聞く耳を持ちにくく怒ることはほぼ無意味。

この信頼関係を築くには、まず普段から部下に対して興味・関心をもち話を聞いてあげることから始まります。部下だって人間。ろくに人の話も聞かず、コミュニケーションが疎かな上司に怒られても聞く耳を持ちにくいのは当然ですよね。

部下を怒る前に、まずは相手との信頼関係が十分に図れているのか確認しておきましょう。

他人と比べた怒り方はしない

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「あの人はこうだったよ…」「俺ならもっと早く終わらせられるのに…」
このように他人と比較した怒り方では、部下はたちまちやる気を無くしてしまいます。

これは指摘箇所が曖昧で、改善指示が整理できていない状態に起こりがち。人はそれぞれ能力や作業スピードに差があって当然です。抽象的な物言いで誰かと比べられても、具体的にどう改善すれば適切なのかが本人には分からないのです。

抽象的な表現で部下に指摘する前に
「あの人はどうやっていたのか?」「自分はどうして作業スピードが早いのか?」
自分の頭の中で「なぜ?」の部分を一旦整理してから相手に伝えてあげるようにしましょう。

必ず褒めてあげる!

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人から褒められて嫌な気分になる人はいませんよね。それは仕事相手の部下だって同じこと。部下を「怒る」ときは褒めてあげることもセットにしてあげると良いですよ。

もし「どう褒めて良いのか分からない…」という人であれば、必ず指摘の前に「ありがとう」の感謝の一言を加えること。「〇〇やってくれてありがとう。次は△△をすると効率的にできるよ」といった具合に。これは部下を怒ることが苦手な人にもおすすめの手法です。

たとえ怒られても褒められた経験があれば、また褒められたいと思い人は無意識に頑張るものです。

やる気が見えない部下には、ついつい感情的に当たりがち。ミスや失敗を繰り返してしまうのは、もしかしたら上司である自分の怒り方に問題があるのかも知れません。「部下がデキなくて~」と他責を嘆くまえに、ご自身の部下に対する向き合い方を見直してみることも大切です。

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この記事のライター
江口えみ
江口えみ
青いものに神秘を感じます。 メンズの方に記事執筆ガンバります。