キャバクラのボーイが目の当たりにした、キャバ嬢たちから確実に嫌われる男性客の「言動」5つ

どんな商売にも、店側からすると扱いに苦労するような困ったお客さんはいるものです。
コンビニで働くバイトのレジ店員に些細なことで怒鳴っている人だとか、電車が混雑しているときに必死で対応している車掌を捕まえて文句を言っている人だとか……。

ああいう一部の困ったお客さんのせいで、サービスを提供する側はほとほと参ってしまうもの。

筆者は以前、キャバクラのボーイをしていた時期があるのですが、その頃にも割と、困ったお客さんは多かった記憶があります。
スマートじゃない言動をして女の子に嫌われる男性客の多いこと多いこと。
そしてこの手のお客さんはみな、自分が嫌われているという自覚がなく、なんなら女の子たちに好かれていると錯覚している人も珍しくありませんでした。

今回は、キャバクラのボーイ時代に筆者が目の当たりにした、キャバ嬢たちから確実に嫌われる男性客の言動についてご紹介していきたいと思います。

その①|指名したキャバ嬢以外の女の子にドリンクを飲ませない

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まずは、普通のお客さんならまずしないものの、しかし毎月数人ぐらいはやってくる、困ったお客さんの事例からご紹介しましょう。

キャバクラのボーイという立場から見たとき、純粋に「あ、女の子がかわいそうだなぁ」と思ってしまうのが、指名していない女の子がテーブルにやってきたとき、無駄に塩対応をして自分が指名している女の子に対して一途ぶるお客さんです。

「私も何かもらっていいですか?」の問いに「え? ダメ」とだけ答えて、後はスマホを眺めて仏頂面。
こんな言動をするお客さん、本当に感じ悪いですよね(笑)。

いくら自分が指名していない子が卓についたとしても、その女の子に飲み物も注文させないという男性はケチと思われて嫌われるのは当然ですし、これでは指名されている女の子にもプレッシャーをあたえてしまうだけ。

また、こういう男性客に限って、いざ本命のキャバ嬢が卓についたときも、そこまで太っ腹に振る舞えないのが特徴的です。

自分のお財布事情を考慮しての振る舞い方なのかもしれませんが、であれば来店頻度を落とし一度に使える金額の量を増やす方が、印象もろもろを踏まえても確実に良策と言えるのではないでしょうか。

その②|キャバ嬢が送る営業メールへのレスポンスがいちいちしつこい

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女の子からの営業メールやLINEに対して、いちいち毎回返信し、レスポンスもしつこい客が嫌われるというのは、これはキャバクラで働く人間であれば誰しもが知る常識です。

しかし一部のお客さんの中には、ありふれた営業メールをキャバ嬢から受け取り「僕だけにお誘いをしてくれてるんだ」と、なぜか一人舞い上がりちょっと勘違いをしてしまう男性の方もチラホラ見受けられました。

そんなわけはないのです!

冷静に考えて、こんな分かりやすい営業活動なんかありませんよね。
それなのに、いちいちそのメールに秒速で返信して、返事が来なかったらへそを曲げるお客さんもいたりして、こういう人は「なかなかのイタ客だよね…」と、バックヤードで女の子たちに晒されていることも。

指名や同伴狙いの営業活動もまた、キャバ嬢にとっては大事な仕事の一つ。
キャバ嬢から送られてくる営業メールは決して私信ではないので、そこまで構う必要はないのです。

その③|純粋に身だしなみがだらしない

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キャバクラには実にさまざまな男性客が訪れますが、中には思わず二度見してしまうぐらい、身だしなみが狂っているお客さんもいるんですよね。

いくらお金を使ってくれる上客でも、ヒゲが伸び放題だったり、鼻毛が出ていたり、また歯磨きがおろそかなのか異常に吐く息がクサかったりすると、やっぱり女の子の間では悪い意味で話題に上がりがちでしたし、これではキャバ嬢から嫌われてしまっても仕方のないこと。

その反面、男性の服装についてはジャージだろうとサンダルだろうと、あまりネガティブな意見が出ていなかったのが印象的です。
いわゆる高級クラブではないこと、場末のありふれたキャバクラであることがその理由だったのかもしれませんが、最低限、髪型やヒゲのお手入れ、そしてしっかりと口臭に気を遣ってさえいれば、そこまで問題視されるお客さんとは認識されなかったと記憶しています。

どんなに言動などの振る舞いに気を遣い、金払いのいい上客だったとしても、身だしなみで損をしてしまうと勿体ないですよね。
正直なところ身だしなみについては、最低限の努力と配慮の気持ちさえあれば誰でもできてしまうもの。
最低限の身だしなみで損をしないよう、自分を客観的に見る目を養うといいでしょう。

その④|話の内容がネガティブで暗い

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基本的にキャバクラは、男性客がかわいい女の子に下心を持ちつつも、楽しく会話をしてお金を払うという大人が遊ぶお店。
まぁそういうお店なので、お客さんの大半は時にエグめの下ネタを口にするものですが、キャバ嬢にしてみれば、そういう話にはかなり耐性があるため、大抵の女の子は動じません。
また、アングラ方面の物騒な話も、引くことなく聞いてくれます。

それでも唯一、キャバ嬢を敬遠されるケースは、延々とネガティブな話を聞かせてくるお客さんです。

お酒の席、明るい場でそういうネガティブな話を聞かされると女の子も反応に戸惑いますし、意外と精神的に不安定で薬を常飲しているキャバ嬢も多く、実際にお客さんから聞かされた負の話に同調してしまい、それ以降まったく調子が上がらなくなりスランプに陥る女の子もいました。

売上に響くことにもなり、こういうお客さんはキャバ嬢から嫌われるという話以前に、お店側からもかなり警戒されるということは一応覚えておきましょう。

もちろん「ときにはキャバクラで弱音を吐露したい」とか、そういう程度なら十分対応してもらえるとは思うのですが、毎回毎回暗い言動ばかり繰り返していると、かなりの厄介者扱いされるのは時間の問題になってしまいます。

その⑤|お酒の力で気持ちが強くなりキャバ嬢に説教し始める

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最後に、キャバクラでお酒を飲んで気が強くなり、女の子に説教するタイプのお客さんについても言及しておきましょう。

ハッキリ言ってこういうお客さん、本当に多いです。
この手の方はまるで憂さ晴らし目的でやって来ているのかと思うほど、店の雰囲気を悪くし、他のお客さんの飲むお酒も不味くし、女の子も店長も対処に苦慮しがちでした。

その上、自分がキャバクラに来て飲んでいることを棚上げし「こんな仕事して、恥ずかしくないのか」みたいなことも平気で口にするため、お店全体のヘイトを集めやすく、キャバ嬢が全員誰しもその人のテーブルにつきたがらなくなる始末。
結果的にどんどん孤立していき、最終的には捨て台詞を吐いて二度と来なくなるわけですが、傍から見ていると自分で不機嫌になり、自分で敵を作り、自分で店にいられなくなる状況を勝手に作り出すため、正直なところ、手の施しようがないんですよね。

飲んで絡むクセのある男性は、そもそも自分を見失わずに飲むことを覚えてから、キャバクラに行くほうが、結果的にまわりのみんなが幸せになると主張しておきます。

お金を払っている以上、その金額に見合った楽しみを得たいと思うのは、お客さん側としては当然のこと。
実際キャバクラで働くキャバ嬢たちも、その要求に応えるために鋭意努力をしています。

しかし、言動一つでそのキャバ嬢の努力を削いでしまうお客さんがいることも事実。
卓上の空気を悪くしてしまうと、せっかくお客さんを楽しませようと奮闘する気力もキャバ嬢から失われてしまい、負の連鎖でどんどんつまらなくなってしまいます。

わざわざキャバ嬢から嫌われるためにお店に出向いている男性も、きっと少ないですよね。
キャバ嬢から嫌われないためには、そもそも自分がされて嫌なことや、モラル的に迷惑となるような行為は、たとえお金を払うお客さん側の立場でも女性にすべきではないし、その方が結果的に得をするケースも多いことを、頭の片隅に入れておいていただければと思います。

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この記事のライター
松本 ミゾレ
松本 ミゾレ
2013年よりフリーで活動開始。自宅に引きこもり原稿をこなす日々で慢性腰痛に。 趣味は怪獣フィギュア収集。 特技は猫あやしと怪獣フィギュア製作。 座右の銘は“休まず書け”で、野菜ソムリエの資格を持つ野菜嫌い。