週末の男メシは燻製（スモーク）料理で女心をわしづかみ！

男ができるとかっこいい燻製（スモークとも言う）とは、塩漬けにした肉や魚に煙をかけて、長い時間の保存をできるための保存食です。

しかし、最近では冷蔵技術が進歩してきましたので、燻製を単なる保存食としていただくことはありません。それよりも風味豊かな味わいを楽しむようなオシャレな料理にかわって来ているのです。

そんな理由から、燻製などが作れる男性はオシャレで女性から人気があります。
燻製の方法は、煙によって燻すというもの。煙に含まれている有効成分によって殺菌・酸化防止などの効果が得られる優れものなんです。

燻製は完成までに数日から10日ほどと期間がかります。下準備の開始や、燻製する日を決めて、逆算して下処理を開始する日を決めましょう。

まずは、肉や魚など素材の下処理をしなくてはいけません。この下処理は肉は余分な脂肪・血管・スジなどを取り除き、魚は内臓やエラ、血合いなどを取り除きます。

この下処理をきちんとしていないと腐る可能性があります。それから塩漬けは、高い濃度の塩分に材料対象を浸し脱水を引き起こします。余計な水分を抜いて腐敗を予防し、うまみを凝縮（熟成）させます。

下処理や塩漬けが終わったら塩抜きをします。水抜きをして材料についた余分な塩分を取り出し余分な成分も洗い落とす意味があります。

ボールに水を張り、水を入れていきます。塩抜きの時間は燻製の材料によって違いますが、端っこを切ってみて火を通して味見をするといいです。あまり塩気が強いと辛すぎて食べれないので、少し薄いくらいがちょうどいいです。

キッチンペーパーで水分をふき取り直射日光の当たらない場所で乾かします。この作業を風乾といいます。これをすることで燻製の煙がかかりやすくなり、味もよくなります。早く煙を掛けたくなりますが、しっかりと表面を乾燥させましょう。市販の燻製用のネットなどで外気に晒すという方法がいいです。

最後は実際に煙でいぶします。燻製材に火をつけて煙をだして材料をしっかりとスモークしていきましょう。煙に含まれている有効成分により風合い、香り、殺菌作用があり、素材のうまみが引き出されます。

本格的な燻製の作り方でしたが、簡単に作りたい人は、燻製器にゆで卵やチーズ・ウィンナーなどを網にのせ燻製材（スモークウッド）に火をつけて１時間から２時間いぶせば、簡単にできます。

まずは、簡単な燻製から初めて自信をつけた後に、お肉や魚をするほうがいいかもしれませんね。調理器具も燻製用品で検索すればすぐ出てきますし、１００円ショップで、スモークウッドと網とボールをそろえれば、簡単に作ることができます。

自宅でもチップさえあれば簡単に燻製を作ることができます。
網に具材を置くときは落ちないようにアルミホイルでガードするのもお忘れなく。

【材料】
●チップ(桜チップなど)…一握り
●チーズ
●たまご
●ソーセージ
●ナッツetc...
※燻製したいものをお好みで

【レシピ手順】
手順①：フライパンや中華鍋にアルミホイルを敷いてからチップを入れます。※慣れたらお好みでザラメやピートを混ぜてもOKです。
手順②：足のついた高さのある網を上に置いて、好きな食材を重ならないように並べます。
手順③：最初は強火にかけ、燻製の香りと煙がたってきたら火を弱めて蓋をします。
手順④：弱火～中火で10～20分ほど放置したら完成です。※燃ないように火加減には気を付けてください。

あらかじめ燻製にしておいた「卵」を使ったたまごサンドです。
卵を燻製にするところからはじめると3～4時間ほどですが、既に燻製になっているものなら5分ほどで作れます。

【材料（一人分）】
●燻製たまご…2個
●食パン…2枚
●マヨネーズ…大さじ1
●（あれば）ヨーグルト…大さじ1
●砂糖…ひとつまみ

【レシピ手順】
手順①：燻製にした卵をフォークで粗くつぶし、材料を全て混ぜ合わせます。
手順②：パンの耳を切り落とし、つぶした玉子を食パンに挟んで上から軽く押して馴染ませたら完成。

あらかじめ燻製にしておいた「じゃがいも」と「卵」を使ったポテサラです。
じゃがいもや卵を燻製にするところからはじめると4時間ほどですが、既に燻製になっているものなら5分ほどで完成です。

【材料（1～2人分）】
●燻製じゃがいも（大）…2個
●燻製卵…2個
●玉ねぎ…半分
●塩…ふたつまみ
●ブラックペッパー…適量
●マヨネーズ…大さじ2杯

【レシピ手順】
手順①：玉ねぎはみじん切りにして水にさらしておきます。
手順②：燻製にしたじゃがいもと卵をフォークで粗く潰します。
手順③：水切りした玉ねぎと調味料を加えて、潰しながら混ぜ合わせます。
手順④：お皿に盛りつけてお好みでブラックペッパーをふって完成！

大げさな器具がなくてもスキレットと網さえあれば簡単に燻製を作ることができます。

【材料（1～2人分）】
●鶏ささみ…4本
○醤油、みりん、酒、水…各大さじ2
○黒胡椒…少々
●ほうじ茶、紅茶、麦茶等の茶葉…10g

【レシピ手順】
手順①：鍋に○の材料を入れてひと煮立ちさせて粗熱を取ります。
手順②：ささみは筋を取ってから均等の厚さになるように開きます。
手順③：ビニール袋などに①と②を入れて半日程浸け置きます。
手順④：スキレット鍋に茶葉を入れて鍋に網を渡し、③を乗せてステンレスのボウルなどを使って蓋をします。
手順⑤：弱火で30～40分ほど燻し、色づいたら火からおろして粗熱をとり、冷蔵庫で一晩寝かせて味をなじませたら完成。※お好みのサイズにスライスしていただきます。

魚料理ができる男はモテる！？
アウトドアで炭火を使うときに是非披露したい自慢の男メシです。

【材料（4人分）】
●鰤 切り身…2枚
●スモークウッド ヒッコリー…適量
●料理酒…大さじ1
●塩…適量
●味噌…適量
●万能ネギ…少々

【レシピ手順】
手順①：鰤は均等になる大きさに切って料理酒を振りかけておきます。
手順②：丈串などを使って鰤を串打ちし、全体に塩を振りかけます。
手順③：5分ほどかけて、途中で裏返しながらじっくり“熱燻”にします。※煙で炙るイメージです
手順④：炙り終わったら炭火に移動し、両面を焼き上げれば完成です。味噌を添えていただきます。

ちょっと本格的な燻製にチャレンジしたくなったらやってみてほしいレシピです。
来週末のホムパにいかがでしょうか。

【材料（二人分）】
●アジ…4尾（3枚おろし）
○食塩…45g
○三温糖…小さじ1杯
○だしの素…小さじ1杯
○ローレル…1枚
○鷹の爪…1個
○水…300cc
●オリーブオイル…適量
●（あれば）糸切り唐辛子…少々
●（あれば）粉末パセリ…少々

【レシピ手順】
手順①：鍋に○の材料を入れてひと煮立ちさせて粗熱を取ります。
手順②：3枚におろしたアジと①をビニール袋などに入れて密封し、3～5日寝かせます。
手順③：液漬けにした後、さらに真水で一晩さらして塩抜きします。※途中2回ほど水を変えてください。
手順④：塩抜きをしたアジの水分をキッチンペーパーで拭き取り、外気に3時間ほど晒して風乾させます。※気温が高い場合は冷蔵庫で風乾。
手順⑤：お好みのチップで5分ほど燻したら、3時間ほど風乾して燻煙を落ち着かせます。
手順⑥：風乾したアジに小麦粉をまぶし、オリーブオイルでこんがり焼いたら完成です。お好みで糸切り唐辛子やパセリをトッピングしてください。