【まだ冬コート着てるの？】メンズの春向け「スプリングコート」の選び方と、着こなしコーデ7つ

「スプリングコート」とは、ブランドや何か特定のコート類を指すものではなく、春先に着用する薄手のコートの総称。

昔でいえば、春先に吹く強い突風の影響で巻き上がる埃（ほこり）を避けるために「ダスターコート」などと呼ばれた過去もありましたが、今では春先に着るコート類すべてを「スプリングコート」と呼びます。

スプリングコートの種類（形）には、秋冬のコートと同じく『ピーコート』『ステンカラーコート』『チェスターコート』『モッズコート』など様々ありますが 、コートに用いる生地として、綿・麻・レーヨンなど、薄くて軽い素材が使われている点が「スプリングコート」最大の魅力であり、特徴と言えるでしょう。

スプリングコートを選ぶときは「色」「丈の長さ」「素材」「形」それぞれ4つのポイントを押させておきましょう。

（１）色
まずスプリングコートの色は、一般的に「ベージュ」や「濃紺」のベーシックカラーが飽きなく着られてオススメ。
また、春らしくライトグレーや薄いブルー色のスプリングコートを選ぶことで、コーディネートの幅も広がり着こなしがより楽しめるようになるでしょう。

（２）丈の長さ
スプリングコートの丈の長さは、「ピーコート」タイプなら腰丈（こしたけ）、「ステンカラーコート」なら腿（もも）から膝丈（ひざたけ）ぐらいの着丈サイズのスプリングコートを選んでおくと着回しに困りません。

（３）素材
スプリングコートの素材は、春らしく「綿」もしくは「ナイロン」など軽くて薄手の生地タイプを選んでおけば、インナーを変えるだけで春先〜初夏位までを見て、より長く着用することができます。

（４）形
スプリングコートの形は、コートの伝統的スタイル「トレンチコート」「チェスターコート」「ステンカラーコート」「ピーコート」辺りから選んでおけば、ビジネス・カジュアルともに幅広いコーディネートが楽しめます。

ここからは、実際にスプリングコートを使った着こなしコーデの事例について見ていきましょう。

まずは仕事着としてメンズにオススメしたいのが、ビジネスシーンでも活躍するステンカラーコートを使った着こなしコーデ。
黒パンツ×シャツの組み合わせに、スプリングコートをジャケット風に羽織り、春らしく軽やかな印象に仕上げています。

全体的に落ち着いた雰囲気もあって、街中にもスッと馴染みやすい大人着こなしですね。

春らしい色使いに、パステルカラーは外せません。

薄めのパンツに薄茶色のインナー、そこにオレンジのパステルカラーを羽織った、実に春らしい着こなしコーデ。
さらに足元のスニーカーまで含めて、全身を薄めのカラーに統一することで、スプリングコートが反射的に映えます。

気分もあがり、お出かけするのがますます楽しくなりそうな組み合わせですね。

パンツとインナーを、シックな色合いに統一し、そこに濃い目のスプリングコートを羽織れば、春のワイルドファッションが完成。

全体的にも見た目がすっきりとシャープな印象に仕上がり、足元にはスニーカー・革靴どちらを履いてもマッチする着こなしです。

グレー系のスプリングコートを羽織るときは、インナーにチェック柄のシャツを着ることで、全体がボヤけた印象にならず、またシックを通り越した地味目のファッションを回避できます。

さらに、スプリングコートを脱いでもオシャレに保てるという点においても、インナーのチャック柄は春の王道スタイルと言えるでしょう。

「元気」「ヤンチャ」「可愛らしい」。
春の着こなしでこの3大印象を作るなら、ビビットカラーのスプリングコートがオススメ。

シャツやパーカーなど、インナーに使える種類も豊富で、かつ小物を組み合わせることで、ワイルド系やスポーティ系など、一味違った着こなしが楽しめます。
せっかくスプリングコートを買うのであれば、春らしいビビットカラーは一着もっていても損はないでしょう。

スプリングコートの着丈が下にふんわりと広がる特徴をいかし、細身パンツやスキニーの代わりに、少しダボついたワイドパンツを組み合わせてAラインを意識したシルエットを作ることで、カジュアル感たっぷりの着こなしコーデが楽しめます。

もちろん、似合うor似合わない、好きor嫌いも人それぞれ意見は分かれますが、ぽっちゃり体型や短足など、見た目のコンプレックスを解消する着こなしとしてもオススメです。

パンツやインナーに限らず、スプリングコート本体もゆったり目のタイプを選ぶことで、全体的にリラックスした雰囲気の着こなしが作れます。

一昔前であれば、“昭和のおじさんスタイル”として、特に若者をはじめ世の中的に敬遠される風潮もありましたが、今ではプチプラファッションの支持も高く、着こなしの作り方にスポットがあたる昨今においては、あまり気になりません。

特に洋服を着回しすることが好きな男性にとっては、コート本体もシンプルな方が組み合わせもしやすいでしょう。