彼女との関係性をさらに燃え上がらせる!「反発心」のパワーを使った心理トリック

彼女の心、二人の関係性をもっと燃え上がらせたいと考えるのは、男性としては至極当然のこと。
過去に芸能人や政治家の間でも、周囲の人の発言や行動に対して過剰に反発した事例も複数存在します。
今回は、この反発心のパワーを使って彼女を燃え上がらせる心理トリックについてご紹介しましょう。

反発心を使った「ロミオとジュリエット効果」の裏付け理論

image1

この心理トリックは、社会心理学者「チャルディーニ」の折り紙つきの理論法でもあります。
読者のみなさんの中にも、一度くらいは「ロミオとジュリエット効果」という言葉を聞いたことのある方もいるかもしれませんが、この心理トリックの効果は、その中に潜んでいます。

ロミオとジュリエットは何故、あれほど燃え上がったのでしょうか?この現象をご説明しましょう。


子供の頃を思い出してください。
ゲームに没頭している時に、お母さんから「ゲームばっかりしてないで、勉強しなさい」と注意をされて反発した記憶はありませんか? もしくは、思春期の頃に親や学校の先生から注意をされて反発したことはありませんでしたか?

本来、人間という生き物は、大小あれど基本的には自由を求める存在であり、その自由が阻害されると、反発する心理を持ち合わせています。
この心理を「心理的リアクタンス(reactance)」と言います。“reactance”とは「抵抗」を意味する言葉ですので、心理的リアクタンスは、抵抗心・反発心を表した言葉ということになります。
これが、まさに「ロミオとジュリエット効果」の裏付けとなる心理理論。ロミオとジュリエットはそれぞれ敵対する者同士の家庭で生まれたため、周囲から猛烈な反対を受け、二人は反発し余計に燃え上がったという事例になります。

「ロミオとジュリエット効果」の名づけ親の仮説検証

image2

「ロミオとジュリエット効果」の名づけ親であるR.ドリスコールは、「ロミオとジュリエットは周囲の反対で恋を燃え上がらせた」という仮説により、「ロミオとジュリエット効果」の調査を実施しました。

その調査とは、交際中の恋人や結婚生活を営む夫婦を対象に、二人の愛情の深さと恋愛に対する親の反対の強さを比較したもの。

その結果、親の反対が強い二人のパートナーほど愛情が深くなることが判明しました。こうして「ロミオとジュリエット効果」が実証されたのです。
また面白いのが、はじめはあまり惹かれ合うことのないペアでも、親が反対することによって、より二人の絆が深まり、愛情が育まれたこと。ここに、「ロミオとジュリエット効果」に対する大きなヒントが隠されています。

「心理的リアクタンス」の強さ

image3

以前、タレントのベッキーさんとゲスの極み乙女のボーカル川谷絵音さんとの間で不倫が「文春砲」によって報じられましたよね。
その後、二人がどうなったかと言えば……別れるどころか、逆に燃え上がる結果を生みました。そして燃え上がった様子(LINEのやり取り)が次週の文春に掲載されるほど。
当時、ベッキーさんは人気絶頂期で出演したCMの数も多く、何億円という損害賠償金も発生したと言われていますが、それを投げ捨ててまで、燃え上がってしまったのは何故なのでしょうか?

その理由は、世間一般的に「不倫」は禁断の恋であり、反対する声が多数を占める中、二人の間に「心理的リアクタンス」が働いたことが影響したものと考えられます。「好きになってはいけない」「恋する相手ではない」と考えるほど、心の中に反発心が生まれ逆に燃え上がってしまったのです。まさに「いけない、いけない」と思い込むほど、深みに入り込んでしまうパターン。

その後も芸能人の不倫・浮気が頻発。「二股・三股」というタレントや最近では、お笑い芸人の板尾創路さんとグラビアアイドル豊田瀬里奈さんも話題に上りましたよね。それだけではなく政治家の不倫も続出しました。芸能人は仕事に悪影響を及ぼす可能性があることを分かりつつも浮気や不倫に走ります。また政治家は、国民・有権者からの信頼を落とす可能性を秘めていても不倫に走ってしまうのです。

このように、基本的に人間は「心理的リアクタンス」の強さに耐えられません。「ロミオとジュリエット効果」「心理的リアクタンス」はそれほどまでに強い影響力を及ぼすのです。

「心理的リアクタンス」の活用方法4つ

image4

ここからは、具体的に「心理的リアクタンス」を活用するためのトリックを解説しましょう。

①障害のトリック
仕事上の多忙や卒業なども恋愛の障害。その恋愛の障害になる問題点を話題とすることで、障害のトリックになります。ベッキーさんの不倫問題では、文春の報道が恋愛の障害となって、心理的リアクタンスに火が付く好事例と言えるでしょう。

②拒否のトリック
たまには、彼女からのデートの誘いを断ることもありますよね。
そしてデートを断ることで、彼女の心の中に「心理的リアクタンス」が働き、一層燃え上がるキッカケが生まれます。今度は逆に、そこでデートを承諾すると、彼女は大喜びして更に燃え上がるという心理トリック。
人間は、望みが叶わないとガッカリしますが、その後で望み通りになると、喜びは倍増します。この心理トリックを活用する方法です。
例えば……
彼女「明日、映画でも観に行かない?」
貴男「ごめん、明日は仕事なんだ」
彼女「そうか、仕方ないね…」
貴男「でも、君からの誘いだから映画の方を優先するよ」

③禁止のトリック
例えば、彼女が貴男の部屋に来たいという時に「ダメ」と禁止すると、心理的リアクタンスが作動し、余計に部屋に行きたいと考えるようになります。
例えば……
彼女「あなたの部屋に行きたいな」
貴男「ダメ」
彼女「え? どうして?」
このように一度NG(禁止)の意思を示すことで、彼女はどうしてもあなたの部屋に行きたい衝動に駆られます。
その後で、貴男の方から「掃除をして綺麗になったらね」などとフォローすることで彼女の喜びを一層高めることができます。

④反対のトリック
これはロミオとジュリエット効果のように、彼女との会話の中で親が反対していると告げるトリック。また、社内恋愛の場合は、「社内で噂になっている」と相手に告げることで、反対のトリックが作動し、二人の愛がさらに深まる心理トリックを活用するものです。

以上が、反発心のパワーを使って彼女との関係をさらに燃え上がらせる心理トリックです。
また、この「心理的リアクタンス」の強さや使い方については、理解を深めていただければ、恋愛に限らず“仕事”や“人間関係を作る”上でも同じような効果が期待できますので、ぜひ有効活用してみてください。

恋愛・デート #彼女 #関係性 #心理 #トリック #反発

この記事のライター
村田 芳実
村田 芳実
心理士の村田です。 認定心理士として、おもにビジネス・モチベーション・メンタル・恋愛・摂食障害など、誰でも使える心理学の記事を執筆しています。 人間の心は不思議でいっぱい。男性の皆さんが恋愛や仕事に活用できる心理をご紹介していきたいと思います。