ストレス以外にもある…「不眠症」の原因6つと、睡眠の質を高める予防&対策方法を紹介!

世間一般では、眠れない病気として認識されている「不眠症」。
そんな不眠症は、睡眠不足によって日中の仕事に支障をきたす他、突然の体調不良を招き、健康面にもさまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。

今回は、不眠症に陥りやすい主な原因をはじめ、不眠症のリスクと、予防&対策方法についてご紹介。不眠症という病気を正しく理解し、睡眠の質を高められるよう改善を図っていきましょう。

「不眠症」とは?

「不眠症」とは?不眠症とは、「寝つきが悪い」「途中で目覚める」「朝早くに目覚めてしまう」「熟睡できない」などの睡眠トラブルが1ヶ月以上続き、日中に身体のだるさやモチベーションの低下、集中力の低下、食欲不振などがみられる病気のことを指します。

不眠症の要因はストレスと思われがちですが、実は他にもさまざまな要因があります。単なるストレスの一言で片づけられないため、不眠症の原因を突き止めて、適切に対処することが大切です。

「不眠症」の原因6つ

「不眠症」の原因ここからは、不眠症を引き起こす主な原因を6つ紹介していきます。

(1)強いストレスを感じている

ストレスの負荷は、自律神経の交感神経を優位にするため、日頃から強いストレスを受けやすい環境にいることで、不眠症が起こりやすくなります。
人間の自律神経は、“交感神経”と“副交感神経”の2つで成り立っており、この2つが切り替わることで、身体の機能を調節しています。
寝るときは副交感神経が優位になる必要がありますが、ストレスを受けていると交感神経が優位になり、寝つきにくくなるのです。

(2)カフェインなど刺激物の摂取

カフェインには覚醒作用があり、摂取しすぎることで睡眠途中に目が覚めやすくなります。
また、カフェインには利尿作用もあるため、トイレに行きたくなって目覚めるといった問題もあります。その他、タバコに含まれるニコチンにも覚醒作用があるため、コーヒーとタバコの両方が好きな人は特に注意が必要です。

(3)騒音や光などの環境

騒音や光の刺激は、交感神経を優位にして不眠症を引き起こします。寝る前のスマホ操作やパソコンの閲覧ほか、騒音や光の刺激が多い部屋で寝ていると、不眠症になるおそれが高まります。

(4)生活リズムが乱れている

日勤と夜勤をくり返すと、体内リズムが崩れて昼と夜の区別がつかなくなり、夜になっても眠気が起きなくなります。また、いったんその生活に慣れてしまうと、夜にならないと頭が冴えない状態になり、生活リズムの乱れがますます加速します。
“昼夜逆転”といわれる、生活リズムの乱れが原因で不眠症につながる可能性もあるのです。

(5)身体の病気

アレルギーのかゆみや呼吸疾患の息苦しさ、関節リウマチの痛み、前立腺肥大症による頻尿など、病気の症状によって眠りが妨げられる場合があります。
持病のある方は、睡眠の質を下げている原因を疑った方が良いでしょう。

(6)うつの傾向がある

うつの傾向があると、寝る前に嫌なことを思い出したり悩んだりして、不眠になるおそれがあります。朝早くに目覚めてしまったり、朝は不調で夕方になるにつれて元気になったりする場合は、早めに専門医へ相談するようにしましょう。

「不眠症」のリスクとは?

「不眠症」のリスクここからは、不眠症がもたらす具体的なデメリットについて見ていきましょう。
不眠症は、次のような問題を引き起こす可能性があります。

(1)集中力やパフォーマンスが低下する

睡眠不足の状態では、脳が十分に休まらないため、日中の集中力やパフォーマンスが著しく低下します。
結果的に仕事の質が落ちたり、上司から叱られる頻度が増えたりと、人生に大きなマイナスの影響を及ぼすおそれがあるでしょう。

(2)食欲が高まって食べすぎてしまう

不眠症の状態が続くと、食欲を高めるホルモンの分泌量が増えるため、食べすぎてしまいやすくなります。
結果的に肥満をまねき、生活習慣病のリスクが高まる可能性もあるでしょう。

(3)寿命が短くなる

睡眠時間が長すぎたり短すぎたりすると、寿命が短くなるといわれています。不眠症はさまざまな病気のリスクを高めるため、早めに対処したいところでしょう。

「不眠症」の予防&対策方法は?

「不眠症」の予防&対策方法不眠症は、次のような方法を習慣づけることで、予防や改善の対策が期待できます。

(1)規則正しい食生活

1日3食の規則正しい食生活は、睡眠のリズムに良い影響を与えます。特に朝食は、身体を覚醒させる効果が期待できるでしょう。
ただし、寝る直前の食事は身体を活発にするため、寝る2時間前までに夕食を済ませることが大切です。
また、気分を落ち着かせるカモミールティーを飲むのもいいでしょう。
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(2)適度な運動習慣

日中の適度な運動で日光に当たると、身体のリズムがリセットされます。
また、夕方の軽い散歩などは、適度な疲労感とリラックス効果をもたらし、数時間後に快適な睡眠へと導いてくれるでしょう。

(3)入浴で身体を温める

40℃前後のぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、リラックス効果が得られます。また、入浴後はおよそ2時間後に体温の低下とともに眠気が襲ってきやすい状態になりますので、布団に入る目安にすると良いでしょう。

(4)快適な睡眠環境を整える

部屋の明かりを落としたり、遮光カーテンを取り入れたりして、光刺激を防ぎましょう。また、室温は26℃前後、湿度は60%前後をキープすることで、睡眠の質が高まります。

(5)専門医に相談

不眠症の原因はさまざまですので、専門医に相談することも大切です。
不眠症が病気の症状によるものの場合は、病気の種類に応じた診療科を受診しましょう。例えば、アレルギーは皮膚科、睡眠時無呼吸症候群は呼吸器科や循環器科、睡眠が依頼などを受診してください。

質の高い睡眠を心がけましょう

昔にくらべて娯楽が増えている昨今は、自分でも気づかないうちに不眠症を引き起こす可能性があります。
不眠症はさまざまな病気の引き金になりうる病気のひとつ。日頃から予防と改善策を意識し、質の高い睡眠を心がけていきましょう。

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この記事のライター
佐藤 千春
佐藤 千春
最近ダイエットのためジョギングを始めました! 猫2匹、犬1匹飼ってます。毎日3匹に癒されてます(笑)