白髪を減らすための正しい対策方法とは？ 健康な黒髪を取り戻そう！

白髪はなぜ生える？

髪の毛は、元から白いものということはご存知でしょうか？
実は、毎日当たり前のように目にする黒い髪の毛は、メラニン色素が加わって、はじめて黒くなります。

その着色の鍵となるのが「メラノサイト」と呼ばれる細胞。
老化などによりメラノサイトの機能が低下し、メラニン色素が作られなくなってしまうと、着色する力が弱くなってしまい白髪になるのです。

白髪の原因

白髪は、単に加齢や遺伝の影響だけではありません。あなたの毎日の生活習慣が白髪を増やす原因になっている可能性もあるのです。
ここからは、白髪の正体であるメラノサイトの機能が低下する原因について見ていきましょう。

過度なストレスを受けている

ストレスは血管の収縮を招き、酸素と栄養が細胞へ行き届かなくなります。
その結果、メラノサイトの老化が促され、メラニン色素を生成できなくなり白髪が目立つようになるのです。
仕事や人間関係、家事や育児など、生きているだけでストレスは避けられません。そのため、ストレスを減らしたり、こまめに解消したりする対策が大切になるでしょう。

睡眠の質が低い

睡眠の質が低い場合も、メラノサイトの機能低下を招きます。
人間のカラダは本来、熟睡時に細胞の修復を促す成長ホルモンが分泌されるのですが、眠りの浅い状態が続くと、成長ホルモンの分泌が低下して結果的にメラノサイトの老化を早めてしまうのです。
また、寝る前にスマホやタブレットを操作したり、寝る直前に熱い湯につかったりすると、入眠が邪魔されて睡眠の質が低下しますので気をつけましょう。

食事の栄養が偏っている

メラノサイトの健康を維持するうえで必要なさまざまな栄養が不足すると、メラニン老化が早まる可能性があります。
タンパク質やビタミン類、ミネラルなどをはじめ、さまざまな栄養をバランスよく摂りましょう。
特にコンビニ飯や外食に頼った食生活をしていると、ビタミンやミネラルが必然的に不足する傾向がありますので注意してください。

運動不足になりがち

運動不足の状態が続くと、身体が冷えがちになり、血流が低下することで結果的にメラノサイトへの酸素と栄養の供給が低下します。
中でも仕事柄デスクワークが多い人や家にひきこもりがちな人は、どうしても運動量が少なくなる傾向にあるため、意識的にカラダを動かすように工夫した方が良いでしょう。

強い日差しを浴びている

連日のように強い日差しを受けていると、紫外線が細胞のDNAに悪影響を及ぼす恐れがあります。同時に、メラノサイトの機能にも問題を引き起こし、白髪のリスクを高めてしまいます。
日中、太陽のもと外で仕事をしていたり、髪が薄くて頭皮が赤くなりやすかったりする方は特に警戒が必要でしょう。

白髪を抜くと増えるのは本当？

よく「白髪を抜くと増える」と言われますが、実はこれ特に科学的に証明された話ではありません。ですので、一概に当てはまる事実とは言えないでしょう。

とはいえ、実際に白髪を抜くことで白髪が増えたり髪が薄くなったりするかと言えば、その可能性は著しく低いです。ただし、少なくとも髪にプラスのいい影響は与えませんので、白髪を抜くことは避けた方が良いでしょう。

なぜなら、白髪を抜いたときの衝撃で、周りの毛根にダメージを与えてしまい、その影響で白髪になりやすくなる恐れがあるからです。

また、白髪に限らず髪の毛は、無理やり抜くと頭皮に大きな負担がかかってしまいます。抜いた部分が炎症を起こしたり、損傷して毛根から髪の毛が生えてこなくなったりするため、気になる髪の毛を見つけても無理やり引っこ抜くのは止めましょう。

白髪を見つけたらどうする？

では、もし白髪を見つけた場合はどう対処すれば良いのでしょうか？
ここからは、白髪を発見したときの正しい処理方法をご紹介します。

ハサミで毛根から切る

白髪を抜くと頭皮に負担がかかるため、ハサミで根本から切りましょう。毛の中間あたりでカットをしても、白髪の目立ちやすさは変わりません。白髪を軽く引っ張りながら、根本からしっかりカットしましょう。

白髪染めをする

白髪染めをすれば、黒髪と見分けがつかなくなります。
また、黒髪だけでなく茶髪にできる白髪染めもありますので、自分に合った色を選ぶことも可能です。
ただし、白髪染めは時間の経過とともに色落ちによって白髪が目立ってくるため、定期的に白髪染めをする必要があります。

白髪を減らすための正しい対策方法とは？

続いてここからは、白髪を減らすための抑制方法についてご紹介します。正しい対策で健康な黒髪を取り戻しましょう。

（1）毎日しっかり睡眠をとる

毎日しっかり睡眠時間を確保することに加えて、熟睡できる良質な睡眠環境を整えましょう。寝る前にスマホやテレビなど刺激の強いものを見ない、食事は寝る3時間前までに済ませておくことが大切です。
また、寝る2時間前に入浴すると、その2時間後に眠気が起こります。逆に、寝る直前の入浴は睡眠の質を低下させるため、避けた方が良いでしょう。

（2）適度に運動する

適度に運動することでストレス解消やリラックス効果につながります。散歩やストレッチなど軽めの運動から始めてみましょう。運動する時間を確保できない場合は、エレベーターではなく階段を使う、1駅分歩いてみるなど、日常の小さな運動から始めてみるのもおすすめです。

（3）食事に気を配る

毎日の食事では、黒髪の元“メラノサイト”を生成する「チロシン」と「チロシナーゼ」を積極的に摂りましょう。
「チロシン」は、主に大豆やチーズに多く含まれており、「チロシナーゼ」は、主にレバーやエビ、カニなどの甲殻類に多く含まれています。
タンパク質を不足させないことを意識すれば、結果的にチロシンとチロシナーゼの不足を防げます。

（4）頭皮マッサージをする

頭皮マッサージをすることで血流がよくなり、酸素と栄養が細胞まで適切に行き届くようになります。
お風呂上がりや寝る前などにやると効果的でしょう。爪をたてず、指の腹で適度に指圧するのがコツです。

（5）紫外線対策を徹底する

日差しが強い日は、帽子や日傘で頭皮を紫外線から守りましょう。また、ヘア用の日焼け止めを使えば、髪のダメージを防ぐことも可能です。
また、紫外線は年中降り注いでいるため、夏など季節を限定するのではなく、日差しの強さを踏まえて紫外線対策をしてください。