DVって実際どうなの? リアルDV体験談に思うこと。

ドラマや映画、またドキュメンタリー番組でもたびたび取り上げられるDV問題。
たいていは男が女に暴力をふるうシーンですが、そのほとんどは演出されたDVとリアルのDVに差があるものです。
かく言う私も、これまで元カレから何度かDVを受けてきました。
そして、映像でDVのシーンが流れるたびに心の中で思っています…「本気で殴ってくるヤツのDVはこんなもんじゃねえ!!!」と。
ということで今回は、過去の恋愛で私が付き合ってきた彼氏から実際に受けたDV体験談をお届けします。

なぜかよく殴られる私…

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不肖わたくしバツ3の子持ちライターですが、過去の恋愛で何人かの男にDVを受けています。おそらく殴られやすい人種というものに属していると言えるでしょう。

これまで何度もDVの被害を受けた経験から言えるのは、本気で殴ってくる人間はもう周りが何も見えていないということです。

よくテレビドラマなんかでも『片手だけで平打ち何発も!!』というシーンがありますが、正直 殴る方もかなり痛いと思う。

私の性格上、相手に殴られて黙っていられるほど気の弱い女性ではないので、大声を出したり、抵抗してやり返したりしますが、たぶん向こうも相当痛いと思うんですよ。

メンタル的にも、そしてフィジカル的にもね。

DV男にも言い文がある

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殴りかかってきた男の精神状態など知ったこっちゃないのですが、何年か前に当時お付き合いしていた男性から殴られた後に言われた言葉として「5歳の男の子を一人で育てている女の精神力は普通じゃない、そりゃ殴る!」……という衝撃的な迷言がありました。

おっ…おおう、殴られる理由が私にあったか……(そうなの?)

当時お付き合いしていたその彼は、私と付き合っていながら何人もの女性と関係を持っており、そのことを延々と問い詰めたため、DVへと発展してしまったと記憶しています。 彼を極限の精神状態まで追い込んだ原因は確かに私ですが、今でも私は悪くないと思っています。

そうして、心身ともに私に勝てないと判断した彼は、今度は本気を出して馬乗りでガチ殴りしてきました。
その日の武器は、なんとワイン瓶。

さすがにそのときは入院しましたね……死ぬかと思いました。
もう片手とかじゃなくて、足と右手で私の手足を抑えて左手にワイン瓶を持ち、全身をフルに使い全力でガチ殴りって感じでしたよ。
ちなみに彼は左利き…。どういうジャンルで天才肌を発揮しているのでしょう…?

また、その彼は自分に対するコンプレックスが異常に強い人だったので、お酒を飲むたびに聞いてもない過去にあったデキゴトを根掘り葉堀り一人よがりに語り出す人でした。

「辛くて可哀想だから酒と女に逃げてしまう俺~♪」と、いちいちミュージカル調に伝えてくるため、影でこっそり「ミュージカルくそ男」と呼んでいたのはいい思い出です。

DV男の暴力は繰り返される

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その後、私は防犯意識から、家中の武器になりそうなものを隠し捨てました。

しかし、彼はまた同じ過ちを繰り返そうとしたのです。
誰も犯罪できないような収容所のような家の中で、私を殴ろうとしたとき、彼は大根を握りました。
皆さんご存知のあの夕飯によく出る、すりおろすと美味しい白い根菜ですよ。

当時かなり気絶グセのついていた私ですが、大根ではさすがに気絶に至らず、先に大根が折れました。

そりゃそうでしょうね!
勝った!!やっぱり大根には負けない!と思………うわけないだろ、ふざけんな。

そのあと彼は「こいつ、キチガイなんだよ!」と、言っていました。

この場合、大根を使ってでも殴りたい彼と、大根ででも殴りたくなってしまう相手の私「どっちが本当のキチガイか?」という観点は皆さまの主観にお任せします。
……っていうかそれ死ぬほどどうでもいいっていうか。

DV男はコミュニケーションを苦手とする

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とにかく本気で殴ってくるやつは、「片手オンリーの平手打ち」なんてことはほとんど無いはずです。

本当に狂気めいたDV男というのは、たとえ相手が気絶しようと頭をガンガン足蹴にして、これでもかってぐらい打ちのめしてくるし、血が出る間もなく冷たい床の上に倒れて動けなくなります。もちろん救急車は自分で呼ばないと来てくれません。

だって相手は、私が悪いと思っているから。
殴ってくる相手の話は、だいたい何を言っているのか理解できません。
きっと言葉を使ったコミュニケーションが苦手だから、その先に殴り合いが待っているんでしょうね。

もうそこまでの関係性になってしまったら、ふたりのいる環境含めすべてのことを一旦リセットして見直した方がいいですよね。

DVは相性とタイミングの問題なのかも…!?

と、まぁこんな感じでDV男と付き合ってきた私ですが、特にPTSD(「心的外傷後ストレス障害」の略)などのトラウマに襲われることもなく毎日元気に楽しく生きています。
それでも、こんな性格とメンタルを持つ私が相手でも、暴力を振るってこない非暴力男はいるものです。そして、まさかの大根で私を殴った彼にも殴らないでいられる女性はきっと存在するはずです。
おそらく異性のカップルとして…というよりも人間としての相性が相当悪かったのではないかと思います。
そのときの年齢なんかもかなり関係してくるだろうし、相性とタイミングって、ほんと大切ですね。

……知らんけど。

恋愛・デート #DV #暴力 #体験談

この記事のライター
中村 瑠衣
中村 瑠衣
フリー編集/ライター/シナリオライター バツ3。自分の子どもしか愛せない。