【あなたは、叱れる上司ですか?】職場の女性部下を正しく叱る方法

職場である程度のポジションをお持ちの男性の方、部下の女性スタッフとの上下関係は上手くいっていますか?
女性は「感情の生き物」と言われるだけに、上司として時にその接し方に悩まれる方も多いかもしれません。しかし、言うべき時には言わなければならない、叱るときには叱らなければなりませんよね? 正しい叱り方でより良い関係を保ち仕事の質も上げていきましょう!

あなたは、叱れる上司ですか?

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よく聞くのが「他人を変えるより自分を変えろ」という言葉。
その言葉通り、まずは自分自身これまでの部下に対する叱り方がどうであったか、冷静に振り返り自己分析した上で、効果的な叱り方へ改善していく方法も一つの得策です。

しかしその前に……。
もしかして「叱ると嫌われそう…」「以前、部下の女性を叱ったら泣かれた…」「褒めて伸ばす方が楽だし関係も崩れにくいから…」などの理由から、叱り方を学ぶ以前に、異性である女性を叱る行為自体に対して恐怖心をいだき尻込みしてはいませんか?

確かに女性は、褒められると気分が上がりやすく、反対に叱られると感情を爆発させて相手に当たってしまう傾向があります。
しかし、だからといって、男は叱って女は叱らない、女性の中でも聞き分けのいい人を選んで叱る…など、誰かと誰かを比較して分けたり、変に差別をしてはいけません。
叱るべきタイミングでは、きちんと叱る。自分の中で叱る行為にあたいする基準を線引きし、チームの中にメリハリを持たせることも必要なのです。


【女性の部下を叱る時のポイント①】
叱るという行為を恐れず、全メンバー平等に叱ること。そのためには、チームに規律を持たせるためにも、まずは自分自身が見本となる行動を心がけましょう。

他人と比較する叱り方をしないこと

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さて、では具体的にどうしたらいいものか?
叱る時に叱らず、業務上 今後に影響するような問題は放置できません。
また、叱るよりも誰かに任せた方が早いという理由のもと、その人を叱らずに見過ごしてきたものの、やはりチームが抱える全体の業務量やその時の状況によっては、一概にそうとばかりはいかないケースもあります。

そして冷静に叱るつもりが、つい「怒り」の感情に変わってしまい、上司として「全く!今まで黙っていたけど、若手の○○の方が出来るじゃないか!」などと、心の内に秘めていた本音の気持ちがポロリと噴き出てしまう事態にもなりかねません。

仮に叱る相手が男性の部下であれば、誰かと比べることで本人の闘争心に火が付きポジティブな方向性に向かう可能性も考えられますが、こと女性においては、誰かと比較し貶されることは最も嫌う行為のひとつ。どれだけ致命的なミスをしたとしても「他人と比較する」ような叱り方は絶対に避けましょう。


【女性の部下を叱る時のポイント②】
感情的になっても他人と比較する叱り方はしないこと。叱るべき対象の女性本人がミスをしたことに対してのみ指摘しましょう。

自分の過去や経験と比べた叱り方をしないこと

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あなたが職場でチームを率い、部下をもつ上司という立場で働く以上、ほとんどの場合、その他のメンバーよりも社会人としての経験や業務スキルなど、何かしら長けている要素があってのケースがほとんどかと思います。

そして、そんな初歩的なことも忘れ、つい部下に対して過度な期待をいだき、「これは出来て当たり前」「これくらい簡単だろう」「もう言わなくても分かっているだろう」などと、自分が理解できている=部下も同じく理解できていると勘違いしてしまい、結果的に自分の要求に応えられない部下にイライラを募らせることも部下を持つ上司“あるある事”と言えるかもしれません。

しかし、いくら自分の要求(期待)に応えられない部下とはいえ、「どうして出来ないんだ?」「こんな簡単なことを!」「俺が新人の頃はもう理解してたぞ。」などと、感情をブツけてしまい、何でもかんでも自分の物差しで部下の力量をはかり、経験不足を指摘するような叱り方をしてはいけません。

昔と今とでは、根本的に時代が違います。また自分の過去と比べて部下の力が劣るには必ず別の理由が存在するはずです。この根底に内在する原因を解決し、分かの成功や成果に導いてあげる行為こそが、本来上司がやるべきことなのです。


【女性の部下を叱る時のポイント③】
自分の過去と比べた叱り方をしないこと。また問題が起きたときには、原因と対策を一緒に考え、部下に手柄を持たせてあげましょう。

叱るポイントは具体的に示す。そして褒めながら叱ること

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叱るときは、叱っているポイントを分かりやすいよう具体的に示してあげましょう。怒りや感情をブツけ「そもそも人間的に〇〇が出来てないんだよ!」「そういえば過去にこんなミスもしたよな」などと、部下の性格や人間性、過去のミスや失敗にまで触れるような叱り方をしてはいけません。

たとえば、「〇〇は良く出来ている。ただ、△△はもう少し改善してほしい」などのように、褒めるべき部分と指摘する部分を同時に伝えることで、部下もモチベーションを落とさず、足りない部分を積極的に改善しようと努力するはずです。
ただ叱るだけではなく、「なぜ叱られているのか?」を部下が理解しやすいように伝えてあげましょう。

もし誰かを叱るときに、どうしても感情的にブツかってしまい「怒り爆発型」になりがちという自覚のある上司の方は、叱った後に必ず「君なら、もっと出来ると期待しているからだよ」という一言を添える癖をもつことで、相手の部下を一方的に傷つけてしまい、関係性を悪化させるなどの最悪の事態も防げるでしょう。


【女性の部下を叱る時のポイント④】
叱るポイントは明確に示すこと。そして叱る言葉だけを並べるのではなく、褒める言葉とセット、もしくは最後に期待の言葉を伝えてあげましょう。

女性の部下を叱るときは、とにかく冷静に、人格を否定するような言葉は避けること。
そして女性が仕事で泣く場合は、基本的に「甘え」ではなく、出来ない自分への「悔しさ」であることも理解しましょう。一方的に指摘の言葉を並べるだけの叱り方は効果が薄いのです。
「どうしたら上手くいくのか?」について女性が本音で相談しやすい上司像を目指しましょう。

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この記事のライター
潤子
潤子
ママライターとして、ファッション・ライフスタイル・美容・ヘルス・ビジネス・インテリア・・・様々な分野から発信しています。 ファイナンシャルプランナーの勉強中!