これで洋服をダメにしない! 夏のカビ&ダニから衣服を守る正しい保管方法とは?
気温が高くジメジメと湿気の多い“高温多湿”な夏場は、押し入れやクローゼットの中にカビやダニが繁殖しやすく、冬服など保管中の衣服にダメージを及ぼすこともあります。
コートやスーツ、セーターにカーディガンなど、お気に入りの服は大切に保管したいところ。
そこで今回は、カビ&ダニの発生条件をはじめ、害虫から大切な洋服を守るための正しい保管方法についてご紹介します。
コートやスーツ、セーターにカーディガンなど、お気に入りの服は大切に保管したいところ。
そこで今回は、カビ&ダニの発生条件をはじめ、害虫から大切な洋服を守るための正しい保管方法についてご紹介します。
湿気とは?
カビやダニの発生に大きく関わる、湿気。湿気とは、水分が多く含まれている空気のことです。
湿気は目に見えませんが、空気中には非常に小さな水分が漂っています。この湿気の程度を測るのが湿度です。湿度が高い状態では、空気がより多くの水分を含んでいるのです。
カビ&ダニの発生条件
カビとダニは、それぞれ次の条件で発生します。カビ
・湿度70%以上(60%以上で活発化し、80%を超えると一気に繁殖します)・温度20~30℃
・食品の食べかすやダニ、汚れ、埃などの栄養源がある
ダニ
・湿度60~80%・温度20~30℃(25~28℃が最も生育に適している)
・食品の食べかすなどの栄養源が豊富に存在している
カビ&ダニが発生するとどうなる?
カビやダニが発生すると、具体的にどんな問題が起こるのでしょうか?ここからは、カビやダニの発生にともなうデメリットを詳しく解説していきます。
【1】アレルギー反応が起こる
まずカビやダニが発生すると、かゆみやくしゃみ、咳、肌の赤みなどのアレルギー反応が起こります。アレルギー反応とは、アレルギーの原因物質であるアレルゲンが肌に触れることで、免疫機能が働いたときに起こる症状のことです。アレルゲンを遠ざけなければ何度も症状が現れとても苦しい思いをするでしょう。
【2】衣服が着れなくなる
アレルゲンであるカビやダニを取り除かない限り、何度でもアレルギー反応が現れるため、カビやダニのついた衣服は着れなくなります。洗濯すれば再び着れるようになりますが、環境を見直さなければ何度でも繁殖するでしょう。
【3】ニオイがつく
カビのニオイが染みついてとれなくなります。カビは、ダニと違って簡単には落ちません。見た目は改善しても、見えないレベルでカビが存在しており、洗濯してもニオイがとれないケースもあるでしょう。カビ&ダニから衣服を守る正しい保管方法6つ
ここからは、カビやダニなどの害虫から大切な衣服を守るための正しい保管方法についてご紹介します。お気に入りの洋服をダメにしないためにも、ぜひ参考にしてみてください。(1)皮脂や汗の汚れをしっかり落とす
まずは、洋服についた汚れを徹底的に落としましょう。特に夏場の衣服は、きれいに見えても皮脂や汗がわずかに残っている場合があります。
そんな洗い残しをなくしたい時は「酸素系漂白剤」がおすすめです。
40℃くらいのお湯に、酸素系漂白剤を溶かして漬け置きしてから洗濯することで、繊維の奥の汚れまでスッキリ落としてくれますよ。
(2)こまめに換気する
衣服の保管場所である押し入れやクローゼットの中は、ただでさえ風通しが悪く湿気がこもってカビやダニの温床になります。カビやダニを発生させないためには、こまめに部屋の窓を開けるなど定期的な換気を徹底しましょう。
自然の風ではなく、扇風機の風を当てて換気しても構いません。
また、吸湿剤や除湿器などを併用して湿度を下げるのも効果的でしょう。
(3)保管場所をきれいに掃除する
害虫から衣服を守るためには、部屋やクローゼットの中をこまめに掃除しましょう。カビには、塩素系漂白剤が効果的です。
アルコールまたはバケツ1杯の水に、台所用の塩素系漂白剤を大さじ1杯ほど入れて、カビ対策用の水溶液を作りましょう。
雑巾を浸して、部屋中を拭いていきます。その後、漂白剤が残らなくなるまで雑巾で水拭きして完了です。
(4)衣服をメンテナンスする
スーツやウール100%のセーターなど、自宅で洗濯ができない衣服は、ブラシをかけたり硬く絞った布巾で水拭きし陰干ししたりしてから片づけましょう。押し入れやクローゼットに入れる前の管理を怠ると、カビや変色が起こりやすくなります。
また、長期保管する冬物の洋服は、保管前にクリーニングへ出してオゾン殺菌などできれいにしておくと良いでしょう。
(5)天気がいい日に天日干しをする
天日干しをすることでダニを殺せるとの噂がありますが、事実ではありません。ダニは、日陰へと移動してしまうため、天日干しでは十分な効果が期待できないのです。
ただし、衣類の湿気を取り除く効果があるため、結果的にダニが繁殖しにくくなるでしょう。
天気がいい日は、押し入れやクローゼットにしまいっぱなしの衣服をまとめて天日干しすると、カビやダニの繁殖を防げます。
(6)ダニ捕りシートを使う
ダニ捕りシートを使った害虫駆除もおすすめです。ダニ捕りシートは、ダニを引き寄せる薬剤でダニをおびき寄せ、シートに吸着させることで退治するグッズ。
押し入れやクローゼットの中など、湿気が気になる場所に置くだけでダニを集められるため、誰でも手軽に使えるでしょう。
ただし、ダニは環境を見直さなければ何度でも繁殖しますので、一回退治して満足するのではなく保管場所の換気や見直しも検討してください。
衣服のカビ・ダニ対策を徹底しましょう
衣服のカビ・ダニ対策は、意外と忘れがち。お気に入りの洋服をダメにしてしまう前に、押し入れやクローゼットでの保管方法を見直しましょう。面倒に思うひと手間の習慣こそが、清潔感のある身だしなみ作りに繋がります。
この記事のライター
浅田ちひろ
3年一般企業で務めたあと、フリーライターに転身しました!
トレンドを中心にいろんな情報を発信していくので、よろしくお願いします♡
出身:千葉
好きなもの:ネコ
苦手なもの:コーヒー