育毛剤はどうやって選ぶのが正解? 育毛剤の種類&失敗しない選び方のコツを詳しく解説!

抜け毛が気になり、薄毛の予防や対策を目的に育毛剤を使ってるけどまったく効果が無い……もしかしたらそれ、育毛剤の選び方が間違っているのかもしれません。
今回は、育毛剤の役割や種類、また育毛剤選びに失敗しないための注意点やコツを詳しく解説します。自分の頭皮環境に合った育毛剤を使うことで、髪の健康をしっかりサポートしてくれますよ。

意外と多い、育毛剤選びの失敗…

育毛剤選びの失敗毎日しっかり育毛剤を使っているのにまったく効果がない…そんな悩みを持つ人もいるでしょう。
例えば、ネットの口コミやランキングだけを頼りに育毛剤を選ぶと、自分の頭皮に合わずトラブルを招く恐れもあります。
髪にいいと評判の成分が必ずしも自分に合うとは限りません。自分の頭髪体質に合わない育毛剤を使うと、炎症が起きて抜け毛がひどくなる場合もあるのです。

また、他の失敗パターンとして良くあるのが、育毛剤への間違った理解のもと使い方を誤るケース。
なんとなく使っている状態では、十分な効果を発揮できませんので、正しい使い方で育毛ケアをすることが大切です。

育毛剤の役割

育毛剤の役割正しい育毛剤の選び方を知る前に、まずは育毛剤の基本からおさらいしていきましょう。
ここではまず、育毛剤の役割を詳しく解説していきます。

●頭皮環境を整えてトラブルを抑える

育毛剤には、頭皮環境を整えて頭皮や髪のトラブルを抑える役割があります。
頭皮は、健康な髪を育てるためのいわば土台。その土台にトラブルが起こると、健康な髪が生えなくなってしまいます。
そのため、日々のヘアケアで頭皮環境を整えることが大切なのです。

●髪の健康や成長をサポートする

育毛剤は、髪の健康維持や成長のサポートするヘアケア用品です。髪は、睡眠不足や栄養不足・運動不足など、さまざまな影響を受けます。これらの影響を受けることで、場合によっては細くて短い髪の比率が増え、頭皮が透けて見えるようになることもあります。
育毛剤を使うことで、そのような髪に与えるマイナスの影響を抑え、健やかな髪の成長をサポートできるのです。

育毛剤と発毛剤の違いは?

育毛剤と発毛剤の違いは?「育毛剤」と「発毛剤」は混同されがちですが、効果や目的は明確に異なります。
育毛剤の目的が髪の成長をサポートすることに対し、発毛剤は髪を生やすことが目的。発毛効果が医学的に認められているものだけが発毛剤と呼ばれています。また、育毛剤は化粧品ですが、発毛剤は医薬品にあたります。

また、発毛剤のミノキシジルには、血流を促したり細胞分裂を促したりすることで髪を生やす効果が認められています。そのため、「髪が生える」と標ぼうすることが可能です。対して育毛剤には、髪が生える効果を標ぼうすることは認められていません。

育毛剤の種類4タイプ!それぞれ効果の違いは?

育毛剤の種類4タイプ続いては、育毛剤の種類を解説していきます。
育毛剤のタイプ毎に効果の違いもまとめていますので、選び方の参考にしてみてください。

(1)男性ホルモン抑制タイプ

男性ホルモンを抑制するといわれている成分が含まれた育毛剤です。ただし、髪に塗るだけで効果があるかどうかはわかっていません。そのため、男性ホルモンを抑えて抜け毛を防ぐといった効果の標ぼうも認められていないのです。

(2)血行促進タイプ

髪の毛に栄養を届けているのは血液です。血行が悪いと、頭皮や毛根に栄養が届かず抜け毛・薄毛の原因になってしまうため、血行を促すことで育毛効果が期待できます。

(3)栄養補給タイプ

髪の毛が健やかに育つためには、十分な栄養が必要です。そのため、頭皮に栄養を補給することで育毛効果が期待できます。ただし、普段の食生活において栄養が大きく偏っているケースには、対応しきれません。食生活の環境を整えたうえで、育毛剤を使うようにしましょう。

(4)頭皮環境改善タイプ

頭皮の炎症を抑える成分が含まれたタイプの育毛剤です。頭皮の炎症が強くなると、髪が抜ける恐れがあるため、早めのケアが必要でしょう。ただし、育毛剤では強い炎症を抑えることはできませんので注意してください。

育毛剤の選び方

育毛剤の選び方ここからは育毛剤の選び方について、買う前に押さえておきたいポイントを具体的に解説していきます。

1.継続できるもの

育毛剤は続けることがなによりも大切です。最低でも半年は使い続けないと本当の効果は感じられません。値段の高いものを買っても続けられなければ意味がありませんので、定期コースで購入するなどお得な買い方を見つけましょう。

2.ランキングは参考程度に

みんなが使っている口コミ評価の高いアイテムやランキングを参考にする選び方もひとつの方法ですが、人気の育毛剤が誰にでも合って効果が出るわけではありません。むしろ、高評価しか無い育毛剤は、サクラによる評価の可能性があるため、警戒した方がいいでしょう。

3.返金保証つきのもの

最近では、「全額返金保証制度」の付いた育毛剤も販売されていますので、迷ったら一度購入して試しに使ってみると良いでしょう。頭皮に合わなかったら返金してもらうことも可能です。

4.頭皮に届きやすいもの

スプレータイプのように、頭皮へ直接成分を届けられる育毛剤を使いましょう。髪が邪魔をして頭皮にまで行き渡らないと、育毛効果は期待できません。また、髪を洗って汚れを落としたうえで、使用することが大切です。

育毛剤を選ぶときの注意点

育毛剤を選ぶときの注意点地肌にもふれる育毛剤は、アレルギーや肌質に気をつけて選ぶことが大切です。
特にアルコールアレルギー、また敏感肌や乾燥肌の人は「ノンアルコールの育毛剤」を選ぶようにしましょう。
アルコール(エタノール)の入った育毛剤を使用した場合、副作用の恐れや、刺激が強くて赤くただれたり、湿疹が出たりする場合があるからです。

育毛剤を使うだけではダメ。薄毛を防ぐには?

薄毛を防ぐには?ここまでは育毛剤の選び方を中心に解説してきましたが、育毛剤は万能薬ではありませんので、ただ使うだけではなく、身のまわりの生活環境を整えることも大切です。
ここからは、抜け毛など薄毛予防のために見直したい生活習慣4つをご紹介します。

【1】栄誉バランスのいい食生活

毎日の食生活では、脂っぽい食べ物はなるべく避けて、栄養バランスのいい食事を心がけましょう。脂っぽい食べ物は頭皮に皮脂詰まりを起こすなど、頭皮環境の悪化につながります。
外食やコンビニ飯が続いて栄養分が不足する場合は、サプリメントなどで不足分の栄養を補うのも良いでしょう。

また、ダイエットなどで栄養が不足すれば、体だけではなく髪の毛まで細くなってしまいます。髪の毛はタンパク質からできているため、日頃から大豆や魚などのタンパク質をしっかり摂るように意識しましょう。

【2】良質な睡眠をとる

良質な睡眠をとると、髪の成長に必要な成長ホルモンが十分に分泌されます。寝る前のスマホ操作は避け、寝る1時間前には床につきましょう。
また、人は体温が下がるときに眠気が起こるため、就寝の2時間前までに入浴を済ませておくのも大切なポイントです。

そのほか、胃が活発に働いていても睡眠の質が低下します。食事は就寝予定の3時間前までには終えておくようにしましょう。

【3】ストレスを溜めない

ストレスは、自律神経のバランスを崩すことで、血管の収縮を招きます。血管が収縮すると、血液が頭皮へと行き渡りにくくなるため、髪や頭皮が栄養不足になるのです。

毎日、1時間は好きなことをして過ごす、良質な睡眠をとるなどして、ストレスを溜めないようにしましょう。

【4】喫煙と飲酒を控える

タバコに含まれるニコチンは、血管の収縮を招くため、頭皮と髪の栄養不足につながります。また、アルコールが代謝されるときには、髪に必要な亜鉛が消費されます。このように、喫煙や飲酒が習慣づいていると、薄毛のリスクが高まるのです。

タバコをやめるときは、一気にやめることが大切ですが、習慣づいてる場合はなかなか難しいかもしれません。そんな人が飲酒と喫煙をやめるときは、禁煙外来やアルコール依存症外来などに頼ることをおすすめします。

自分に合う育毛剤選びを。

育毛剤は、自分の頭皮環境に合うものを選びましょう。
また、育毛剤だけでは髪を生やすことは不可能ですので、睡眠や食事・ストレス・喫煙や飲酒などの生活習慣を見直すことが大切です。
育毛剤は、あくまで頭皮と髪のケアに使用しましょう。

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この記事のライター
山村 梨花
山村 梨花
地元の美容師専門学校を卒業後に上京。今はOLやってます。 ネイルとコスメ好き。でも休日は割と干物系かも。笑