男も保湿ケアを徹底すべき! 今さら聞けない「化粧水」と「乳液」をつけないことの肌トラブル4つ

お風呂の入浴後や、朝の洗顔後に欠かせない肌の保湿ケア。
保湿ケアといえば、“基本的に女性がするものでオトコには不要”と思っている男性も少なくないのではないでしょうか。 しかし、肌の仕組みは男女によって違いはないため、女性に必要なケアは男性にも必要なのです。また、保湿ケアのやり方はさまざまありますが、まず男性が押さえておきたいポイントは「化粧水」と「乳液」の2つ。
今回は、男性も毎日の保湿ケアを徹底すべきその理由と、スキンケアに重要な「化粧水」と「乳液」それぞれの役割、また具体的な保湿ケアのやり方についてもあわせてご紹介したいと思います。

男性も「保湿ケア」を徹底すべき理由

男性も「保湿ケア」を徹底すべき理由肌は、表面から順に「表皮」「真皮」「皮下組織」で構成されています。このうち、表皮は4つの層で構成されており、そのもっとも外側にあるのが“角質層”と呼ばれるもの。この角質層は、肌のうるおいを保つことで外的刺激から肌を守る役割を果たしています。

しかし、加齢や空気の乾燥、生活習慣の乱れ、間違ったスキンケアなどが原因で肌のうるおいが失われていき、徐々に肌のバリア機能が低下することで肌トラブルが起こりやすくなります。

つまりは、肌の構造や外的刺激の受けやすさに男女の差はなく、毎日の保湿ケアを怠りうるおいが低下した状態で過ごしていると、必然的に肌トラブルを招きやすくなるというわけです。たまに男性からは「男の顔にはヒゲが生えて、皮膚も厚めだから大丈夫」などの声も聞きますが、乾燥肌を引き起こす原因、根本的な肌質に男女の違いはありません。

また、顔の表面にテカりがあっても、肌がうるおっているとは限らないでしょう。なぜなら肌の内側が乾燥しているインナードライ肌の可能性もあるからです。

「化粧水」の役割

「化粧水」の役割では、そんな保湿ケアに欠かせない化粧水と乳液のうち、まずは「化粧水」の役割からみていきましょう。

役割①|肌のバリア機能を高める

化粧水には、肌に水分を補給し、肌のバリア機能を高めるという役割があります。夜の入浴後に化粧水で肌に水分を補給することで、寝ている間の寝具と肌の摩擦によるダメージを抑えられるでしょう。また、日中の紫外線や化学物質などあらゆる外的刺激から肌を守ることができます。

役割②|洗顔後の乾燥から肌を守る

季節にかかわらず、洗顔後は肌の水分量が急激に減少するため、できるだけ早急に化粧水で水分を補給しなければなりません。どれだけ洗顔で肌の汚れを落としても、化粧水でケアをしなければ、またたく間に肌の乾燥を招いてしまうでしょう。洗顔に限らず、顔が濡れたあとは必ず化粧水で水分を補給することが大切です。

「乳液」の役割

乳液の役割続いて、「乳液」の役割についてみていきましょう。

役割①|洗顔後、肌の水分蒸発を抑える

洗顔後は、できるだけ早急に化粧水で水分を補給する必要があるとお伝えしましたが、それだけでは乾燥を完全に防ぐことはできません。洗顔後は、肌の水分蒸発を防ぐ皮脂が洗い流されている状態のため、化粧水だけでは水分を補給したところですぐに蒸発してしまうのです。
そこで化粧水の後に乳液を塗ることによって、皮脂膜と同じような効果が得られ、化粧水で補給した水分の蒸発を抑えられるというわけです。

役割②|日中や就寝中の肌うるおいをキープする

朝と夜の洗顔後に化粧水と乳液を使うことで、肌の水分を保ち、バリア機能をキープできます。日中の紫外線や化学物質による刺激、就寝中の寝具による摩擦を抑えられるため、肌の健康を保ちやすくなるでしょう。

「化粧水」と「乳液」をつけない場合の肌トラブル4つ

「化粧水」と「乳液」をつけない場合の肌トラブル「化粧水」と「乳液」それぞれの役割についてチェックしたところで、ここからは、化粧水と乳液を使わらない場合に起こりやすい肌トラブルを4つみていきましょう。

(1)乾燥

化粧水と乳液をつけない場合、まずもっとも気をつけたいのが肌の水分が蒸発して乾燥を招くこと。乾燥した肌は、キメが乱れてザラザラした質感になったり、白い粉をふいたりします。
不潔な印象で見た目に支障をきたし、場合によってはコンプレックスになる可能性もあるため、しっかりうるおいをキープしたいところでしょう。

(2)シミ

化粧水と乳液を塗らずに肌が乾燥してバリア機能が低下すると、紫外線や摩擦によるダメージを受けやすくなります。これらのダメージを受けた際には、防御反応として表皮のメラノサイトからメラニンという黒い色素が生成されます。
メラニンは、ターンオーバーという肌の生まれ変わりによって自然に排出されますが、加齢や生活習慣の乱れ、強い紫外線や摩擦などを受けることで、肌にシミとして沈着してしまうのです。
シミは、一度できると消すのにお金も時間もかかるため、未然に防ぎたいところでしょう。

(3)シワ

洗顔後に化粧水や乳液をつける習慣がなく、それが影響して肌の乾燥を招くと、キメが乱れてシワができやすくなるでしょう。
また、乾燥によって肌のバリア機能が低下したところに強い紫外線のダメージを受けると、真皮のコラーゲンやエラスチンが破壊され、肌の弾力が低下することでシワになる可能性もあります。
シワは、加齢の印象を与えるサインの1つのため、できるだけ少なく抑えたいところでしょう。

(4)たるみ

化粧水や乳液をつけず、バリア機能が低下した肌に強い紫外線ダメージを受けコラーゲンやエラスチンが破壊されると、肌の弾力が低下することで重力に従って皮膚全体が垂れるようになります。これが、いわゆる「たるみ」と呼ばれるメカニズムです。
たるみは、シワを引き起こす原因にもなり、一気に老けた印象を与えるため、しっかり対策しておきたいところでしょう。

化粧水の使い方

化粧水の使い方化粧水は、正しく使うことで効果を発揮します。
化粧水をつけるタイミングやつける方法について確認しておきましょう。

▶「化粧水」をつけるタイミング

化粧水は、洗顔後やメイク前につけましょう。特に洗顔後は、できるだけ早く化粧水をつけることが大切です。お風呂あがりであれば、身体と頭・顔をふいたら、すぐに化粧水をつけるようにしましょう。それ以上の時間を置くと、肌が乾燥してしまいます。

▶「化粧水」の適量

化粧水のタイプによって適切な量は若干異なりますが、だいたい500円玉大ぐらいの量が目安です。また顔の大きさ(サイズ)によっても若干異なりますので、顔全体がしっとり潤う自分に合ったベストな量を見つけましょう。
また、コットンで化粧水をつける場合は、コットンの裏面までしっかり塗れる程度の量が目安です。

▶「化粧水」のつけ方

化粧水には、手で塗るほかにコットンやスプレーを用いた塗り方があります。パターン別に使い方を詳しくみていきましょう。

・手
適量の化粧水を手にとり、両手に広げてから顔につけていきます。顔の中心から外側に向かって、円を描くようにのばしましょう。これをもう一度行い、肌がうるおえば完了です。

・コットン
コットンの裏側まで塗れるように化粧水をしみ込ませ、顔の内側から外側に向かってふくようにつけていきます。おでこや頬など広いところからつけていくことが、顔全体にムラなく塗るためのコツです。

・スプレー
スプレーボトルに化粧水を入れて、顔全体に吹きかけましょう。あとは、軽くなじませるだけでいいため、朝の忙しい時間帯の保湿ケアにおすすめです。

乳液の使い方

乳液の使い方続いて、乳液の使い方について確認していきましょう。

▶「乳液」をつけるタイミング

乳液をつけるタイミングは、化粧水を使った後です。まずは化粧水で水分を補給し、その後に乳液で水分の蒸発を抑えることで、より確実に乾燥肌を防げるようになります。
また、もともと皮脂の分泌が多い脂性肌の人でも乳液は必要なため、言い訳せずに乳液による保湿ケアを徹底しましょう。ただし脂性肌の男性は、あらかじめ油分が控えめな乳液タイプを選ぶことをおすすめします。
ちなみに、乳液をつける前の化粧水を塗った後に美容液で美容成分を与える方法もありますので、合わせて覚えておくと良いでしょう。

▶「乳液」の適量

乳液は、だいたい10円玉から1円玉大ほどの量が目安です。ベタつく場合は、量が多すぎる可能性があります。少しずつ量を調節して、自分に合った最適な量を見つけましょう。

▶「乳液」のつけ方

乳液は、手でつける方法とコットンでつける方法があります。それぞれのつけ方について詳しくみていきましょう。

・手
乳液を両方の手のひらに広げ、顔の内側から外側に向かって、くるくると円を描くように伸ばします。頬やおでこなど乾燥しやすいところから順に塗っていくことがポイント。また、目や口の周りは特に乾燥しやすいため、重ねづけしましょう。

・コットン
乳液をコットンにしみ込ませ、顔の内側から外側に向かってつけましょう。コットンで乳液をつける場合も、手で塗るときと同じく頬やおでこの部位から塗っていく順番が正しいつけ方です。

「化粧水」と「乳液」をつける習慣を身につけましょう

男性にも「化粧水」や「乳液」による保湿ケアは必要です。 早くから正しい保湿ケアを習慣づけることで、エイジングサインが現れにくくなります。
生活習慣を整えたり、正しく洗顔したりしつつ、毎日の保湿ケアを徹底しましょう。

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この記事のライター
加藤良大
加藤良大
歴7年のフリーライター。アパレル企業からライターに転身し、医師監修記事の元原稿や美容記事の執筆本数は10,000本を超える。前職の経験を活かし、ファッション記事、ビジネス記事など幅広く手掛ける。