【とにかく続かない…】プロが教える、筋トレやランニングなど「運動」を継続していくコツ6つ

「カッコいい体を作るために肉体改造しよう!」または「健康のためにカラダを動かそう!」
このように、ある事をきっかけに一念発起し、筋トレやジョギングを始める人は実に多いもの。

しかし現実は、予想以上に成果が現れないどころか、三日坊主でそもそも運動が続かない……と、継続的に運動を続けられないことに悩む人が大半。筋トレやジョギングなど、運動に取り組む本当の難しさは、短期間ではなかなか成果が現れにくく、結果途中で投げ出してしまうことにあるのです。
ダイエットのための運動にしろ、筋肉をつけるための筋トレにしろ、目的は何であれ、トレーニングを成功に導くためにはこの「運動習慣を身につける」ことが最大のカギとなります。

そこで今回は、これまでに一度は定期的な運動を志したものの途中で挫折したことのある方、もしくはれから本格的にトレーニングを始めようとする方に向けて、“運動が続かない”その根本的原因と、継続的にトレーニングを続けていくためのコツについてご紹介したいと思います。

運動が続かない…その原因は○○にあり!

image1

運動が続かない、その根本的原因はいくつか考えられます。その原因を的確に把握し、まずは改善することから始めてみましょう。

■運動が続かない原因①:目標設定が間違っている
皆さんは運動を始める前に、どのような目標設定をしたでしょうか。

よく運動を続けられずに失敗してしまう人の特徴は「1ヶ月以内に10kg痩せる!」「1ヶ月で理想の体型を目指す!」など、いきなり無理難題な目標設定をしてしまう場合です。理理想とする目標を高く設定しそれに向けて努力をするのは結構ですが、それを短期間で達成しようとするのでは無理があります。

また高すぎる目標設定に反して、「とにかく痩せたい」「できる時間に運動をやろう」といった形で明確な目標を決めずあいまいに始めてしまうことも運動が続かない原因になります。

■運動が続かない原因②:運動に対する勘違い
「筋トレをやれば筋肉がつく」「有酸素運動をすれば痩せる」という考え方も決して間違いではありません。しかし、運動だけでは思うような成果が出ないケースもあります。

筋トレや有酸素運動は、あくまで筋肉を刺激したり脂肪を燃焼させるための一つの手段。運動のメニューをきちんとこなしていても肝心の食生活がいい加減であれば当然筋肉は大きくなりませんし、どんなに運動を頑張っても痩せません。

なかなか成果が出せない…ということに悩む多くの人が陥りがちな原因は「今日は運動を頑張ったからその分食事の量も増やしていいかな」などの甘い考えです。

トレーニングで正しい成果を出すためには、「運動」だけでなく「栄養」と「休養」のバランスがとれていなければいけないのです。このように運動に対する勘違いが、当初想定していた成果に結びつかず、結果的に妥協し運動を続けられない原因となります。

■運動が続かない原因③:ジム選びが間違っている
運動を実施する場所も重要です。筋トレをする多くの人は機械や器具がそろっているスポーツジムや公共のトレーニングジムを利用すると思いますが、ジムの選び方によっても長続きしない場合があります。

運動を途中でやめてしまう最たる理由としては「ツラいから」ということよりも「面倒だから」「時間がとれないから」ということの方が圧倒的に多いのです。

たとえば、通っているジムの場所が自宅から遠く離れ移動時間が長い場合は、必然的に運動のための時間を多く必要としてしまいます。はじめのうちはそこまで気にならないことでも、それを継続していくとなると、徐々にその移動する手間や時間が苦痛に感じるようになり、運動をすること自体が面倒臭くになってしまうのです。
このように、たかが場所と安易に考える人も多いですが、そこまで人は強くありません。トレーニングの場所によっても人のモチベーションは無くなるものですし、運動が続かない直接的な原因にもなり得ます。

運動を継続していくコツ①|達成しやすい目標設定にする

image2

運動を継続的に実践していくためには、少しの工夫によってモチベーション維持すること大切。
ここからは、運動を継続させるコツについて紹介していきたいと思います。

まずは「目標設定」を見直してみましょう。運動が続かない原因で紹介した通り、無理難題な目標設定では成功する可能性が極めて低くなってしまいます。

はじめの1ヶ月は、とにかく運動頻度を多くすること。1回あたりの運動は短時間で構いませんので、運動する頻度を週3~4回程度を目標に実施できれば成功といえます。

また全く運動をする気が起きない日もあることでしょう。そんな時でも、とりあえずジムなど運動場所に足を運んでみること。ジムに到着すると、せっかく来たんだし…と案外やる気が出てきたりするものです。それでもやる気が起きない場合はシャワーやスパだけを活用して帰るのも良いでしょう。そんな日でも1回の運動日とカウントして問題ありません。

これを1ヶ月続けられれば、もうあまり心配は要りません。ある程度心身ともに運動習慣は身についていることでしょう。その後は本来の目標に向けて頑張るだけ。
そして運動の目標を決める際は、必ず“達成するまでの期間”と“達成したい最終目標”を数値として設定することが大切です。

運動を継続していくコツ②|あらかじめ運動する日時を決めておく

image3

正しい運動習慣を身につけるためには、あらかじめ運動する時間を確保しておく必要があります。

大抵みなさんも、大事な予定がある場合は事前にスケジュールを押さえておきますよね? 運動もそれと同じです。トレーニングするためのスケジュールをあらかじめ押さえておき、その時間に必ず実施するようにしましょう。

反対に「空いている時間でやろう!」という中途半端な考えは、運動が続かない最もダメなやり方です。
「何曜日の何時からはトレーニングを行う!」というようにスケジュールを事前に決めておき、その予定通りにトレーニングを実践すれば自然と運動習慣が身につくようになります。

そしてスケジュールを決める際、最もオススメの時間帯は“朝”です。朝であれば急なスケジュールが入ることも少ないですし、ちょっとだけ早起きをすれば比較的誰でも簡単に時間を作ることは可能なはずです。
また朝の時間帯に運動をすることで、その後一日の脂肪燃焼がしやすく、ダイエットにも好影響をもたらすという利点が得られます。

運動を継続していくコツ③|定期的にカラダの変化をチェックする

image4

そしてダイエットにしろ筋トレにしろ、継続的に運動に取り組む際は、定期的に体の組成をチェックし、データとして残しておくようにしましょう。
トレーニング前と比べて、どのくらい体に変化があったのかを記録しておくことは、運動を続けていくモチベーション維持にも大変役立ちます。

運動を続けていくと、体重・体脂肪はもちろんのこと、見た目も変わってくるもの。トレーニングを開始する前に全身の写真を撮っておき、トレーニングの継続期間中も定期的に全身の写真を撮っておくことで、before afterとしてカラダの変化を確認することができますので、運動が続かないという人には特にオススメの方法です。

運動を継続していくコツ④|通いやすい場所を選ぶ

image5

トレーニングに取り組む“場所選び”も、運動を継続させていくうえではとても重要なポイントになります。まずジムに通うのであれば生活圏内、特に自宅から近い場所のジムを選んだほうが良いでしょう。

もしくは、比較的お金に余裕があり自宅に空き部屋やスペースが余っているようであれば、思い切って自宅にトレーニングスペースを作ってしまうという手もアリです。自宅に一通りの器具が揃っているのであれば、思い立ったらすぐにトレーニングを始めることができますし、移動時間も全く必要としないため、時間をより有効的に活用することができるでしょう。

ただし運動初心者の方であれば、基本的に指導してくれるようなトレーナーもいないはずですので、もしホームジムを作るのであれば、ある程度トレーニングに慣れてきたタイミングでの検討をオススメします。

運動を継続していくコツ⑤|トレーニング仲間を作る

image6

もし、一人で黙々と運動に取り組むことが苦手という方は、ぜひトレーニング仲間を作ってみましょう。
時にはカラダを追い込む目的で、共にトレーニングで汗を流したり、時には互いの進捗状況を情報交換するなど、一緒にトレーニングに打ち込める仲間は、筋トレにしろランニングにしろ運動の楽しさをより倍増させてくれます。

また、SNSを活用して自分のトレーニング状況を公開したり、トレーニング仲間との交流を深めるなどのやり方もオススメ。

もしくは、周囲に自分がトレーニングしていることを宣言し、あえて自分にプレッシャーを与えるというやり方もアリでしょう。周囲に宣言しておくことで、たとえ一緒にトレーニングをしていなくても仕事関係者からのフォーローや家族であれば食事面のサポートなど、何かと協力してもらえるケースも少なくありません。

このように、あえて周囲の人達を巻き込むことで一人では孤独感もあって続けられない運動も継続できるようになります。

運動を継続していくコツ⑥|トレーニングの用具を一式買い揃える

image7

それから最後に、運動を続けていくと決めたら、トレーニングに必要な用具を一式揃えるようにしましょう。どうせ新しく購入するのであれば、本格的な用具がオススメです。

以前に買った使い古しのウエアや靴で十分だろう…と考える人も少なくないと思いますが、はじめに用具を揃えておくことで、「せっかく用具一式を新調したんだから頑張ろう!」という新鮮な気持ちになるものですし、また新品の用具は機能が優れているため快適なトレーニングを後押ししてくれます。

この用具を揃える、もしくは買い替えるというやり方は、たとえば運動を続けていくモチベーションが低下してきた際にも役立ちます。運動をサボりがちになったら新しいウエアに買い替える、または新しいサプリメントを試してみるなど、用具の新調や買い替えはモチベーション回復のきっかけにも繋がります。

仕事が忙しい方であれば、運動習慣を身につけることは尚のこと大変かもしれません。しかし定期的かつ継続的な運動をすることによって、心身ともに好影響が期待できますし、仕事にとってもプラスの要素が多くなることは間違いありません。

また、はじめの時期こそ大変な運動習慣も一度身についてしまえば、むしろやらないと気持ち悪い…という感覚に変わるものです。

まずは運動に取り組むはじめの一歩を踏み出し、それを続けていく意味・目標を設けること。そしてはじめは短時間のトレーニングで全然構いませんので、できるだけ継続的かつ高い頻度で運動していくことを心掛けましょう。
今回ご紹介した方法も参考に、自分に合った運動習慣を身につけていただければ幸いです。

健康・メンズ美容 #運動 #トレーニング #筋トレ #続ける #コツ

この記事のライター
和田 拓巳
和田 拓巳
プロスポーツトレーナー歴16年。 プロアスリートやアーティスト、オリンピック候補選手などのトレーニング指導やコンディショニング管理を担当。治療院での治療サポートの経験もあり、ケガに関する知識も豊富でリハビリ指導も行っている。 医療系・スポーツ系専門学校での講師や、健康・スポーツ・トレーニングに関す...