30代を迎えた男性におすすめ!「“量より質を楽しみたい”」大人のウイスキー銘柄・厳選4つ

「お酒の楽しみを広げたい」「質の高い一杯をゆっくり味わいたい」「パーっとたくさんの量を飲むお酒の飲み方は卒業したい」等々…。
30代を迎え、そろそろ大人の飲み方を覚えていきたい男性の方々へ。今回は、飲むほどにその深い味わいにきっと夢中になる、大人のためのウイスキーを厳選してご紹介。芳醇な風味と香りで飲む人を虜にするウイスキーの世界、必見です。

アイリッシュとスコッチのハーフ「カネマラ」

通常のアイリッシュウイスキーの製法に、スコッチモルトの要素であるピーティング(泥炭焚き)・2回蒸留を取り入れて作られた個性的なウイスキー「カネマラ」。アイリッシュウイスキーの特徴である甘み・爽やかさの後に、スコッチならではのピートの香りが広がる独特の風味に仕上がっています。

製造元のアイルランド・クーリー蒸留所は1987年設立、カネマラの製造開始は1989年と歴史は浅いですが、清冽なクーリー山の軟水で仕込んだ丁寧で繊細な味が瞬く間に人気を集め、世界中で高い評価を受けています。

クーリー社の設立者ジョン・ティーリングは、アメリカ・ハーバート大学に渡ってアイリッシュウイスキーの歴史を研究し、帰国して祖国のウイスキーを復興させた、いわば立役者。アイルランドの美しい緑や湖を連想させる深いグリーンのボトルには、土・水・そして麦が一体となった大自然の世界観が詰まっています。

ピートの香りはあるものの、フルーティな甘みと軽さがあり、クセのあるお酒は少し苦手、という方にもおすすめのまろやかさ。水割りでチャレンジしておいしく感じたら、ぜひ「ロック」や「ストレート」でしっかり味わってみてください。

スコッチウイスキーの絶対的王者「ラフロイグ」

ゲール語で「広い湾のそばの美しい窪地」を意味する「ラフロイグ」。その名の通り美しい水面が目の前に広がる蒸留所では、今から約200年前の1815年からウイスキーが作り続けられています。1954年、新たに所長となったベッシー・ウィリアムズ氏によりモルティングの改革、またテネシー産バーボン樽の導入などが行われ、現在まで続く製法の基礎が確立されました。

重厚な風味と苦み、強めのピート感が特徴。そしてなんといっても印象的なのが、「正露丸」を想起する人もいるほど強い薬品的な香り。「You either love it or hate it.(惚れ込むか、大嫌いになるかのどちらかだ)」と昔から言われるほど、大きく好みの分かれる味です。

そんなスコッチウイスキーの帝王・ラフロイグですが、本国イギリスではチャールズ皇太子から王室御用達に認定されています。日本国内での主なラインナップは「10年」「クォーターカスク」「セレクトカスク」の3つ。ロイヤルファミリーも「惚れ込んだ」味、まずはハイボールで爽やかさを加えつつ楽しんでみるのがオススメです。
商品名

ラフロイグ

アイラ島を代表する老舗ウイスキー「ボウモア」

スモーキーな香り・風味、すべてにおいてバランスのとれたスコッチウイスキー「ボウモア」。先程のラフロイグとは違い、苦みの奥に甘みもしっかり感じられる一品です。

1779年創業のアイラ島最古の蒸留所で今日まで丁寧に作られてきたボウモアは、軽すぎず重すぎず、多くの人に愛され続けています。早くからアイラ島の名産品としてその名を広めただけでなく、島を訪れる観光客向けの施設づくりやサービスに蒸留所を上げて貢献しているところも、高い支持を得ているポイント。やさしい後味は、そんな職人たちの地元愛を感じさせます。

日本国内で主に展開されているのは「12年」「15年ダーケスト」「18年」「25年」の4つですが、そのいずれにも共通しているのが、ビターチョコレートを思わせる苦みとほのかな甘みです。口の中に広がる程良いピートの香りと芳醇な味、そしてほんのり甘味を感じる余韻。初めてのスコッチに選ぶ人が多いのも納得の飲みやすさです。

シーンを選ばないオールラウンドプレーヤー「知多」

最近デビューしたばかりのグレーンウイスキー「知多」。佐藤健さん出演のCMでもお馴染みのこちらは、モルトウイスキーとは違い重厚な風味がなくサッパリと飲めるため、女性にも人気です。

このシンプルなウイスキーが、なぜ30代を迎えた男性にもおすすめなのか?と疑問に思われる方もいるかと思います。こちら、普段は焼酎や日本酒など、ウイスキー以外のお酒を好まれる方に、特に試していただきたい一品。

たしかにウイスキーは風味が強く、合う食事も他のお酒に比べて限られているイメージがあるかと思います。また、本来ブレンデッドウイスキーに使うグレーンをそのまま飲むとなると、軽すぎてすぐ飲み飽きそうといった感じもするでしょう。

しかしこの「知多」は、オーク樽やワイン樽など様々な樽でつくり分けられた原酒がブレンドされており、シンプルながら飲み飽きない独特の風味を醸し出しています。それでいて重みのないスッキリとした飲み口はそのままで、割とどんな食事にも合うという、まさにオールラウンドプレーヤーなウイスキーなのです。30代を迎え、お酒もグルメもより幅広く楽しみたいあなた。今夜はぜひ、知多をチョイスしてみてください。

ウイスキーは銘柄ごとに個性があり、飲み方によっても味わいが変わってくる、深みのあるお酒です。どれにしようか迷う!という方は、一杯ずつ飲み比べてお気に入りを探してみましょう。美味しいお食事をいただきながら、あるいは、読書や映画鑑賞を楽しみながら。ゆったりとした時間の流れる大人のウイスキータイムをお楽しみください。

グルメ・料理 #ウイスキー #お酒 #バー

この記事のライター
山村 梨花
山村 梨花
地元の美容師専門学校を卒業後に上京。今はOLやってます。 ネイルとコスメ好き。でも休日は割と干物系かも。笑