洋服をカッコよく着こなすために鍛えるべき筋肉の部位と、そのトレーニング法5つ

どんなにオシャレでお気に入りの洋服でも、どんなに高級ブランドの洋服でも、それが似合っていなければ宝の持ち腐れです。また洋服に着られるのではなく、きちんと体型に合わせて洋服を着こなすためには、まず土台のカラダ作りが重要。

そこで今回は、洋服をカッコよく着こなすために鍛えるべき筋肉の部位、そして狙った部位を重点的に鍛えるための代表的なトレーニング方法についてレクチャーしたいと思います。

洋服をカッコよく着こなすためには、まず土台のカラダ作りが重要

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洋服をカッコよく着こなすためには、やはり筋肉の存在が必要不可欠。とはいえ、全身が筋肉の塊でできたマッチョ体型になれと言っているわけではありません筋肉をつけるべき部位をきちんと理解し、引き締めるべき箇所はしっかり鍛え上げ、メリハリのあるカラダを作る必要があるのです。

そして鍛えるべき筋肉の部位を正しくトレーニングすることによって、引き締まった部分がより強調され、一見ガッチリにみえて実は細身の体型という、普段のスーツや私服着がよく似合うスタイリッシュな体型に仕上がります。

具体的にメリハリのあるカラダを作るうえで、特に鍛えておきたい筋肉の部位は次の5つ。
もしなかなか筋トレの時間が確保できない…というお悩みの方は、次に紹介する5つの部位を重点的に鍛えると良いでしょう。

筋肉の部位 その①|たくましい胸板を作る「大胸筋」

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主にTシャツやワイシャツをカッコよく着こなすために鍛えるべき筋肉は、胸の筋肉である「大胸筋」。厚みのない胸板や逆に脂肪が乗りすぎたぽっちり体型の胸板では、せっかくの洋服も台無しです。
この胸板を厚く鍛えることで、ぴっちり目の洋服を着た際に、胸板のラインを浮き立たせ、より男らしくたくましい着こなしに仕上がります。

そして、この大胸筋を鍛えるためのトレーニング方法としては「腕立て伏せ」がおすすめです。

●やり方
【Step①】
・まずは、両手を地面につけ腕立て伏せの体勢を作ります。手幅は肩幅よりも拳3個分外側に広げて床につきましょう。

【Step②】
・両腕の肘を曲げてカラダをゆっくり下していきます。この時、胸部にかかる負荷を高めたい場合は、床に胸がくっつくくらいの位置まで下ろすとより効果的に鍛えられます。

【Step③】
・カラダを下ろし胸部に十分な負荷を感じたら、今度は肘を伸ばしてカラダを持ち上げていきます。


この動作を10回×3セット繰り返し行います。
また一般的に腕立て伏せは、腕を鍛えるトレーニング方法でもありますが、もし、腕よりも胸に負荷を与えたい時は、両手の幅広げて実践するようと良いでしょう。

筋肉の部位 その②|肩幅を広げ、がっちり体型を作る「三角筋」

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スーツ着など、がっちりとした逆三角形の体型を作るために鍛えるべき筋肉は「三角筋」と呼ばれる部位。三角筋を鍛えることで肩幅が広がり、これまで細身体型かつ肩幅の狭いなで肩に悩んでいた方も、よりカッコよく洋服を着こなせるようになるでしょう。

そして、この三角筋を鍛えるトレーニング方法としては「サイドレイズ」がおすすめです。

●やり方
【Step①】
・まずは、ダンベルを両手・両脇に持ち上げます。

【Step②】
・次にダンベルを握る掌を内側の方に向け、軽く肘を曲げたままダンベルをカラダの真横に持ち上げます。

【Step③】
・そしてダンベルを肩の高さまで持ち上げたら、今度はゆっくりと元の位置まで戻していきます。


この動作を10回×3セット繰り返し行います。
自宅にダンベルが用意されている方はダンベルで、ダンベルを持っていない方はペットボトルに水を入れてダンベル代わりに使うなど、身近にあるもので代用しましょう。

筋肉の部位 その③|カッコいいバックスタイルを作る「広背筋」

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スーツやTシャツなどで見栄えのいいバックスタイルを作るために鍛えるべき筋肉は「広背筋」と呼ばれる背中の部位。たまに、前方から見た時は肩幅も広くガッチリしているのに、後方からは貧相に見える…という残念な人もいますよね。また、もともと体脂肪が多い方の中には、脇のあたりで肉が重なりあって後ろ姿がだらしない印象に見えてしまう人もいます。

そして、この広背筋を鍛えるためのトレーニング方法としては「斜め懸垂」がおすすめです。

●やり方
【Step①】
・まずは近くの公園に設置されている鉄棒など、固定されたバーを肩幅よりも広い拳2-3個分あけて握ります。この時バーは、上から順手で握るようにしましょう。

【Step②】
・次に足は地面につけたまま、両腕の肘をしっかり伸ばし、ぶら下がりの状態でカラダを斜めにします。

【Step③】
・そして斜めの姿勢から両肘を脇腹にひきつけるように意識して肘を曲げていきます。

【Step④】
・顔に鉄棒がつく首付近まで肘を曲げたら、ゆっくりと肘を元の状態まで戻していきます。この時、曲げた肘をしっかりと最後まで伸ばしきることがより効果的に鍛えるためのポイントです。


この動作を10回×3セット繰り返し行います。
もし、ある程度筋肉がつき、地面に足をつけた状態の斜め懸垂では物足りないという方は、鉄棒にぶら下がって行う普通の懸垂にチャレンジしてみると良いでしょう。

筋肉の部位 その④|引き締まったお尻と、きれいな下半身を作る「大臀筋」

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スーツやジーパンなど、きれいなパンツスタイルを作るために鍛えるべき筋肉は「大臀筋」と呼ばれるお尻の部位。シュッと引き締まった下半身は、全体のシルエットを美しく見せる効果が期待できます。
また脚が太いことに悩む方でも、きちんとお尻の筋肉を鍛えておけばアスリートのようにがっちり体型でよりカッコ良く洋服を着こなすことができます。

そして、この大臀筋を鍛えるためには「ランジ」と呼ばれるトレーニング方法がおすすめです。

●やり方
【Step①】
・まずは左右の両足を前後に開きます。この時、両足はそれぞれ肩幅よりも一回り大きく広げましょう。そして両手は、胸の前で腕組みして立ちます。

【Step②】
・上体をまっすぐにしたまま、股関節と膝を曲げていきます。この時、前の脚の膝がつま先よりも前に出ないように注意しましょう。

【Step③】
・そして前足の膝を90度近くまで曲げたら、今度はそこからゆっくりと元の体勢に戻していきます。


この動作を、左右それぞれ10回×3セット繰り返し行います。

筋肉の部位 その⑤|メリハリのある着こなしが作れる「腹筋群」

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どんなにおしゃれな洋服を買っても、腹筋が引き締まっていない状態ではせっかくの着こなしも台無しです。いくら腕や足に筋肉がついていても、ポッコリ体型のだらしないお腹周りではメリハリのあるカッコいい着こなしは作れません。

また、腹筋は複数の部位によって構成されていますが、洋服の着こなしを意識するのであれば、特に正面にある「腹直筋」と脇腹にある「外腹斜筋」「内腹斜筋」の3つはより重点的に鍛えておくべきでしょう。

この「腹直筋」「外腹斜筋」「内腹斜筋」それぞれの腹筋群を効果的に鍛えるトレーニング方法をご紹介します。

●やり方
【Step①】
・まずは仰向けの状態で寝ます。この時、両股関節と両膝を90度まで曲げ脚を床から浮かせた状態で、両手を胸の前で組みましょう。(赤ちゃんポーズをイメージ)

【Step②】
・そして寝た姿勢から右肘を左膝にくっつけるように意識して、カラダを捻りながら上体を起こしていきます。

【Step③】
・お腹に十分負荷がかかることが確認できたら、今度は元の体勢まで戻していきます。続けて同じように、左肘を右膝につけるように意識しながら上体を起こしていきましょう。


この動作を、左右交互に繰り返し行います。左右両方を捻る毎に1回とカウントし、これを10回×3セット行うようにしましょう。

いかがでしょうか?
全体的に痩せてほどよく筋肉がつき、メリハリのあるボディに仕上がると、よりカラダのラインが強調された洋服を着たくなるなど、実際に着れる洋服のレパートリーはどんどん増えていきます。

せっかく似合いそうな洋服を買っても、体型がだらしない状態では、もったいないですよね。
お気に入りの洋服、好きなブランドのアイテムを今よりさらにカッコよく着こなすためにも、日頃から筋トレに励み狙った部位を重点的に鍛えておきましょう。

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この記事のライター
和田 拓巳
和田 拓巳
プロスポーツトレーナー歴16年。 プロアスリートやアーティスト、オリンピック候補選手などのトレーニング指導やコンディショニング管理を担当。治療院での治療サポートの経験もあり、ケガに関する知識も豊富でリハビリ指導も行っている。 医療系・スポーツ系専門学校での講師や、健康・スポーツ・トレーニングに関す...