【家族で使い回しは危険!?】男性が女性用美容アイテムを使う際の注意点6つ

シャンプーやボディソープに洗顔料、そして化粧水や乳液・保湿パックなど、昔に比べて男性用のコスメも増えてきたとはいえ、当然市販で売られているものは女性用のコスメアイテムがほとんど。そのため、ご自身の肌質や頭髪環境を考慮した上で、あえて女性用の美容アイテムを使われている男性も少なくないでしょう。また既婚者や彼女と同棲中の男性などは、節約もかねて奥さんや彼女さんの美容アイテムを共有して使われている人もいるはず。

そこで今回は、男性が女性用美容アイテムを使う際に気をつけたい注意点6つをご紹介したいと思います。

ジェンダーレス化した男女のコスメシーン

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ファッションシーンではすでに世間に浸透しているであろう「ジェンダーレス」という言葉。ジェンダーレスとは、性別のボーダーレスといった意味合いの言葉ですが、実はコスメシーンもジェンダーレス化しているのはご存知ですか?

元々ユニセックスコスメアイテムやメンズコスメアイテムは存在しましたが、ジェンダーレスにおいては、女性用の美容アイテムを男性が使用するのもアリということを意味しています。

ただし、女性用コスメが全ての男性に向いているわけではありません。自分の肌質や状態を理解したうえで、自分に向いているもの、向いていないものを見極めることが大切です。

注意点①|男の洗顔に、女性用の肌に優しい洗顔料では不十分!

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「弱酸性で肌に優しい」というキャッチフレーズ、CMなどで一度くらいは耳にしたことのある人もいるのではないでしょうか?これは人間本来の肌状態が弱酸性に近いため、特に幼児や女性などに多い敏感肌の方向けに訴求した表現でおすすめされています。

しかし、当然肌に優しいということは洗浄力も弱いということ。つまり、乾燥肌の方には向いていますが、脂性の男性肌には不十分と言えるでしょう。また肌に汚れや皮脂が溜まった状態のまま放置にすると、酸化してニキビの原因に…。そのため、特に代謝の良い男性肌には、女性用の肌に優しいタイプではなくしっかり洗浄力の優れた洗顔料を選ぶことが大切です。

また、洗浄力を重視して選ぶのであればアルカリ性の洗顔料がおすすめ。脂肌の男性は、まずアルカリ性の洗顔料でしっかり汚れや皮脂を洗い流した後に、弱酸性タイプの化粧水で水分補給するのが理想です。

注意点②|男のボディソープは、香りよりも爽快感を重視する!

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女性用のボディソープに多いのが、良い香りが長時間持続するというもの。男性ウケを狙って作られているためなのか、特にフローラル系の香りが多いのが特徴的です。もちろん良い香りを男性が纏うこと自体は問題ありませんが、女性に比べて代謝性の高い男性であれば香りよりも爽快感を重視すべき。

そこでおすすめしたいのが、ミント系の香りで爽快感を味わえるボディソープです。スッキリとした香りのため、男性特有の汗臭さを消すことができ、実際にクールな清涼感を味わうことも出来ます。

また女性からみた際も、自分と匂いが似ているフローラル系の香りよりも、スッキリしたミント系の香りのほうが男性らしさを感じてもらえるかもしれませんね。

注意点③|男のシャンプーは、優しさよりもスカルプケアが大事!

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サラサラヘアに憧れるのは、女性だけではありません。男性だってバサバサの髪質よりも艶がある髪質のほうがいいに決まっています。
そこで注目するのが“優しく洗ってサラサラに仕上がる”という女性用シャンプー&コンディショナーの存在です。実際に家族共有として女性用のシャンプー&コンディショナーを使用している男性も多いのではないでしょうか。

しかし、女性に比べて皮脂の多い男性の頭皮には、優しさだけではなく洗浄力も必要不可欠。本物のサラサラヘアを作り出すには、表面のケアよりも、むしろ新しく生えてくる髪のケアが重要なのです。

そのため男性の場合は、髪への優しさよりもスカルプケアを重視し、洗浄力に優れしっかりと頭皮の汚れや皮脂が浮き出せるタイプのシャンプーを選んだ方が良いでしょう。

注意点④|男の化粧水は、保湿力よりも水分補給の量が重要!

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女性よりも代謝が良く皮脂の分泌量も多い男性肌ですが、実は肌の水分量においては女性よりも少ないのです。そして水分量が不足しやすい分、更に皮脂が分泌されてしまうという悪循環に陥ることもあります。

そのため、これは女性用の美容アイテムが男性肌に合わないということではなく、女性よりも男性が敏感でありたいのが肌に対する水分補給の量。水分補給のための化粧水として、なにも高級なものを使用する必要などは全くありません。それよりも安価なものを惜しみなくたっぷり使用することが重要です。

また化粧水で水分補給をした後に気をつけたいのが、無駄に肌を乾燥させないよう蓋をするということ。
皮脂の多い男性がオイルを使用してはますます脂っぽくなってしまうため、サラサラ感のある乳液タイプがおすすめ。洗顔後はたっぷりの化粧水と薄く乳液をつければ完成です。

注意点⑤|皮膚の厚い男性は、適度にスクラブ入りの洗顔も使う!

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女性の肌に比べて男性の肌は厚いのが特徴です。
そのため、男性が女性向けに作られた肌に優しいタイプ洗顔料を使って顔を洗った場合、毛穴など細かい部分の汚れまでは十分に落とせないこともあります。ですので、基本的に肌の皮膚が厚いという男性には、スクラブ入りの洗顔料をおすすめします。

ただし、肌の弱い男性は十分に注意が必要です。くわえて肌の丈夫な男性も、毎日スクラブ入りの洗顔を使って顔を洗うのは避けた方が良いでしょう。
あくまで肌の汚れが目立ってきたなと思うタイミングでスクラブ入りの洗顔を使用し、だいたい週に2〜3回くらいが目安です。また、汗をかきやすい夏は回数を増やし、冬は回数を減らすなど自身の肌の様子を伺いながら調整しましょう。

注意点⑥|日焼け止めは、化粧をしない男性こそこまめに塗る!

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基本的に男性の場合は、普段から頻繁に車を運転したり、外回りの営業や屋外での仕事も多く、女性に比べて紫外線の量をたくさん浴びています。またシミやそばかすが気になり、日頃から紫外線対策をマメにしている女性に比べ、男性の場合は基本的に紫外線対策へ無頓着な人も少なくありません。

そんな男性におすすめしたいのが、日焼け止めのクリーム。普段まったく日焼け止めを使わないという男性や、一応夏など日焼けが気になる時期だけは、奥さんや彼女さんに日焼け止めを借りてちょっとだけ塗るという男性も、出来ればオールシーズンを通して紫外線予防に日焼け止めを塗る習慣を身につけましょう。
特に肌が黒ずんでいる、ゴワゴワしている、昔に比べてシミが増えたという悩みをお持ちの男性は、毎日の洗顔や水分補給を気にする前に、まずは徹底して紫外線対策を見直してみてください。

女性と違い普段から化粧をするという習慣がない男性にとって、顔に日焼け止めを塗るという行為は少々面倒かもしれませんが、体の中で最も露出時間が長く、見た目の印象にも繋がりやすい“顔”は、ぜひ小まめに日焼け止めを塗ることを強くおすすめします。
くわえて日焼け止めは、1回でたくさんの量を塗るのではなく、薄く少量で構いませんのでこまめに塗り直すことを心掛けましょう。

昨今では、ユニセックスの美容アイテムも増えジェンダーレス化した男女のコスメシーン。
しかし、基本的に男性と女性では毎日の生活習慣も異なり、肌質や髪質も当然違います。彼女のものを借りたり、家族と共有して同じ美容アイテムを使うこと自体は問題ありませんが、その使い方や商品の選び方、また人によってはプラスαのケアが必要という点を覚えておきましょう。
普段なにげなく共有して使っている美容アイテムも、果たして自分に合っているのか?という点をよくよく確かめてみてください。

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この記事のライター
山村 梨花
山村 梨花
地元の美容師専門学校を卒業後に上京。今はOLやってます。 ネイルとコスメ好き。でも休日は割と干物系かも。笑