人の心を操る! 女性をマインドコントロールする「ラベリング・テクニック」とは?

あなたは、気になる女性を自分の思い通りにコントロールしてみたいと考えたことはありませんか?
さて、平安時代に登場する陰陽師・安倍晴明(あべの せいめい)は、人を自在に操ることで有名。
実はこの陰陽師・安倍晴明のように、女性を自分の意図通りにコントロールするための心理テクニックが存在します。これを「ラベリング・テクニック」と言います。
今回は、この「ラベリング・テクニック」を使って、気になる女性をマインドコントロールし、デートなど目的の場所へと上手に誘い込むための方法をご紹介します。
社会心理学のテクニックを使えば、人の心を操ることもそこまで難しくはありません。

「ラベリング・テクニック」とは?

「ラベリング・テクニック」とは、相手の心に心理的なラベルを貼りマインドコントロールすること。

例えば、陰陽師の安倍晴明ですが、呪文を唱えながら、札を貼って怨霊(おんりょう)を封じ込めます。まずは「ラベリング・テクニック」の具体的な使用例の前に、小説「陰陽師」の中から『玄象といふ琵琶 鬼のために盗らるること』の内容について振り返ってみましょう。
image2

鬼と化したインド人の霊「漢多太(カンダタ)」が帝の琵琶「玄象」を盗み出し、夜な夜な羅生門の上で琵琶をかき鳴らしていたというおどろおどろしい物語が展開されています。

清明が漢多太と対峙したとき、漢多太に対して、清明が「止まれ、漢多太」と命令すると、漢多太は動けなくなり、その正体を現して清明の腕に食らいつきました。

この命令を「陰陽師」の作者の夢枕獏は「呪」と呼んでいます。そして、清明は「あの琵琶の音は良かった」という言葉(呪)をかけて漢多太を琵琶の「玄象」に封じ込めました。

清明は、この呪について「優しい言葉ほどよく効く呪はない。相手が女ならば、もっと効き目がある」と述べています。本来『呪』とは、人や霊が精神的・霊的手段を持って、他の人や社会に厄災をもたらす呪文や祈りのことを指します。そして小説「陰陽師」において、夢枕は呪のことを悪霊や物の怪を説得し、成仏させる手段として使用しています。

さて、このような「呪」である「ラベリング・テクニック」を使って、気になる女性をマインドコントロールする方法をご紹介します。

潜在意識を利用し、マインドコントロールする

image3

私たちは、「周囲の人から高く評価されたい」という潜在意識を持っています。例えば、「真面目に見られたい」「良い市民に思われたい」「社会に貢献する人と評価してもらいたい」など、周囲の人から良く見られたいと考えるものです。

この人間心理を使い、ラベリングで操ろうというのが今回の主旨。このような心の奥深くに眠った欲求のことを潜在意識と呼びます。

軍人であれば「強い人に見られたい」と考えるようになることでしょう。
その人が属する社会やグループ・組織によって、どのように見られたいかの潜在意識も変わってきます。

通常、一般市民の多くは「周囲の人からよく思われたい」という潜在意識を抱えています。ですから、「良い市民でありたい」という意識を顕在化することで、「良い市民」になるための行動が伴うようになるのです。この心理を使うことで、その人の行動をマインドコントロールすることができます。

潜在意識を利用し、マインドコントロールした事例

image4

ここで、心理学者のフリードマンとフレーザーが行なった実験をご紹介しましょう。無作為に選んだ家庭を訪問し、景観を損なうような趣味の良くない「交通安全の看板を庭に設置させて欲しい」と依頼をしたところ、承諾した人の割合は全体の17%に過ぎませんでした。
これに対して、「交通安全に積極的な議員の支援の趣意書にサインをして欲しい」と依頼したところ、ほとんどの人がサインに応じてくれる結果を得たとのこと。

そして後日、サインに応じてくれた人を対象に、前述と同じく「交通安全の看板を庭に設置させて欲しい」と依頼したところ、承諾した人の割合が全体の55%まで跳ね上がりました。

これぞまさに、人が心の中に抱える「良い市民に思われたい」という潜在意識を顕在化した上で、人の行動をマインドコントロールした事例です。
まずはハードルの低い、サインに応じてもらうことで相手をラベリングし、交通安全に協力しているという意識を植えつけさせた上で、 “交通安全の看板を設置してもらう”という本来の目的に対して同意を得ることに成功したのです。

「ラベリング・テクニック」の使い方

image5

気になる女性をデートに誘う場合、この「ラベリング・テクニック」を有効に使うことができます。
例えば、下記のようなやり取りが生まれます。

【1】貴男「君は、本当に優しいよね」
【2】女性「そうかな…」
【3】貴男「ちなみに猫派? 犬派?」
【4】女性「猫派!」
【5】貴男「俺も猫派。じゃぁ、猫カフェに行こうよ」
【6】女性「行こう」

このやりとりにはいくつかのトリックが含まれています。まず、【1】で、優しいという言葉で相手をラベリングしています。【3】では、動物にも優しいというイメージを抱きやすい質問で、動物好きというラベリングをしています。また、【5】で、気になる女性の「猫派」の回答を受け、猫好きというラベリングをし、猫カフェに誘ったわけですが、もし「犬派」という回答を受けていれば、犬カフェへ誘うことになります。いずれにしてもデートの誘いを受けてもらいやすいように仕掛けたトリックです。

上記のように、陰陽師・安倍晴明の呪であるマインドコントロールを実現する「ラベリング・テクニック」を使えば、気になる女性をデートに誘うときにも有効に活用できます。
相手にラベルを付けることで、自分の思い通りにコントロールすることが可能になるのです。
そしてラベリングを付けるときは、「良い市民に思われたい」という相手のプライドをくすぐる言葉を使うこと。相手が気持ちよくラベルを受け入れられるよう仕向けることがポイントです。

恋愛・デート #ラベリング #心理 #テクニック #陰陽師 #安倍晴明 #マインドコントロール #誘う

この記事のライター
村田 芳実
村田 芳実
心理士の村田です。 認定心理士として、おもにビジネス・モチベーション・メンタル・恋愛・摂食障害など、誰でも使える心理学の記事を執筆しています。 人間の心は不思議でいっぱい。男性の皆さんが恋愛や仕事に活用できる心理をご紹介していきたいと思います。