夏に気をつけたいメンズの「肌荒れ」7つの原因と、具体的な症状&対策方法を紹介!

夏になると、気温や湿度が上昇し、なんとなく肌も潤っているように感じますよね。
しかし夏は、冷房にあたって身体を冷やし過ぎたり、汗で水分が奪われたりと、知らぬ間に乾燥肌を引き起こしやすい季節。さらに夏は、強い日差しによる紫外線の影響で、肌の表面や内部にダメージを受けやすい季節でもあります。

そこで今回は、現役エステティシャンの筆者が、夏に気をつけたいメンズの肌荒れ7つの原因と、肌トラブルの具体的な症状&その対策方法についてご紹介します。

夏に気をつけたいメンズの「肌荒れ」7つの原因

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意外にも夏は肌トラブルが起きやすい季節。まずは、その原因を詳しく見ていきましょう。

(1)気温や湿度の上昇でストレスを受けやすい

気温が高い夏の日は、日によって40℃近くまで上昇するときもあり、基本的に梅雨入りしてからは、湿気も多くジメジメした日が続きます。
実は、その気温や湿度の上昇が原因で、肌に余計なストレスが加わったり、発汗による体温調整で肌のターンオーバーが乱れたりと、肌荒れしやすい季節なのです。

(2)汗や水分の蒸発で乾燥しやすい

寒い冬に限らず、実は夏の季節も乾燥肌に要注意です。
例えば、自宅や職場などで冷房や扇風機などの風に長時間当たりっぱなしになっていると、肌の表面や肌の内部に含まれる水分が蒸発し、肌が乾燥しやすくなります。
さらに、暑い夏の日に外へ出かければじんわりと汗をかき、その汗が時間の経過とともに蒸発し、汗と一緒に肌の水分まで奪ってしまい乾燥肌の原因になります。

(3)紫外線のダメージを受けやすい

紫外線は夏に限らず一年中降り注いでいますが、特に春から秋の5月〜8月にかけて多く発生します。
紫外線を浴びると、目に見えるところで皮膚が赤くなったり日焼けしたりしますが、それ以外にも実は肌の奥深くにあるコラーゲンを破壊し、シワやたるみなど肌トラブルの原因になるのです。

(4)身体の冷えで血行不良が起きやすい

夏になると気温が高くなり、冷房や扇風機が欠かせなくなりますよね。
しかし涼しくて気持ちいいのも束の間……冷房が効きすぎた部屋にいると、身体の芯や肌表面が冷えて血行不良を招き、肌がくすんだように見えたり、血色が悪く不健康な人に見えたりするのです。

(5)汗や皮脂の分泌が盛んになる

気温や湿度が上昇する夏の季節は、汗や皮脂の分泌が盛んになります。
タオルやハンカチで汗を拭き取ったりせずに、そのまま放置にしてはいませんか?
そのまま放置にして汗や皮脂が空気に触れることで、肌表面や内部の乾燥、酸化による黒ずみ、また不快なニオイの原因になります。

(6)乾燥でカミソリ負けしやすい

夏は汗でベタつきやすいことから、何もつけないまま直接肌にカミソリをあてて髭を剃る男性もしばしば…。
しかし夏は、意外と肌が乾燥しやすく、間違った手抜きのヒゲソリが原因で肌荒れを招くことも多いのです。
夏は肌が乾燥しやすいことを前提に、髭剃り前にシェービングクリームを塗る、小まめに刃を替える、髭剃り後のアフターケアも含め、基本を徹底しましょう。

(7)肌のベタつきでスキンケアが疎かになりやすい

夏は、肌のベタつきによって毎日のスキンケアがいい加減になりやすいもの。
カサカサ肌が気になる冬は、洗顔後に化粧水や乳液・美容液をきちんと塗っている男性も、夏は化粧水をパパっとつけておしまい…という人もいるでしょう。
しかし夏は、紫外線の影響で肌にダメージを受けやすい季節。シミやシワ、テカリ肌の原因になり、若い頃は平気でも、歳を重ねるにつれ目立つようになるでしょう。

肌荒れの症状①|乾燥肌

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まず夏の肌トラブルで気をつけたいのが、乾燥肌
例えば、「肌を触るとカサカサする」「時間がたつと肌の表面が粉っぽくなる」「オデコや鼻先など部分的にテカリがある」「洗顔した後に肌がつっぱる」「肌がくすんだように見える」など、このような特徴がある男性は、肌の水分量と油分量のバランスが取れていないことが原因で「乾燥肌」の状態といえるでしょう。

「乾燥肌」の対策方法

夏の乾燥肌を防ぐ方法として、まずは起床後と帰宅後に、しっかり泡立てた洗顔フォームで、汗や外気の汚れ・皮脂汚れをていねいに落とすことから徹底しましょう。
そして洗顔後は、肌に化粧水を浸透させ、乳液を手のひらで2〜3回なじませてから肌に重ねていきます。
また、部分的に乾燥していたり、過剰にテカっていたりする場合はそこだけ化粧水の量を増やして浸透させましょう。

肌荒れの症状②|ニキビなどの吹き出物

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続いて、夏の肌荒れには、ニキビなどの吹き出物も目立ちやすいでしょう。
ニキビなど吹き出物の原因は、主に「皮脂の過剰分泌」で、夏の暑さによる食欲の低下や睡眠不足、ストレスや疲労の蓄積などの影響が考えられます。

「吹き出物」の対策方法

吹き出物の対処法として、まずは生活習慣の見直しから始めてみましょう。
栄養バランスのとれた食事を3食しっかり摂る、寝具類を変えて質の高い睡眠環境を整える、ストレス環境から身を置くなど、規則正しい生活リズムを心がけてください。
また、ニキビなどの吹き出物は気になりますが、無駄に触らないようにしましょう。朝と夜の洗顔もやさしく丁寧に洗うことが大切です。

肌荒れの症状③|毛穴の黒ずみ

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汗をかきやすく、日光の紫外線を浴びやすい夏の時期は毛穴の黒ずみにも気をつけたいところ。至近距離で顔を近づけられると、あまりの不潔さにドン引きされる恐れがあるでしょう。

「毛穴の黒ずみ」の対策方法

毛穴の黒ずみ対策として、まずはかいた汗をそのまま放置にするのではなく、タオルやハンカチで小まめにふき取ることを徹底しましょう。
また、自宅でできる毛穴の黒ずみケアとして、クレイパックと呼ばれる泥パックもおすすめです。黒ずみの原因である皮脂詰まりの解消に役立つでしょう。さらに古い角質を削ぎ落すことで、毛穴の皮脂詰まりが出来にくくなります。

肌荒れの症状④|炎症

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夏は、日焼けによる肌トラブルにも警戒しましょう。
強い日差しを浴びたことで肌が赤くなったり、カラダ全体がヒリヒリしたりする場合は、肌が炎症を起こしている可能性が考えられます。

「炎症」の対策方法

日焼けによる肌の赤みやヒリヒリが気になる時は、早急に肌を冷やして、たっぷり保湿することが大切です。
まずは、ボウルに氷水を用意してください。その中でタオルを冷やして水を絞り、ゆっくりと肌の上にのせていき肌表面の熱をとって温度を下げていきましょう。
そして肌の熱が下がったら、今度はコットンに化粧水をたっぷり含ませて肌の表面に塗って保湿します。

また、炎症以前にそもそも日焼けしないよう、外出の際は必ず事前に日焼け止めクリームを塗る、外出先でも小まめに日焼け止めのクリームを塗り直すなど、紫外線の予防・対策にも目を向けましょう。

メンズも夏の肌荒れに要注意!

このように、夏特有の暑さや湿気が原因で、肌荒れや肌トラブルにつながる要素はたくさんあるのです。
蒸し暑くなるにつれて、どうも肌の調子が悪い…と感じる男性の皆さんは、ぜひ今回ご紹介した症状別の対策方法を参考にしてみてください。

健康・メンズ美容 #夏 #肌荒れ #肌トラブル

この記事のライター
寒川あゆみ
寒川あゆみ
大阪 谷町九丁目エステサロン private salon Laule’a代表。 自身の悩みから美容に興味を持ち、エステティックの道へ。サロンワークのほか、美容ライターや講師、美容家として幅広く活動中。