普段から軽い気持ちで使ってない? 女子を褒める時によく使う「美人」と「可愛い」の違い。

―――女子はとにかく褒めとけばいいんだよ。
友達や先輩からそう教わった男性も少なくないと思いますが、「褒め方」って案外デリケートなもの。
たとえば、女子の外見や見た目を褒める時によく使う「美人だね!」「可愛いね!」という褒め言葉。相手のことをよく知らず、ついついどんな相手に対しても同じ言葉を使ってはいませんか?
今回は、女子を褒める時に使う「美人」と「可愛い」の使い分けについてご紹介。同じ意味合いのようでまったく異なる「美人」と「可愛い」の2つの言葉。軽い気持ちで使ったが最後、一歩間違うと取り返しのつかない事態に及ぶこともあるんです…。

『美人』と褒められた時の女子の気持ち

image1

まずは「美人だね!」と言われた時の女子の気持ちから考えてみましょう。
たしかに『美人』と言われて嬉しくないわけがありません。むしろいい気分になって、テンションが上がる女子がほとんどのはず。

しかし「美人だね!」という言葉は、かなり抽象的かつ客観的な意見に感じてしまうのも事実。つまり、男性が自分にたいして好意を抱いているから褒めているのではなく、あくまで一般論、さらに言えばその男性がこれまでに出会ってきた女性に比べて「外見が優れている」と評価されているだけであって、好意の気持ちを伝える相手に対しては不十分ということも視野に入れておく必要があります。

『美人』と思う女子は、あえて見た目以外の内面を褒める

また、男性から普段あまり『美人』などとは言われない女子にとっては嬉しい言葉かもしれませんが、基本的にあなたがパッと見『美人』と評する女子は、大概いろいろなシーンで男性から言い寄られる機会も多く『美人』という言葉は想像以上に響きません。むしろ外見ばかり褒める男性はどこか胡散臭く感じてしまい、「美人だね!」という褒め言葉は「ただ外見がいいだけ…」と言われているだけで「また見た目かよ!」とうんざりされてしまうこともあるでしょう。

誰から見ても明らかにスタイルも良く、顔が整った女性にたいして、キメ顔で「美人だね!」などと言っても褒め言葉にすらならないのです。初対面時に交わす軽めの挨拶とはいえ、明らかな美人にたいしては、あえて見た目の外見ではなくそれ以外の部分を褒めた方が賢い選択と言えるでしょう。

『可愛い』と褒められた時の女子の気持ち

image3

その点、「可愛いね」は万能と言えるでしょう。

たとえば「照れているところが可愛い」「仕草が可愛い」など、『可愛い』という言葉にはさまざまな意味合いを含められるので、『美人』という抽象的な言葉とは違い、外見の見た目だけに留まらず内面にも影響を及ぼすことができます。

これはたとえ20代後半や30代以降のオトナの女子にも比較的有効。そのため基本的に女子を褒める時は、「美人だね!」よりも「可愛いね!」と言った方が間違いは少ないと思います。

『可愛い』という褒め言葉が通用しない女子もいる

ただし、女子の中にも『可愛い』という言葉が通用しにくい人たちがいます。それは、プライドの高い根っからのS気質な女子。
「可愛いね!」という言葉は、自然と上からモノを言われているように感じてしまい、S気質の女子にたいしては不向きな言葉なのです。
また、S気質だけではなく、感覚的に女子が自分の方が「下に見られているかも?」と感じる場面においても『可愛い』という褒め言葉は、マイナスの効果が働いてしまうこともあります。

とはいえ、これは職場の先輩や上司など目上の人に対して使うな、という意味ではありません。
もし仕事の付き合い以外にも恋愛対象として狙っている相手の女子が、年上の人であった場合は、その人の性格をよくよく観察することが大事。自分より年上とはいえ「甘えたい系の女子」であれば、当然『可愛い』という言葉はかなり効果的。
そうではなく、男女としての関係になった時にリードしたい、優位に立ちたいタイプの女子には使わないほうが得策、ということなのでくれぐれも間違わないようにしてくださいね。

『美人』と『可愛い』どちらも使いすぎると価値が薄れる

image5

「美人だね!」も「可愛いね!」も、基本的には相手の女子に自分の好意的な気持ちを伝えるための言葉。
そして「好き」よりもライトな表現で使いやすいからこそ、使いすぎには注意が必要です。

また、こういう“挨拶代わり的な言葉”は使えば使うほど、その価値は自然と薄れてしまうもの。顔を合わせる度、毎回お決まりのように『美人』『可愛い』を連呼してしまっていては、そのうち飽きられてしまうのがオチ。

それよりも、やはり「ここぞ!」という場面で伝えた方が効果的なのは明らか。
不意に沈黙が流れた時、または目が合った時……そのタイミングは必ず来ます。目を見つめられ急に褒められるからドキッとするし、心が揺さぶられるのです。

普段ついつい軽い気持ちで使いがちな『美人』や『可愛い』という言葉も、使う相手やシーンを選べば有効に働くことを心得ておきましょう。

『美人』と『可愛い』どちらの言葉も、いつ何時、誰にたいしても同じように使っていると匂わせないことが大事。
くわえて「なぜそう思ったのか?」という意味付けも明確にして伝えてあげると、相手の女子は一層喜んでくれるはずです。

恋愛・デート #美人 #可愛い #違い

この記事のライター
彩香
彩香
ライター兼メディアディレクター。文化服装学院出身。 得意分野はファッションと恋愛で、男性・女性を問わず多数のメディアで執筆や編集を手がける。 趣味は「酒」と「フェス」。