【プロが伝授!】トレーニング初心者が押さえておくべき「正しいジム選び」のポイント4つ

基本的にトレーニングは屋外や屋内でも実践可能ですが、トレーニングを本格的に取り組む場所といえば、やっぱりスポーツジム(トレーニングジム)が定番です。
しかし中には、トレーニングをしたこともないのに「いきなりジムに行っていいのだろうか…」「どんなジムを選べばいいのだろうか…」と色々と疑問が沸いてくる人も多いと思います。
そこで今回は、トレーニング初心者の方に向けて、ジムに通うメリットやジムを選ぶ際のポイントについてご紹介したいと思います。

そもそも自分は、ジムに通うべきかどうか?

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ジム通いに興味はありつつも「スポーツジムに入会するのはちょっと勇気がいる…」と、本格的なトレーニングを目的にジムへ通うべきかどうか、迷っている人もいるかもしれませんね。
まずは自分がジムに通った方がいいかどうかを、下記5つのチェックリストで確認してみましょう。

□ トレーニングのやり方が分からない
□ 楽しむよりも結果重視で取り組みたい
□ カラダ全体をまんべんなく鍛えたい
□ 1人で物事に取り組むのが苦手
□ トレーニングを趣味もしくは習慣として身につけたい

もし上記のチェックリストに1つでも当てはまるという人は、スポーツジムに通うことをオススメします。

スポーツジムに通うメリット3つ

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では、スポーツジムに通うことでどのようなメリットが得られるのでしょうか。

(1)トレーニングの機器・用具が充実している

まずはスポーツジムに通う一番のメリットは、何といってもトレーニング機器・用具が充実している点が挙げられるでしょう。

もちろんトレーニング自体は、機器がなくても自重トレーニングなど自宅で取り組めるエクササイズもあります。
しかし、自重トレーニングでは細かい負荷調整ができなかったり、体重以上の負荷をかけることができず刺激が少なくなってしまったり、何かと効率よくトレーニングを行うことができません。
トレーニングを継続的かつ本格的な肉体改造に取り組むのであれば、適切な負荷ボリュームで正しくカラダを鍛えていくことは必要不可欠。

その点、スポーツジムに設置されているマシンを使うことで、簡単かつ安全に目的の部位に対して的確な負荷を与えていくことができます。さらにジムには、バーベルやダンベルなどのフリーウエイトも数多く設置されているため、豊富な機器類を元に幅広いトレーニングメニューに組むことも可能。

加えて機器や用具の充実度は、筋トレだけではなく有酸素運動の効果的な実践にも好影響を及ぼします。
たとえば、雨や風の強い日など天候が悪いときには仕方なく中止せざるを得ない屋外でのウォーキングやジョギングも、ジムを利用していればトレッドミルやエアロバイクなどのカーディオマシンを代替として、快適に有酸素運動を行うことができます。

(2)インストラクターに相談できる

特にトレーニング初心者の人こそ、スポーツジムにいるインストラクター陣を有効活用し、積極的にどんどん質問や相談をしてみましょう。
せっかくジムに来ているのですから、トレーニングマシンの使い方はもちろん、効果的な筋トレのやり方やエクササイズの方法、食事の摂取、カラダの不調・痛みなど、その都度沸き起こる疑問を解消することに役立てましょう。

インストラクターやトレーナーに質問することで、エクササイズの知識が増え、一人でも問題なくトレーニングに取り組めるようになったり、ジムだけではなく自宅でもエクササイズができるようになるなど、トレーニングの幅が格段に広がります。またインストラクターに付き添ってもらうことで、トレーニングに対するモチベーション維持にも役立ち、よりトレーニングが習慣付きやすくなります。

(3)レッスンのメニューに取り組める

マシンや機器を使ったハードなトレーニングはちょっと自信がない…という人でも、大丈夫!スポーツジムには通常スタジオレッスンが用意されています。

スタジオレッスンにはエアロビクスだけではなく、ボディパンプなどのバーベルエクササイズ、ボクササイズやコンバットなどの格闘技系や、男女問わず人気の高いヨガやピラティスなど豊富なメニューが用意されているため、自分の興味関心・体力に合わせて自由に選ぶことができます。

ただひたすら自分と向き合い、一人で黙々とやるイメージのある筋トレですが、大勢の人たちと一緒に触れ合いつつ、時には互いに刺激を与えながらトレーニングに打ち込める点もスポーツジムに通うメリットと言えるでしょう。


ここまではまず、ジムに通うメリットについて紹介しましたが、ここからは今回の本題でもある「ジム選びのポイント」をご紹介したいと思います。

ジム選びのポイント①|生活圏内にあるジムを選ぶ

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まずスポーツジムを選ぶうえで最も重要視したい点が、生活圏内にあるジムを選ぶことです。
ジムを選ぶポイントはいくつかありますが、どんなにジムやプール・ロッカールームをはじめとする施設が充実していても、そしてどんなに会費が安くても、知名度のある有名なジムであっても、アクセスがしにくいだけでジムへ通うのが面倒になり、途中でトレーニングを挫折してしまう直接的な原因になります。
特にただジムへ行くだけのにわざわざ車や電車を利用するような遠い距離にあるジムは、あまりオススメできません。

ジムを選ぶ際は、できるだけ自宅もしくは職場から近い場所にあるジムを選ぶことが、ジム通いを長続きさせる秘訣でもあるのです。

ジム選びのポイント②|施設の充実度

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一見スポーツジムはどこも同じように見えるものですが、設備の充実度を比べると明らかな違い・差があります。通うジムを選ぶうえでマシンの数や種類、トレーニングスペースの広さ、バーベルやダンベルの重量が豊富に揃っているか、などの項目は欠かさずチェックしましょう。

特に初心者の人が重視したい点が、トレーニングマシンとカーディオマシンの数です。あまりに種類が少ないジムでは、思うようにトレーニングができないだけでなく、マシンの順番待ちが発生して効率よくカラダを鍛えられず、結局大半の時間を無駄に過ごしてしまうケースも少なくありません。

また、もしフリーウエイトに興味がある人であれば、フリーウエイトに取り組むエリアも見逃さずチェックしておきましょう。ジムによってはマシンの数は豊富に揃っていても、フリーウエイトの品揃えが乏しいジムも少なくないからです。
はじめは初心者でも、ある程度トレーニングにも慣れエクササイズの知識が身についてくると、今度はフリーウエイトにもチャレンジしてみたくなるもの。
その時に備え、ベンチプレスラック・パワーラック・ダンベル・フラットベンチ・インクラインベンチ・スミスマシンなど、数だけではなく幅広い重量が揃えてあるかに目を向けてみましょう。

さらにジム設備の充実度に加えて、スポーツジムの施設全体の清潔感・アメニティグッズの充実などを中心に、浴室施設やパウダールーム、プールやスタジオなど、ジムの運営状況まで小まめにチェックしておくと、ただジムに足を運ぶだけでも楽しくなり、意外とこれもジム通いを長続きさせるポイントになります。

そして通いたいジムの候補先をいくつか絞り込んだら、あとは実際にそれぞれのスポーツジムへ足を運ぶなど施設見学をしておくことで、下手に入会後のギャップや間違いも減らせて、より正しいジム選びができるでしょう。

ジム選びのポイント③|ジムの雰囲気

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そして施設見学の際に確認しておきたいもう一つのポイントが、通うジムの雰囲気です。

本格的なトレーニングに取り組む人が多いジム、活気があって若い人を中心としたジム、和気あいあいとほのぼのとした雰囲気で高齢者も多く通うジムなど、スポーツジムの立地や運営スタッフの性別・年齢によっても、ジムに通う客層・雰囲気は大きく異なります。

また時間帯によってもジムに通う客層・顔ぶれは大きく変わります。ですので、もし施設見学をする場合は、あえて自分が通いたい時間帯にジムへ行くと、そのジムの本当の顔(雰囲気)が知れて入会後のギャップも減らせるでしょう。

ジム選びのポイント④|入会するための会費

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それからジム通いを長期に渡って続けていくために必要不可欠なものが会費です。スポーツジムを選ぶ際は、会費の料金面も忘れずチェックしておきましょう。

ダイエットや筋力アップなど、カラダを変えるためにはトレーニングを長期的に続けていく必要があります。そのためあまりにも高額な会費は、のちのち負担が増えてしまい、トレーニングを挫折する原因にもなりかねません。

またジムの会費もトレーニングに取り組む曜日や時間帯によって大きく異なります。特にトレーニング初心者の人は、無駄のないプラン選びと、月額の支払い料金はできるだけ低く抑えることを心掛けましょう。

ジムに通い続けるためのコツ2つ

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そして最後に、特にトレーニング初心者の人に覚えていただきたいこととし、ジム通いを途中で挫折することなく続けていくためのジム選び、また会費のコストに見合うようスポーツジムをより一層有効活用するためのポイントを伝授したいと思います。

(1)やる気がない日でもとりあえずジムに足を運ぶこと

特に運動を始めた初期の頃であれば「いまいち今日はトレーニングのモチベーションが上がらない…」という日もあるかもしれません。しかしそんな日でもとりあえずは自分が通うジムに足を運んでみましょう。

スポーツジムのある場所にさえ足を運べば「せっかく来たんだし、少しトレーニングしていくか…」という気持ちに変わるかもしれませんし、もしジムに着いてもやる気が起きないようであれば、その日の利用はお風呂やシャワーだけに留め、スパ感覚でジムを利用するのもアリです。

ジム通いを習慣として身につけるには、仕事をするために会社へ出掛ける感覚と同じで、その日の気分やモチベーションに左右されず毎日スポーツジムに足を運ぶことが大切です。

(2)多店舗を運営するジムに通うこと

スポーツジムを経営する企業形態・運営状況によっては、全国各地に店を構える他店舗の利用も可能というプランがあります。

このようなジムに入会しておけば、たとえば仕事の出先から近いジムに通えたり、出張中でも同じジムを利用してトレーニングができるなど、ジム通いを中断するきっかけを減らすことができます。

また、いつもは職場の勤務先や自宅の近くにあるジムに通っている場合においても、たまにジムの場所を変えればちょうどいい気分転換にも繋がりますし、当然ジムによってマシンの種類や設備も異なりますので、マンネリ化した気持ちに新しい刺激が注入され、モチベーションの維持・改善にも役立つでしょう。

もし同じジムに通う人たちの顔ぶれや雰囲気に飽きが生じた場合は、リフレッシュ感覚で他の店舗に足を運んでみるのもオススメです。

特にトレーニング初心者の人にとって、ジム通いは案外敷居が高く、わざわざお金を支払ってまで入会するメリットがないと考える人もいるかもしれません。
もちろん自宅や外などを利用し、趣味感覚でカラダを鍛えることも可能ですが、「正確性」と「継続性」という2点においては正直ジム通いには到底かないません。
本気でカラダを鍛えたい・体型を変えたい方、また正しいトレーニング知識を身につけたい方、そして一人だけで続けていくことを不安に思う方は、ぜひスポーツジムへ通うことをおすすめします。
日頃から全く運動していない人や運動が苦手という人、またトレーニングが素人でも、その人にあった活用方法をトレーナー陣が丁寧にサポートしてくれます。
今回ご紹介したジム選びのポイントも参考に、自分に合った通いやすいジムを探してみましょう!

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この記事のライター
和田 拓巳
和田 拓巳
プロスポーツトレーナー歴16年。 プロアスリートやアーティスト、オリンピック候補選手などのトレーニング指導やコンディショニング管理を担当。治療院での治療サポートの経験もあり、ケガに関する知識も豊富でリハビリ指導も行っている。 医療系・スポーツ系専門学校での講師や、健康・スポーツ・トレーニングに関す...