マイノリティを恐れずに、個性を貫く「大人の遊び人」 ~株式会社プラネタメディア 富安社長にインタビュー!~

私立巣鴨高等学校卒業後、芸術の道を志し日本大学藝術学部に進学。中退後単身ヨーロッパに渡り、約1年間パリで生活したというエピソードから、行動力の旺盛さがうかがえます。帰国後は21歳で映像制作会社を立ち上げ、芸術方面への造詣を活かしてミュージックビデオ制作業務等を展開。その後、新たなビジネスモデルとしてEコマースに着目し、IT系に事業内容をシフトして新たな道を切り開きました。現在はアメリカに住み、定期通販カートASPの「ばななカート」を手がける株式会社プラネタメディア代表取締役および健康通販事業を手がける株式会社フックのファウンダーとしてWebマーケティング事業、インターネットメディア事業、通販事業に注力。遊び心を大切にする、少年のような心を持ったユニークな経営者です。

あえて人とは違う道へ。単身海外に渡り、21歳で経営者に

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Q. 富安さんは異色のご経歴の持ち主ですが、大学を中退された理由から伺ってもよろしいでしょうか?

 単純に、つまらなかったからです。昔から変な人が好きで変わり者探しで日本大学藝術学部に入ったんですが、案外普通の学生ばかりだったんですよね。だから1年で中退し、家庭教師のバイトで貯めたお金を100万円だけ握りしめて海外に渡りました。1年ほどヨーロッパを中心にバックパッカーをして、フランス人と付き合いたくてパリに家を借り(笑)日本人向けに部屋を貸し出して収入を得ていました。今でいう「Airbnb」みたいなものですね。

Q. 行動力にあふれた若者だったのですね。帰国後、21歳という若さで起業された背景は何だったんですか?

 学歴のない僕は、普通に就職するのは厳しい状況でした。ですから、自分で会社を作り、自分の会社に就職しちゃえと思ったんです(笑)もともと芸術系でしたから、映像を撮影したり編集する技術は身についていました。さらに当時は、音楽マーケットがかなり活気づいていた時代でした。そこで僕は、映像制作会社を立ち上げることにしたんです。主にインディーズバンドのミュージックビデオを作り、制作費で収入を得るというビジネスモデルです。

Q. 大胆な発想ですね。映像制作からIT系へと事業内容を切り替えたのはなぜですか?

 立ち上げた映像制作事業の利益率は想像以上に低く、内部留保が一切貯まりませんでした。需要はあったんですが、2~3年ほど続けてビジネスモデルへの限界を感じ、次に何やろうと検討した結果"Eコマース"を始めることにしたんです。そこから"Eコマース"の領域でいろいろ模索した末に、今の定期通販のための通販カートASPである「ばななカート」というサービスが生まれました。IT関連の事業は、自分が寝ている間にも売上が生まれるというのが何より魅力的でしたね。Eコマースには8年ほど取り組んでいますが、本当に奥が深くて面白いです。おかげさまで定期通販会員数も20,000名以上に達してきているので、今後も多くの人に楽しんでショッピングし利用していただけるよう、頑張っていきます。

課題解決に大切なのは「目線」を少し変えること

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Q. 今後の展開が楽しみですね。「人を楽しませる」というのが富安さんにとってのキーワードでしょうか。

 そうですね。人を楽しませたいという欲求が強く、芸術学部に入学していたのもそのためです。いくつかグループ会社で運営する飲食店の内装やインテリアも全て自分で造っています。ある店舗は映画やテレビドラマのロケでも使用されました。社員に対しても、「迷ったら人を楽しませ人を幸せにする発想をしろ」とよく言います。中身のない会議を続けるよりも、人を楽しませることを考えているうちに答えが見つかることもあるんです。そちらの方が建設的ですし、自分も前向きになれますよね。

Q. 社内全体が明るくなりそうです。その考え方のきっかけとなった金言などはありますか?

 もともとマイノリティ寄りの人間だったので、「Think different」というスティーブ・ジョブズの言葉には勇気づけられました。人と違う視点を持つのは、プライベートでもビジネスでも大事なことです。「良い」「悪い」の二元論の善悪だけで判断せず、別の角度から物事を見ると新たな発見をすることも多いんです。特にビジネスでは、この考え方が役に立つと思います。ただ人を幸せにしない、誰かが損をするようなビジネスアイデアはすぐ捨てるべきですね。
 あとは映画「ゴッドファーザー」にも、ビジネスのヒントになる金言があふれています。例えば「仲間とは仲良く、敵とはもっと仲良く」という台詞があるんですが、すごく深いですよね。ビジネスに応用すると、競合している会社とは仲良くして、情報を仕入れるという逆転の発想が得られます。
 「ゴッドファーザー」の舞台であるマフィアの世界は、現実世界でも歴史が長く、社会そのものに根ざしています。つまり、それだけ強固なビジネスということです。時には少し目線を変えて、マフィア映画からビジネスを学ぶのも面白いですよ。

海外のエッセンスを取り入れた、大人ならではのプライベート

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Q. 映画のお話に関連して、プライベートのお話も伺いたいです。富安さんのリフレッシュ方法は何ですか?

 昼寝とヘリと飛行機の操縦ですね。仕事の効率にも関わるので、社員達にも仮眠は自由にさせています。あとは運動でしょうか。継続が大事だと考えているので、10~15分でも毎日欠かさず体を動かすようにしています。目の前がビーチなのでジョギングしたりジムに行ったり。あとは空を飛んでれば自分の小さな悩みやストレスなんて一気に吹き飛びますよ。
 食生活では、毎朝コールドプレスジュースを愛飲しています。簡単に言うと野菜ジュースなんですが、今アメリカでは、LAやニューヨークにお店が増えてきていて大人気なんですよ。日本でも人気が出そうなので、出店を計画しているところです。

Q. やはりアメリカ的な考え方ですね。話は少し変わって、仕事柄もあるんでしょうが、富安さんは服とかに凄いこだわりがありそうですね。お気に入りのブランド等はありますか?

 TOM FORDです。スーツを仕立てる時は、必ずイタリアのミラノ店に行きます。この店舗にいらっしゃる仕立屋さんの70歳くらいのおじいちゃんが、本当にすごい方なんです。
 スーツを仕立てる時の採寸で、彼はメジャーを使いません。立ち姿を目で見られただけなので最初は心配でしたが、1ヶ月後に届いたスーツを着てみるとピッタリなんです。これには本当に感動しました。映画「007 カジノ・ロワイヤル」でボンドガールがジェームズ・ボンドにスーツを贈り「あなたの体を見て測った」と言うシーンは、この仕立屋さんのエピソードがモデルになっているそうですよ。誰でも仕立ててもらえるので、ミラノに行く機会があればぜひTOM FORDを訪れていただきたいです。
 他にも、ルイ・ヴィトンの服はなんだかんだ結局丈夫で長持ちしますね。「いいものなんだな」と肌で感じられるくらい着心地がいいので、気に入っています。

ビジネスのヒントは「遊び」の中に隠れている

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Q. お話をお伺いしていて、仕事もプライベートも大変充実していらっしゃる印象を受けました。

 そうですね。最近は、ヘリコプターの操縦に夢中になっています(笑)空から地上を眺めると地球のデカさと偉大さがわかります。僕は、自然の中での遊びでしかビジネスのアイディアやチャンスは生まれないと考えています。それに、人生で大事なことは子どもの頃にすべて経験していると思うんですよね。
 僕はインターナショナルスクールの幼稚園も経営しているのですが、きっかけは「子ども達から学ぶことは非常に多い」と考えたからです。社会人に「普段何して遊んでる?」と聞くと、飲み会やカラオケなど、8~9割は同じ答えが返ってきます。しかし、子どもに同じ質問をすると皆違うことを答えるんですよね。子どもの頃はたくさんいろんな遊び方を知っていたのに、大人になると忘れてしまうんです。
 経営者の方々のFacebookを見ていると、面白いですよ。最近は釣りに行かれる方が多いようですが、カブトムシ採集に通じるものがありますよね。別宅に友達を呼んで遊ぶのも、秘密基地の延長だと思います。
 特に30歳を過ぎると、仕事のストレスが溜まりがちです。そういう時こそ、子どもの頃に夢中になっていた遊びが大事です。僕はもともと、「30歳を越えたら自分をわざと小学生のような精神状態に戻していこう」と意識的に決めていました。つまり人に迷惑をかけない範囲で、自分勝手に好きな人とだけ好きな時間を好きな大自然のある場所で過ごすぞ、ていう決意です。あとは誰もやらないような事にとりあえず挑戦していこうと。そして皆と被らない遊びを考えた結果、ヘリコプターに行き着いたんです(笑)今後も遊びを通してヒントを得ながら、公私ともに充実した日々を送っていきたいですね。

社会に出るとついつい長い物に巻かれ、マジョリティな意見に引きずられがち。しかし富安社長の生き方からは、マイノリティの素晴らしさが伝わってきます。人とは違う目線で物事を考えるのは難しそうですが、行き詰まりを感じた時にはあえて斬新なアプローチをしてみることで、ゴールが近づくのかもしれませんね。仕事で悩みを抱えている方は、「遊ぶ」「人を楽しませる」「目線を変える」というキーワードを頭の片隅に置いてみてはいかがでしょうか。

★富安社長ご自身のfacebook投稿より、MENDY編集部で共感を受けた内容を一部ご紹介したいと思います!
*富安社長のfacebookから抜粋
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オトコにとって大事なのは生まれてから死ぬまでどれだけカッコ良く生きるかってコト。
どれだけ稼ぐとかどれだけ持ってるとかじゃなくってどれだけ自分を削ぎ落として磨くかってコト。
カッコ良く生きるってのは自分の正直な直感に従って風と共に生きるってコト。
大空をいつも見上げ自分の人生のルールを自分で決めたらできる範囲で人をとことんハッピーにさせるってコト。
コレがオレにとってのカッコ良さ。
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~今回「MENDY(メンディ)」でFOCUSした"人"~
-株式会社プラネタメディア
-代表取締役:富安 優太
-Planetamedia (http://www.planetamedia.co.jp/)

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この記事のライター
MENDY journal
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