「やべー、白髪あるじゃん…」白髪になりやすい人の原因5つと、白髪を見つけた時の正しい対処法！

白髪は、頭皮の毛根から直接生えてくるわけではなく、もともと髪を色づけているメラニン色素の分泌が著しく減少したり、全く作られなくなった場合に発生するもの。メラニン色素が入っていない髪の毛は、色が失われている状態のため、光が髪に反射した際その髪だけ色が透けて白く見えてしまうというわけです。

そしてこのメラニン色素は、メラノサイトという色素細胞で作られます。メラノサイトは、さまざまな原因で機能が低下するため、その原因を正しく特定し適切な対策をして白髪の予防に努める必要があるのです。

それでは、白髪を引き起こすメラノサイトの異常の原因について、詳しくみていきましょう。

年齢を重ねると、メラノサイトの機能が衰えて白髪ができやすくなります。
このような老化現象は、基本的に全身で起きています。白髪ができる頃には、肌のたるみ、しわなどの老化現象も気になり始めるでしょう。

ただし、加齢による白髪のできやすさには個人差があります。ほとんど白髪ができないまま生涯を終える人もいれば、若くして白髪が大量にできる人もいるのです。

加齢を完全に防ぐことはできないため、白髪を目立たなくするか、その他の白髪の原因にしっかり対処して、可能な限り白髪を防ぐようにしましょう。

白髪になりやすい人もいれば、白髪になりにくい人もいますが、この違いは遺伝的な要因が関係していると言われています。

例えば、自分の親やその先の先祖に白髪が生えている人の場合は、10代～20代と若くして白髪になることもあるでしょうし、反対に親も祖父母も特に白髪が生えていなかったという人の場合は、生涯にわたってほとんど白髪にならない可能性が考えられるでしょう。

加齢による白髪との区別は難しいですが、あまりにも若くして白髪の量が増えてきた場合は、遺伝的な要素が大きいと考えられます。この遺伝的要因による白髪も未然に防ぐことはできないため、他の原因に対処して、少しでも白髪を増やさないようにしましょう。

日々のストレスも、白髪の原因になると言われています。いまだ詳しいメカニズムは解明されていませんが、日ごろから強いストレスを受けやすい環境にいる人は注意した方が良いでしょう。

主にストレスは、疲労や睡眠不足・人間関係・育児など日常のさまざま場面で生じます。運動やリフレッシュでストレスを発散するだけではなく、日ごろからできるだけストレスを受けないように工夫して過ごすことも大切でしょう。

あまりにも大きいストレスが溜まってしまうと、解消するまでに時間がかかります。そうすると今度は、思うようにストレスを解消できないことにたいするイライラが蓄積されていき、どんどん悪循環に陥る可能性もありますので早め早めの対処を心がけましょう。

メラノサイトの機能を正常に保つには、さまざまな栄養摂取が必要です。
具体的に、どの栄養がどれだけ重要かは解明されていませんが、コンビニ食やジャンクフードなど日ごろから偏った食生活をしている人は注意したいところでしょう。

また、栄養不足は白髪だけではなく、髪の成長にも悪影響を及ぼします。
白髪の量が目立つことに加え、全体的に髪が細く弱々しいと、さらに老けたマイナスの印象を与えてしまうでしょう。

食事の管理は、健康な髪や身体を作るために必要不可欠ですので、過度なダイエットや特定の食べ物ばかり食べる偏食ぎみな食生活は控えることが大切です。

身体の代謝に何らかの問題が生じると、メラノサイトの機能を維持できず、白髪が一気に生えてくる場合があります。

しかしここで問題なのが、自分自身では代謝に問題があるかどうかを正確に判断できないこと。
そんな人は、まだ年齢が若く、家族や親族に白髪の人がいない、普段ストレスもほとんど感じていないといった場合に白髪が増えたのであれば、代謝に問題があることを疑った方がいいかもしれません。

ただし、白髪に関連する代謝を調べる検査などはありませんので、結局のところ原因は不明のままとなるでしょう。

見つけた白髪は、正しく対処しなければ髪や頭皮にダメージを与えトラブルへと繋がります。
白髪を見つけた時は、次のような対策方法でケアしましょう。

（1）白髪染めをする
まずは市販などでも売られている「白髪染め」によって、人工的に色を入れることで、白髪の見た目に悩まされなくて済むでしょう。
白髪染めの液体は、白髪に色づけられるレベルの明るさのものを使用します。自宅でセルフ染めすることも可能ですが、なかなかきれいに染めることが難しいため、できれば美容師や理容師に相談しましょう。

（2）白髪を切る
気になる箇所の白髪をハサミで切ることで、周りの黒い髪に埋もれて白髪が目立ちにくくなります。
ただし、白髪カットはあくまで応急処置にすぎず、しばらくすると再び目立つようになるため毎日こまめにチェックするようにしましょう。もし白髪が気になる人は、白髪を見つけた際すぐ切れるように、小さいハサミを持ち歩いておくと便利に使えるかもしれません。
また、ハサミの刃は長さ8センチ以下のものを持ち歩きましょう。それ以上になると、銃刀法に抵触する恐れがあります。

（3）睡眠習慣を整える
睡眠不足は、代謝に悪影響を及ぼす可能性が高く、結果的に白髪の量が増える原因に繋がりますので、毎日の睡眠習慣を整えるようにしましょう。
いつも同じ時間に就寝と起床を繰り返し、1日最低6時間以上は寝ることが大切です。寝る前はスマホやテレビ、パソコンの画面などを見ないようにして、静かに過ごしましょう。

（4）食事の栄養バランスを改善する
白髪を予防するためにも、毎日の食生活でタンパク質やビタミン・ミネラル・脂質・糖質をバランスよく摂りましょう。肉・魚・卵・野菜・果物など、栄養バランスのとれた食材をまんべんなく食べることが大切です。くわえて、1日3食、一汁三菜を食べることが理想的です。

（5）ストレスを減らす
無駄に白髪を増やさないよう、日ごろからストレスをため込まない、いろいろと考え込みすぎない、そしてストレスの原因を解消されることに努めましょう。
ストレスは目に見えるものではないため、なかなか気づかない人も多いですが、問題から目を背けずに解決に向けて行動することが大切です。
また、無理に1人で抱え込まず身の周りの人に頼ったり、場合によっては専門家の人に相談しましょう。

鏡をみて白髪を見つけると、ついピッと抜いてしまいたくなるものですが、頭皮にダメージが及ぶため避けるべきです。
また、白髪を抜くと白髪が増えるという噂もありますが、これも医学的な根拠はありません。ただ、何度も抜くとメラノサイトに何らかの影響を及ぼし、増える可能性がありますので気をつけましょう。