男の「体臭」は3種類! 気になるニオイの原因から対策方法までを詳しくご紹介!

「毎日しっかり身体を洗っているはずなのに、なぜかクサい…」そんな悩みをもつ男性も多いのではないでしょうか。体臭をなくすには、まず“ニオイの原因”を知ることが大切です。

そこで今回は、体臭のニオイに悩む男性の方に、ニオイの原因を探るうえでもぜひ覚えておいていただきたい「体臭の種類」と「ニオイを発する部位」、そして体臭のニオイを自分で確かめるためのチェック方法、さらに体臭のニオイを抑える対策方法まで、詳しくご紹介します。

体臭の種類①|ワキガによるニオイ

image1
はじめに「体臭の種類」を確認しておきましょう。なぜ体臭のニオイが発生するのか、何が原因なのかをご紹介します。

まず、ニオイと言われて一番に思い浮かべる人も多いであろう「ワキガ」。
ワキガとは、身体のワキから独特なニオイを発する状態のこと。
またワキガはニオイの発生元によっても名称が異なり、陰部(いんぶ)から発生する場合は「すそわきが」、乳輪(にゅうりん)から発生する場合は「チチガ」と呼ばれます。

いずれのニオイも、汗を分泌する汗腺のひとつ「アポクリン腺」から出る汗が原因です。汗腺には、アポクリン腺とエクリン腺の2種類があり、エクリン腺から分泌される汗は99%が水分で構成されているため、ニオイはありません。

しかし、アポクリン腺から分泌される汗には、タンパク質やアンモニアなど様々な成分が含まれており、それが皮膚の表面にいる常在菌に分解されることで、不快なニオイを発生させるのです。

またワキガのニオイは、主に10代の思春期頃から始まり、50代へ近づくにつれて徐々に症状が軽くなることが特徴です。そしてワキガは遺伝の影響もあるため、たとえば両親のどちらかがワキガのケースでは、子供もワキガになる可能性があるという点も覚えておきましょう。

体臭の種類②|皮脂によるニオイ

image2
皮脂(ひし)とは、肌の皮脂腺から分泌される脂のことで、外的刺激から肌を守る役割を果たしています。その皮脂が肌の表面にいる常在菌に分解されることで、脂クサい体臭のニオイを発してしまうのです。また、皮脂によるニオイは「加齢臭」とも呼ばれ、年齢を重ねるにつれてニオイの原因物質が増えるという点も特徴です。

皮脂の量は、普段の食生活で脂質や糖質を摂りすぎていたり、ストレスが溜まっていたりすると、増加する可能性が高まります。
また、肌の乾燥も皮脂の過剰分泌を招くため、たとえば洗浄力の強すぎるシャンプーや石鹸を使っていたり、肌をゴシゴシと強い力でこすりながら洗っていたりする男性も注意が必要です。

体臭の種類③|身体の内側に原因があるニオイ

image3
体臭のニオイは、身体の内側にある可能性もあります。

たとえば便秘の状態が何日も続いた場合、本来は便や尿になって体外へ排出されるニオイ物質が腸内に留まることによって、全身の血液を巡り体臭や汗という形で不快なニオイを発してしまいます。

また、人によっては口臭のニオイも体臭の一部として認識される場合があります。
特にこの口臭のニオイは、虫歯や歯周病・胃酸が多すぎるなどの原因で引き起こるため、すぐに対処することは困難ですので、日頃から歯磨きの徹底や食生活などに十分配慮する必要があるでしょう。

体臭のニオイが発生する部位5つ

image4
続いては、体臭のニオイが発生する部位について確認していきましょう。

(1)ワキ

ワキの部位からは、ワキガによるニオイが発生します。ただし、皮脂が皮膚の常在菌に分解されてニオイが発生する場合もあるため、ワキからニオイがしたからといって、必ずしもワキガとは限りません。

(2)首周り

首周りは皮脂の分泌が活発のため、特に体臭のニオイを発生させやすい部位といえるでしょう。また、頭皮のニオイを首周りのニオイと間違えている人も少なくありません。

(3)背中

背中の部位も皮脂の分泌が活発です。そのため背中は、体臭のニオイだけではなく、皮脂が毛穴に詰まって雑菌が増えることで発生する「背中ニキビ」にも注意しましょう。

(4)頭

毎日のお風呂で整髪料をしっかり落とせていなかったり、皮脂の量に対して洗浄力が弱すぎるシャンプーを使っていたりすると、頭の部位にも体臭のニオイが発生します。
特に頭部は、皮脂の分泌量が多いため他の部位よりもニオイが溜まりやすいことを覚えておきましょう。
また、洗浄の甘さだけではなく、洗浄力が強すぎるシャンプーを使い頭皮を洗いすぎて乾燥した場合も、皮脂の分泌が増えてニオイの素となります。

(5) TゾーンとUゾーン

顔のTゾーンとUゾーンは、いずれも皮脂の分泌が活発な部位です。
特に男性の場合は、不潔なカミソリやシェーバーを使ってヒゲを剃ると、ニオイの雑菌がうつってしまう危険があることもぜひ覚えておきましょう。

体臭のチェック方法

image5
基本的には、自分の体臭をセルフチェックで確かめることはできません。
一度、鼻をリセットしてからチェックするといった方法が出回っていますが、ニオイに慣れると簡単にはリセットできないため、セルフチェックは難しいのです。

そのため、皮脂によるニオイに関しては、周りの人や医師に尋ねてみることをおすすめします。特に医師は、医学的根拠に基づいて的確なアドバイスをしてくれるため、自分のニオイの原因を突き止められる可能性が高いでしょう。

また、ワキガに関しては、耳垢や衣類の黄ばみでセルフチェックすることは可能です。特に耳垢が湿っていたり、衣類のワキにあたる部分が黄ばんでいたりする場合は、ワキガの可能性が高いといえるでしょう。
しかしワキガのニオイも自己判断は禁物なため、気になるようであれば一度医師の診断を受けることをおすすめします。

ワキガの体臭を抑える方法

image6
体臭を完全になくすことは困難ですが、ニオイを抑制することは可能です。ここからは、ニオイの原因ごとに体臭の対策方法をご紹介します。

まずワキガのニオイを抑えるためには、汗をかからないようにするのが一番。汗をかからないようにするには「制汗スプレー」を使うといいでしょう。

しかし、特に運動していなくてもワキガのニオイが発生する場合、それだけでは十分な対策になりません。日常的にワキがクサい人で可能な限りワキガのニオイを抑えたい場合は、専門のクリニックで治療を受けることをおすすめします。

基本的にワキガのニオイは、ワキガの原因となるアポクリン腺を含む汗腺を取り除くことである程度のニオイは抑えられます。
アプローチ方法や施術のやり方はクリニック毎で異なり、中にはレーザーやメスを使って治療するクリニックもありますので、まずは医師に相談してみましょう。

皮脂によるニオイを抑える方法

image7
続いては、皮脂が原因で発生する体臭のニオイを抑制する方法をご紹介します。

皮脂によるニオイを抑えるためには、毎日しっかり身体と頭を丁寧に洗うことが一番でしょう。きちんと、自分の肌や頭皮環境に合った洗浄力のシャンプーや石鹸を選ぶことが大切です。

また、日頃からこまめにストレスを解消する、栄養バランスのとれた食事を心がける、適度な運動や早寝早起きなど規則正しい生活習慣を続けることでも、皮脂のニオイを抑えることは可能です。

体臭をなくそう!

今回は、体臭の種類からニオイの発生元の部位、その原因と対策方法までをご紹介しました。
どれだけルックスに優れた男性でも、体臭のニオイがキツいと避けられてしまう可能性があります。体臭の悩みを解消するためにも、毎日の生活習慣を整えつつ、ストレス解消や適切なシャンプーや石鹸選びを心がけてください。
また、もしワキガの疑いがあるという男性は、一度専門の医師に相談し自分にとって最良の対策方法を検討しましょう。

健康・メンズ美容 #体臭 #ニオイ #クサい

この記事のライター
加藤良大
加藤良大
歴7年のフリーライター。アパレル企業からライターに転身し、医師監修記事の元原稿や美容記事の執筆本数は10,000本を超える。前職の経験を活かし、ファッション記事、ビジネス記事など幅広く手掛ける。