男のシワはかっこいい? 実はデメリットがたくさんの「シワ」について理解を深めよう。

年齢とともに顔にできるシワ。
老け顔に見られやすいことから敬遠される一方で「男のシワはかっこいい!」「見た目が渋く、ダンディーで憧れる!」といった声もチラホラ聞きます。結論から言えば、シワをかっこいいと思うのは同性の男だけです。

今回は、男のシワがかっこいいと言われる所以、その理由を紐解きつつ、シワのデメリットからシワの原因や対策方法についてご紹介します。

「男のシワはかっこいい」の間違い

「男のシワはかっこいい」の間違いおでこのシワや頬のほうれい線など、シワをかっこいいと感じてしまうのは、マンガやドラマの世界観に引きずられていることに加え、シワのある芸能人やスポーツ選手に対して「クール」で「ダンディー」、また「経験豊富」や「頼れる大人のオトコ」といったポジティブなイメージが先行しているためです。

そもそも顔のシワは、加齢とともに肌のハリ成分「コラーゲン」や保湿成分の「ヒアルロン酸」、「セラミド」が失われることで肌が垂れはじめ、全体的に肌が寄る老化現象によって起こるもの。

このようにシワができる仕組みから紐解いても、決してシワはかっこいいと呼べる類のものではなく、むしろ老いや元気がない印象を与えます。また、実年齢以上にシワの数が多いと、不潔感を与えモテない原因に直結する可能性もあるでしょう。

シワができるデメリットとは? シワの3大リスク

シワがかっこいいものではないことの裏付けとして、ここからは、シワができるデメリットについて詳しく見ていきましょう。

(1)実年齢よりも老けて見られる

まずは言わずもがな、シワは老け顔に見える最大のリスクになるでしょう。
シワは加齢とともに増えるものですが、同年代の人や平均年齢よりもシワの量が多いと、実年齢より老けて見えます。
実年齢以上に老けて見えると、熟年者の渋さよりもさらに元気がない印象を強く与えてしまうでしょう。

(2)シワに垢が溜まって不潔な印象を与える

シワは、肌環境にもデメリットを与えてしまうでしょう
例えばよくあるケースは、シワの溝に古い角質や皮脂汚れが溜まって汚くなることです。シワに溜まった垢は、入念に洗顔をしなければ取り除けません。多くのシワに垢が溜まると、顔全体が暗く見え不潔なイメージを強めてしまうでしょう。

(3)若作り感がでてコーディネートの幅が狭まる

顔のシワが原因で、見た目のファッションにも悪影響を及ぼす可能性があります。
シワが増えて実年齢よりも老けた印象に見られると、無理した若作り感が出てしまい、自分の年齢に合った服が着られなくなるケースも珍しくありません。
かといって、老け顔の自分に似合う洋服を着ようとすると、ますます年老いて見られてしまい逆効果になることもあるのです。
コーディネートの幅が一気に狭まるかもしれません。

シワの原因とは?

日常生活にデメリットをもたらすシワ。
ここからは、シワの原因について見ていきましょう。

(1)紫外線を浴びている

肌の老化に最も影響を及ぼしているのが、太陽など日光の紫外線。この紫外線は肌のハリを失うだけでなく、シワの原因にもつながります。
基本的に紫外線は、季節に関係なく年中降りそそいでおり、さらにオゾン層の破壊によって紫外線の量は年々増加傾向。たとえ曇りの日であっても油断はできません。日差しの少ない曇りの天気でも、晴れの日の約60%の紫外線が出ているのです。

(2)空気中の乾燥

シワの原因には、空気中の乾燥も影響しています。
乾燥することで肌の水分と皮脂の量が不足し、硬く厚みをました肌に角質層のスキマができて生じるシワを「乾燥ジワ」と言います。
主におでこの額や目元・口の周りにちりめん状にできるシワが乾燥ジワの特徴。中でも秋と冬の寒い時期は、ただでさえ空気中が乾燥しやすいため気をつけたほうがいいでしょう。

(3)タバコによる肌の老化

タバコは百害あって一利なしといわれるように、肌の老化、シワの原因にも大きく関わってきます。
喫煙者にみられる「スモーカーズフェイス(たばこ顔)」とは、長年の喫煙習慣により作りあげられた喫煙者独特の顔つき。
このスモーカーズフェイスの特徴の一つが“シワ顔”です。
タバコを吸う人は、タバコを吸わない人に比べて見た目の年齢が5歳~10歳も老け込んでしまうと言われています。

(4)ストレスを受けている

ストレスは、自立神経のバランスを崩すことで、血流の低下を招きます。
血液は、カラダの機能を正常に保つうえで必要な酸素と栄養を全身に運ぶ重要な役割を担っています。
そのため、ストレスで血流が低下すると、健康な肌を生み出すために必要な酸素と栄養が不足し、自然とシワができやすくなるのです。
ストレスの原因は、仕事や職場での人間関係、また家庭の問題や子育ての悩みなどさまざまありますので、ストレスを受けやすい環境にいる人は気をつけたほうがいいでしょう。

シワの予防・対策はどうすればいい?

マイナス要素の多いシワは、未然に防ぎたいもの。
ここからは、シワの予防・対策方法について見ていきましょう。

(1)毎日の食事でコラーゲンを摂取する

若々しい健康的な肌を保つうえで欠かせない、コラーゲン。
シワの予防・対策として、まずは毎日の食事で意識的にコラーゲンを摂取するようにしましょう。
コラーゲンを含む食べ物は、「牛筋」「うなぎ」「鳥なんこつ」などが挙げられます。
また、コラーゲンの生成にはビタミンCも必要ですので、「レモン」「焼きのり」「ワカメ」などビタミンCが含まれる食材もあわせて摂取するとより効果的でしょう。
毎日の摂取が難しいようであれば、サプリメントを活用しても構いません。

(2)保湿化粧品の美容アイテムを使う

肌にハリを与える「保湿化粧品」。保湿化粧品とは、不足した肌の水分量を補給したり、また水分の蒸発を防いだりといった目的で作られる美容アイテムのこと。
化粧水や乳液・クリームなど保湿化粧品はさまざまありますが、シワを防ぐためには、日常の美容アイテムをヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンなどを含む保湿化粧品を基準に選定した方がいいかもしれません。
劇的な改善効果までは期待できませんが、肌を乾燥から守ることでシワのできにくい肌質に変えることは十分に可能でしょう。

(3)フェイスマッサージで血流を促す

シワの原因につながる、血流の低下や停滞。普段あまり顔の筋肉を使わない人は、フェイスマッサージで顔の血流を促すことも大切です。
顔の中心から外側に向かって、適度な力加減でマッサージしましょう。
「おでこからこめかみ」、「鼻の横からこめかみ」、「小鼻から顎の付け根」、「口角から顎の付け根」に向かってゆっくり丁寧にマッサージしてください。

(4)紫外線を徹底的にガードする

シワの大敵、紫外線。紫外線のダメージが蓄積することで、将来的にシワが増えてしまう可能性もあります。
基本的にいつも外で仕事をする人、また普段からよく街中を出歩く人やアウトドアの趣味を持つ人は、日焼け止め、もしくはサングラスで紫外線を防ぐこともシワの予防・対策に役立つでしょう。
日焼け止めは、SPFとPAを正しく選び、こまめに塗りなおすことがポイント。
日常使いでは、SPF30~40、PA++~+++、真夏のレジャーやマリンスポーツでは、SPF50以上、PA++++のものを使いましょう。

顔のシワは、決してかっこいいものではない!

特に10代後半から20代・30代など若い人を中心に、シワをかっこいいと思い憧れる人もいますが、シワは決して褒められたものではありません。
シワは、人の見た目年齢に直結します。「渋い」や「ダンディー」など間違った認識のもと、毎日のスキンケアを怠っていると、きっと将来しわくちゃの顔に後悔するはめになりますよ。
シワのリスクやデメリットを正しく理解し、日ごろからシワの予防対策に努めましょう。

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この記事のライター
佐藤 千春
佐藤 千春
最近ダイエットのためジョギングを始めました! 猫2匹、犬1匹飼ってます。毎日3匹に癒されてます(笑)