朝に髪を洗うのはイケないこと?「朝シャン」のメリット・デメリットを解説!

仕事が忙しく連日帰宅の時間が遅かったり、夜のお風呂がメンドウでつい朝のシャンプーが習慣化している人、また朝と夜の2回シャワーを浴びるという人は、一度「朝シャン」のメリットとデメリットを確認しておきましょう。 単に、さっぱりと気持ちよくて朝シャンをしている男性もいますが、肌に思わぬ悪影響を与えている可能性もあります。
そこで今回は、朝シャンのメリットとデメリットを詳しく解説! 「朝シャンって意味あるの?」と純粋に効果が気になる人、もしくは「これから毎日の入浴を朝シャンに変えてみようかな…」と考えている人は、ぜひチェックしてみてください。

朝シャンのメリット4つ

朝シャンのメリットまずは朝シャンのメリットから見ていきましょう。

(1)目が覚めてシャキっとする

朝シャンは、基本的に頭の洗髪だけではなく顔や身体にもシャワーを浴びるため、目が覚めてシャキっとします。
朝の洗顔や歯磨きでも、同じように眠気を吹き飛ばす効果はそれなりに期待できますが、朝シャンは頭の上から足の指先まで全身にかけてシャワーを浴びる行為のため、筋肉や脳内ふくめ身体全体がスッキリし、目覚めのスイッチが入りやすくなります。

また朝シャンによって身体全体をシャキっとさせることで、朝から集中力を高めて目の前の作業に打ち込めるようになり、仕事のパフォーマンスも上げられるでしょう。「とにかく寝起きが悪い…」「午前中はいつも身体がダルイ…」という悩みを抱える男性に朝シャンは特におすすめです。

(2)血行が促されてコリが和らぐ

毎日の朝シャンで、頭や顔・身体にシャワーを浴びることによって、体内の血行が促されます。そして血液の循環が良くなることで、筋肉のコリや血流の滞りが解消され、疲労感の和らぎにつながるでしょう。

本来疲労は、睡眠によって解消されるものですが、睡眠の質が悪かったり睡眠時間が足りなかったりすると、溜まった疲れがしっかり解消できません。
朝シャンで身体の血流を促すことで、疲労が解消されて、仕事や家事・育児などにたいする準備が整います。

またぬるいお湯では、血流を十分に促すことができないため、適度に熱いシャワーを浴びるようにしましょう。ただし熱すぎるお湯は、皮膚の健康を保つ皮脂を洗い流してしまうため注意が必要です。

(3)寝ぐせをしっかり直せる

朝シャンをすることによって、寝起き直後のボサボサヘアーをきちんと正せるようになるでしょう。

ハネやウネリなど、気になる箇所の寝ぐせをピンポイントで直せればいいという考えのもと、軽くお湯でパシャパシャと髪を濡らすだけという対策をしている男性もいますが、それではあとから寝ぐせが復活する可能性があります。その点、朝シャンで髪の根本まで湯を行き渡らせることで、寝ぐせを完全に直せます。

どれだけカッコいいスーツや靴で身だしなみを整えようとも、ちょっとでも髪の毛に寝ぐせが残っていると、ひどくだらしない印象を与えてしまうもの。
また、寝ぐせのある状態ではヘアワックスによるスタイリングも上手くキマりません。
朝シャンの習慣は、より身だしなみを完璧に整えるための準備としても大いに役立つのです。

(4)寝汗を洗い流せる

29℃の室内環境で8時間寝ると、およそ500mlもの寝汗をかくといわれています。汗の主成分は99%が水によるものですが、湿った状態では頭皮の雑菌が増えやすくなるため、そのぶん頭皮トラブルのリスクが高まります。

また、頭皮にかいた汗をそのまま放置にして一日を過ごすことで、頭皮トラブルのリスクはさらに高まるため、寝起きのタイミングでかいた汗をしっかり取り除くことが大切。そういった頭皮トラブルのリスク対策としても、朝シャンは有効的といえるでしょう。

朝シャンのデメリット4つ

朝シャンのデメリット朝シャンにはいろいろなメリットが期待できる一方で、朝シャンのやり方や状況によっては、さまざまなリスクが伴います。ここからは、朝シャンのデメリットについて具体的に見ていきましょう。

(1)雑菌が増えて頭皮トラブルにつながる

夜のお風呂でシャンプーをせずに、朝シャンで済ませがちな男性は、寝ている間に雑菌が増え、頭皮トラブルにつながるリスクが高まるでしょう。
特に整髪料に含まれる油分や皮脂汚れなどは、雑菌の栄養源となるため、寝る前にしっかり洗い流しておくことが大切です。

また、枕やシーツに油分や皮脂汚れが付着してしまうと、夜にしっかりシャンプーをしたとしても頭皮トラブルを引き起こす恐れがあります。場合によっては、顔や身体にまでトラブルの原因が及ぶ可能性もありますので、できる限り夜の洗髪はしておくに越したことはないでしょう。

(2)洗いすぎて頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌を招く

夜の入浴時と朝シャンをふくめ、朝と夜の一日2回シャンプーをする人の場合、頭皮の健康を守るために必要な皮脂まで洗い流してしまう危険があります。
その結果、頭皮がひどく乾燥したり、逆に皮脂不足を感じた身体が反応し、皮脂が過剰に分泌してしまう恐れもあるでしょう。

1回のシャンプーで、すでに必要な皮脂を洗い流してしまっている場合、さらなる頭皮トラブルのリスクが考えられます。特に、もともと乾燥肌の男性が一日2回もシャンプーをすると、フケがでたり炎症が起きたりするほどのダメージを受ける可能性も考えられるでしょう。


(3)紫外線のダメージを受けやすくなる

基本的に髪が濡れると、髪を覆うキューティクルが開いてダメージを受けやすくなります。朝シャンによって気持ちがシャキッとしたはいいものの、きちんと乾かさずに外出し、生乾きの髪が日光に当たると、紫外線のダメージによって髪がパサついてしまうでしょう。

中でも朝の忙しい時間帯にシャンプーをすれば、ドライヤーでしっかり乾かすことができない場合も十分にあり得ますので、朝シャンが習慣化しているものの朝に弱い男性は特に注意が必要です。

また、髪の毛だけではなく頭皮も濡れた状態のまま外出すると、水分が蒸発するときに肌の水分も奪われてしまうため、頭皮の乾燥を招きます。
このように朝シャンは、夜の入浴時と違って時間に限りのある場合が多く、十分にドライヤーをあてなかったことなどが原因で、頭髪の生乾きを引き起こし、その積み重ねによって頭皮と髪の毛の両方にダメージが及ぶ危険があることもぜひ覚えておきましょう。

(4)生活スタイルの凡ミスを引き起こす

他にも朝シャンのデメリットとして、朝のシャワーに時間が圧迫され、食事や着替え・持ち物の準備など、日常生活のサイクルに支障をきたす可能性が考えられるでしょう。

例えば、朝シャンが原因で朝食にかけられる時間が減り、急いで早食いをした結果、胃に負担がかかって胃もたれを引き起こしたり、ネクタイの締め忘れやヒゲの剃り残しなど身だしなみに凡ミスが生じる場合が挙げられます。

その他、会議で使う資料を忘れる、出社時間ギリギリの出勤になるなど、仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性も十分に予想できるでしょう。
特にもともと朝起きるのが苦手で、毎朝慌てて出かける準備をしているという男性の場合、できるだけ朝の時間帯にゆとりが持てるよう、朝シャンは避けた方がいいかもしれません。

朝シャンは、計画的に!

朝シャンには、目が覚めて身体や脳をシャキッとさせるメリットがある一方で、頭皮や髪へのダメージを受けやすくなるというデメリットが考えられるでしょう。
また、スッキリと寝汗を洗い流すことができても、結果的に洗いすぎや皮脂汚れによるトラブルが起こることも予想されます。 これらのメリット・デメリットを踏まえたうえで、朝シャンをする際はくれぐれも計画的に、頭皮と髪の健康を守ることを徹底しましょう。

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この記事のライター
加藤良大
加藤良大
歴7年のフリーライター。アパレル企業からライターに転身し、医師監修記事の元原稿や美容記事の執筆本数は10,000本を超える。前職の経験を活かし、ファッション記事、ビジネス記事など幅広く手掛ける。