ジーパンは洗う?洗わない?ジーンズの汚れを正しく落とす方法

「デニム」や「ジーンズ」と呼ばれる素材の洋服。
ビンテージものは特に大切に履いていたいし、コレクションしている方も多いと思います。
そんな大切にしているジーンズものも、汚れの付着に対して『これって洗う?洗わない?』なんて迷ってしまったことありませんか?衣類のシミや汚れは、そのまま放っておいたら取り返しのつかないことにも。

そこで今回は「デニム」や「ジーンズ」ものの素材を、色落ちせず、汚れ度合いに適した洗濯方法と、その愛着あるジーパンをより長持ちさせる洗い方についてご紹介したいと思います。

ジーンズとデニムの違い、知ってますか?

「デニム」とは織物の種類の名前です。通常デニムは藍色やインディゴの染料で染められることが一般的です。
「ジーンズ」は、通常コットン製の厚手の織物を使用し、特殊な縫製方法を用いて製造されたパンツを呼びます。
簡単な違いのくくりでいえば、「デニム=素材生地」、「ジーンズ=パンツ」といえるでしょう。因みにジーンズの語源はイタリアジェノバから、デニムはフランスの綾織りの素材「サージデェニューム」からきているんですよ♪

ジーパンは洗う?洗わない?正解はどっち??

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ビンジテージなどの高額ジーパンなどは、洗濯しなければ風合いが長持ちするといわれています。
だからジーパンは「洗わない方がいい」という派がけっこういますが、汚れたものは洗わなくて良いのでしょうか?
実は、いつまでも洗わないでいると、繊維が伸びて劣化が進んでしまうのです!
定期的に洗うことで、繊維の劣化を防いでジーンズを長持ちさせることができるんです。

ジーンズの汚れ①:醤油がついたしみ

もし、醤油の染みがついてしまったら、まずは「台所洗剤」を使用して下さい。
シミ全体に台所洗剤を着けたら、歯ブラシなどでトントンと馴染ませるように軽く叩いて洗剤を生地に染み込ませていきましょう。飛び散ったような細かい汚れには綿棒などを使うのも◎。
洗剤がきちんと染みこむまで放置した後は、もみ洗いをして落ち具合を見ながら数回繰り返してください。

ジーンズの汚れ②血液がついたしみ

血液の汚れは時間がたつと落ちにくくなるので素早く処理をしましょう!
ここで、血液の汚れに温かい水を使うとシミが落ちにくくなってしまうので40度以下の水を使うのが鉄則。早い段階であれば水だけでも汚れは落とすことができます。

血液汚れの主成分はたんぱく質なので、この汚れにはアルカリ性洗剤です。
100均やドラッグストアで手に入るセスキ炭酸ソーダや、過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)のようなアルカリ剤を溶かした液につけておくと、汚れのほとんどが落ちてしまいます。
その後は石鹸洗いをすると、シミをキレイに落とすことができます。

ジーンズの汚れ③:ワインのしみ

ワインは水溶性の汚れなので、こぼしてついたシミは、すぐに水洗いをすれば、その後は洗剤である程度は落ちます。洗剤選びは粉末の酸素系漂白剤だとかなりの確率できれいになります。
ちょっとガンコな汚れになってしまったら、酸素系漂白剤に浸してから洗濯する方法もあります。
それでもシミ汚れが残るようだったら、クエン酸液につけてから洗濯してみるのもいいですよ。

ジーンズの汚れ④:コーヒーのしみ

コーヒーもワイン同様、水溶性のシミなので、汚してすぐなら水だけでも取り除けます。
しかし、シミがついて放置してしまうと漂白処理が必要になります。
まずはシミ部分を、軽く水で濡らして台所用の「中性洗剤」をつけましょう。
ここでアルカリ性の洗剤を使ってしまうと、ジーンズ自体が色落ちしやすくなってしまうので気を付けて。洗剤を付けた部分を、揉み洗いや軽く叩き落としてから水洗いすれば大概とれています。
その後は通常の洗濯をして下さい。

ジーンズの汚れ➄:泥や砂利などのしみ

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意外と落ちにくいのが「泥」による汚れ!
まずは泥が乾燥している状態の時に、乾いた歯ブラシなどで泥をかき出すところからはじめます。
泥や砂を払い落したら、ぬるま湯に洗濯用の固形石けんをつけ、泥の付着部分にすりこみ、再度歯ブラシでデニムの汚れ部分を落としていきます。
泥が落ちてキレイになったら、ぬるま湯につけてすすぎ、そのあとで丸洗いしましょう。

ジーンズの汚れ⑥:油性等のしみ

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食事の時についた油汚れなら、熱めのお湯と固形洗濯石鹸で落ちます。
しかし、業務用などの機械油の場合は「ベンジン」で落とす必要があります。まず、油の付着部分を叩いてから石鹸で揉み洗い、もしくは70度くらいの熱いお湯に洗剤を少し濃いめに溶かしてから、長時間つけ置きにしましょう。ポットのお湯を使うといいですね。
その後は洗濯石鹸でしっかしもみ洗いをします。油染みは熱湯処理で汚れをしっかり落とすことができますよ。

ジーンズの汚れ⑦:皮脂の黄ばみ汚れ

皮脂による黄ばみ汚れもジーパンにはよくあります。やはり、黄ばみと匂いは不潔感漂います。
そこで活躍するのが「穀物酢」!
黄ばみを防ぐ効果とともに、色落ちを防ぐ効果があるといわれている優れモノ☆
お気に入りのジーパンなら色落ちが心配ですよね。熱湯に好みの洗剤をいれ、プラス穀物酢を使って洗うと確実に黄ばみ汚れがとれて色落ちもしないので安心して洗えます。

ジーンズの洗い方でやってはいけないこと

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他の衣料と一緒にジーパンは洗うのはNG!!
デニムが色落ちして、白いシャツやお気に入りの服に色移りしてしまう恐れがあります。
単体か、もしくは同じジーパンやデニム素材のものと一緒に洗濯するように気を付けて。

乾燥機も使用しないでください。
ジーパンが縮んでしまう恐れがあります。基本は、洗濯、脱水後はすぐに自然乾燥させるようにしましょう。とはいえ、脱水後が終わった洗濯機の中でそのまま放置していると、インディゴ染料が落ちやすくなるので注意してくださいね。

ジーパンはシミがついたり、汚れが気になったらすぐ洗うこと!
色落ちを気にして洗わないなどは不潔どころか、生地を余計に傷めてしまいます。
今はデニム専用の洗濯洗剤もあるので試してみては?
お気に入りのデニムを長持ちさせるためにも、定期的な洗濯は欠かせませんよ♪

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この記事のライター
富 容華
富 容華
香港、アジア各国を渡り歩き、香港、韓国映画をこよなく愛しています。