紫外線を浴びすぎるとどうなる? 男が知っておきたい8大リスクを詳しく解説!

多くの男性は、特に紫外線を気にせず生活してきたことでしょう。むしろ、日焼け肌の方が健康的でカッコいいと思っている人も中にはいるかもしれません。
しかし、紫外線による影響は本当に恐ろしいのです。
今回は、紫外線を浴びすぎるとどうなるのか?についてわかりやすく解説していきます。

紫外線とは?

紫外線とは?紫外線とは、太陽光に含まれる光の一種です。

太陽光の中には、赤外線と可視光線・紫外線が含まれています。
波長の長い方から「UV-A」「UV-B」「UV-C」に分かれており、このうちUV-Cはオゾン層と成層圏で吸収されるため、地表には到達しません。
同じくUV-Bも、オゾン層などに吸収されて量は減りますが完全に防ぐことはできず、少量でもあたると皮膚や目に強い影響を与えます。
UV-Aは、UV-Bほど強烈ではありませんが、降りそそぐ量が多く長時間あたると肌にダメージをもたらします。

ちなみによく使われるUVは、ultraviolet(ウルトラバイオレット)の略。一年のうち5月~9月がピークで、特に正午の日中が最も紫外線の量が増えやすいといわれています。

紫外線を浴びすぎてる状態とは?

紫外線を浴びすぎてる状態とは?普通に生活していくうえで、紫外線はどうしても浴びてしまうものですが、浴びやすい人と浴びにくい人はいます。

例えば、紫外線は太陽が昇る日中の時間帯に増える傾向があるため、毎日のように屋外で仕事をする人は、必然的に紫外線を浴びすぎている状態といえるでしょう。また屋内で過ごす人も、太陽が降り注ぐ窓際などの場所に長時間いると、一部分だけ紫外線を浴びすぎてしまいその箇所だけ日焼けする可能性があります。

逆に、日中ほとんど太陽を浴びない人、もしくは夜の仕事など昼夜逆転の生活をしている人は、紫外線を浴びすぎているリスクは少ないでしょう。

紫外線を浴びすぎるとどうなる?

では、実際に紫外線を浴びすぎるとどうなるのでしょうか?
ここからは、紫外線を浴びやすい人に生じるトラブルやデメリットを詳しく解説していきます。

(1)シワができる

シワができるUV-Aの紫外線は、真皮という肌の奥深い部分まで届く紫外線のこと。肌の弾力とハリを保つのに必要なコラーゲン・エラスチン線維を破壊して、シワの原因を作ります。
UV-Bの紫外線は、メラニン色素を作るのが特徴的。大量の紫外線を浴びた場合は、このメラニン色素が過剰に生成されてしまい、色素沈着を起こし将来シミができる原因になるでしょう。

(2)肌の炎症を引き起こす

肌の炎症を引き起こすUV-Bは、短時間で肌の表面に炎症を引き起こします。そして、肌に炎症が起きたところはバリア機能が低下するため、小さな刺激でも肌に悪影響が及ぶようになります。
また、強い炎症が起こると、炎症が静まった後に色素沈着によってシミが現れることもあるでしょう。
肌の炎症が起きたところは乾燥してザラついてしまいます。さらに、頭皮に炎症が起きたときは、角質が剥がれて多量のフケが発生する場合もあるかもしれません。

(3)ニキビ肌になりやすくなる

ニキビ肌になりやすくなる肌に炎症が起きて乾燥すると、脳が皮脂不足を感知して皮脂を過剰に分泌させます。
その結果、皮脂が毛穴に詰まってニキビができやすくなるのです。
また、紫外線の影響で肌のターンオーバーが乱れ、古い角質が肌にとどまってしまい、皮脂と混ざり合って毛穴を詰まらせる場合もあります。これがいわゆる「角栓」と呼ばれるもので、同じくニキビ肌の原因になるでしょう。

(4)薄毛や抜け毛につながる

薄毛や抜け毛につながる男性だと特に気になる「髪の毛」事情。紫外線の浴びすぎは、頭髪のみならず頭皮を傷める原因になります。
紫外線による肌のダメージが蓄積されると、髪への栄養の供給に支障をきたし、抜け毛が増える可能性を高めるでしょう。
ただし、進行性の薄毛は紫外線ではなく男性ホルモンのテストステロンが変化したジヒドロテストステロンが原因のため、紫外線を受けたからといって即薄毛になるわけではありません。

(5)老人班で将来に悪影響を及ぼす

老人班で将来に悪影響を及ぼす肩周りや鎖骨のあたりにシミができた方はいませんか?
輪郭がはっきりとしていて薄茶色っぽい類円形のシミ。
これは「老人性色素斑(とうじんせいしきそはん)」といわれるものです。
日に焼けた肌にすぐできるものではなく、時間をかけてゆっくりと肌に現れてくるもの。また老人班は、一度できてしまうと自分では治療が困難な病気。
今はまだ大丈夫かもしれませんが、「ここ最近は日に焼けた覚えがないのにシミができている…」と感じる場合は、過去の肌ダメージが今になって表れた可能性が高いでしょう。

(6)免疫力の低下を招く

免疫力の低下を招く人間は、外からの異物を体内に入れないために自己防衛機能を持っています。
これを「免疫力」と言いますが、紫外線を浴びると、この免疫機能に支障をきたすといわれています。
風邪をひいた時に、水ぶくれの炎症状態を引き起こすヘルペスが、日焼け後にもできやすいのはこの免疫力の低下が影響しています。日本では昔から「日光浴をすれば風邪をひかない」という言い伝えがありますが、実際は逆なのです。

(7)皮膚がんのリスクを高める

皮膚がんのリスクを高める紫外線は、波長に関係なく皮膚がんのリスクを高めるといわれています。
中でもUV-Cは、地表には届かないと言われていましたが、近年のオゾン層の破壊によって危ぶまれてきています。
紫外線は、細胞の遺伝子を傷つけます。この紫外線を多量に浴びすぎると傷ついた細胞が元に戻らなかったり、間違って修復されたりしてしまうこともあり、これが皮膚がんの原因につながるのです。

(8)白内障の原因になる場合も

白内障の原因になる場合も紫外線は、目の病気の一つ「白内障(はくないしょう)」にも影響をきたす恐れがあります。
白内障は、目の水晶体が濁ることで、かすみ目、乱視、視力の低下、最悪の場合は失明の可能性もある恐ろしい病気。
WHO(世界保健機関)によれば、なんと白内障の約20%は紫外線が原因だといわれているのです。さらに、白内障による失明者のうち約2%が紫外線の原因で失明しているとされているほど、実は深刻な問題にもなっています。
白内障は、年齢が大きく関係する病気とされていますが、実は紫外線も影響を与えているのです。

紫外線を防ぐには?

紫外線を防ぐには?ここからは、紫外線を防ぐ方法について詳しくみていきましょう。

日焼け止めを塗る

まずは、「SPF」と「PA」が適した日焼け止めを塗りましょう。「SPF」は、UV-Bによる肌の炎症が起こる時間をどれだけ引き延ばせるかを示しています。そして、「PA」はUV-Aが肌の奥へと侵入するのを防ぐ能力を示します。
普段はSPF20~30、PA++程度のもので十分ですが、炎天下でのレジャーやマリンスポーツになれば、SPF50以上、PA++++以上のものが必要でしょう。
 

サングラスをかける

目から紫外線が入ると、脳がメラニンの生成を促す指令を出します。その結果、全身がメラニン生成されやすくなるのです。日焼けしやすくなったり、シミやくすみができやすくなったりするため、特に紫外線が強い日はサングラスを必須でかけるようにしましょう。
そしてサングラスは、できるだけUVカット率が高いものを選ぶことが大切です。
 

アームカバーをつける

アームカバーによって、腕を紫外線から守ることが可能です。UVカット率ができるだけ高いアームカバーを選んでください。夏でも快適に使える吸水速乾素材のアームカバーは、1つだけでも持っておくことをおすすめします。
また、ライトを反射するラインが入ったものや、温感の加工が施されたものなど、さまざまな種類がありますので、利用用途に応じて選んでみてください。
 

紫外線の浴びすぎは危険です!

紫外線を浴びすぎると、さまざまなトラブルをもたらします。
一時的な炎症やニキビ肌だけならまだしも、将来的にシワやシミ、薄毛・皮膚がんなど想像以上のデメリットにきっと後悔することになるでしょう。
「ちょっとぐらい日に焼けたって問題ない…」は、かなり時代遅れの考え方。
まずは、できることから紫外線対策に取り組んでいきましょう。

健康・メンズ美容 #紫外線 #日焼け

この記事のライター
桃子
桃子
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