効果は2倍! 彼女を口説き落とす心理テクニック「バット・ユー・アー・フリー法」の使い方

「バット・ユー・アー・フリー法」とは、相手の女性の弱みにつけこんだ、言ってしまえば“ずるい”心理テクニックです。
これまでの恋愛で、あなたがどれだけ必死に誘っても、なかなか彼女が首を縦に振らないという経験はありませんでしたか?
今回は、そんな頑なに拒み続ける彼女の口から「YES」を引き出すための口説き文句「バット・ユー・アー・フリー法」についてご紹介します。
この「バット・ユー・アー・フリー法」という心理テクニック、実はあまり知られていないのですが、とある実験結果では、使う前と使った後を比較した際の効果がおよそ2倍になることも証明されています。このテクニックを使うかどうかはあなたの気持ち次第。それでは、この「バット・ユー・アー・フリー法」の具体的な使い方について見ていきましょう。

「バット・ユー・アー・フリー法」とは?

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「バット・ユー・アー・フリー法」は、「But You Are Free(しかし、あなたの自由です)」の言葉に由来するもので、彼女の口からYESを引き出すための口説き文句です。

従来のセールス・テクニックは、使用するタイミングや制約などもあり、使いこなすために高度なテクニックを要しましたが、この「バット・ユー・アー・フリー法」は、最後にある言葉を追加するだけの簡単な口説き文句。コツさえ掴めば、誰でも使うことが可能です。

「バット・ユー・アー・フリー法」の実験結果

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「バット・ユー・アー・フリー法」は、とあるショッピングモール内で最初の実験が行われました。

研究者たちは、ショッピングモールに来ている見知らぬ人々にたいして「バス賃のお金をください」とお願いをします。その中の一つのグループでは、「バス賃のお金をください」という言葉の最後に「But You Are Free」と付け加えました。
そして、その結果「But You Are Free」の言葉を付け加えたグループは、その言葉を使わなかったグループと比較して、より多くの人たちからお金を受け取ることに成功。さらに、お金を与えてくれた人、1人あたりの金額も、およそ2倍になったというのです。

この研究以来、場所など条件が変更された上で、数多くの研究が実施され、この現象の背景として提案されているメカニズムは「心理的リアクタンス理論」であることが確認されています。

「バット・ユー・アー・フリー法」の使い方

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しかし私たち日本人にとっては、突然「しかし、あなたの自由です」などと言われても、いまいちピンとこない方がほとんどでしょう。ですから、日本語に翻訳すると、次のような表現になります。

■(告白のあとで)後は、君の気持ちに任せるよ
■(口説いたあとで)嫌なら、別にいいんだよ
■まあ、いいや、忘れて
■今言ったことは、気にしなくていいよ

バット・ユー・アー・フリー法の基本原理 その①「反発心」

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「バット・ユー・アー・フリー法」は三つの基本原理から成り立っています。

その一つ目が、さきほどご紹介した「反発心(心理的リアクタンス)」を使った口説き文句です。

人間は本来、自由を求め行動する生き物。その自由が奪われたり束縛されると反発します。反発心とは、この人間心理を巧みに利用したテクニックなのです。
「バット・ユー・アー・フリー法」を使い、女性を誘ったり口説いたりすると、彼女の心の中にあなたとの恋愛の自由を剥奪されるという危機感が生まれ、それに反発し、あなたからの誘いに乗りやすくなります。言い方を変えれば、あなたからの要求を受け入れざるを得なくなるという弱みにつけこんだ口説き文句と言えるでしょう。

バット・ユー・アー・フリー法の基本原理 その②「お返しの心理」

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バット・ユー・アー・フリー法は、この「心理的リアクタンス」に加え、「お返しの心理」を使うとさらに効果が高まります。このお返しの心理を「譲歩の返報性」と言います。

それまで彼女を誘い出すために必死に口説いていたあなたが、突然一歩引いた対応をすると、譲歩の返報性が働きます。譲歩の返報性とは、相手が譲歩をすると、自分も何かしら譲歩の上お返ししなければならないと考える人間心理。

具体的には、上記の『「バット・ユー・アー・フリー法」の使い方』でご紹介した通り、まずあなたの方から相手にたいして、要求を受け入れなくても構わないという譲歩の姿勢をみせます。そうすると相手の彼女も、あなたが要求を譲歩してくれたのだから、自分も譲歩をしなければならないと考えるようになり、要求のハードル自体を下げさせる効果が期待できるのです。まさに、相手の心理を巧みに操り、モラルという弱みにつけこんだ口説き文句と言えるでしょう。

バット・ユー・アー・フリー法の基本原理 その③「失恋の不安」

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そして「バット・ユー・アー・フリー法」の基本原理三つ目は「失恋の不安」です。

上記の『「バット・ユー・アー・フリー法」の使い方』でご紹介した言葉を、もし彼女に使われたら、あなたはどう感じますか? 心がモヤモヤし多少なりとも落ち込むフレーズだと思いませんか?

あなたが心にモヤモヤを抱えると同じように「バット・ユー・アー・フリー法」の言葉を受けた彼女は、放置され、まるで失恋したかのような気持ちに襲われます。そして彼女は、失恋したくないために、あなたの言葉に逆らうことができなくなるのです。
これもまた、意図した形で相手の心の中に弱みを作り、そこにつけこんだ口説き文句と言えるでしょう。

「バット・ユー・アー・フリー法」は効果がないケースもある

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この「バット・ユー・アー・フリー法」の心理テクニックを使った実験では、一対一の対面形式かつ会話時こそ有効でしたが、メールなど非対面形式では効果はみられませんでした。

この「バット・ユー・アー・フリー法」を使った口説き文句は、目の前にいる相手に脅威を与えることがポイント。実験の結果、メールなど非対面形式では相手に与える脅威が少なくなることが実証されています。したがって、今回ご紹介した「バット・ユー・アー・フリー法」は、メールやLINEなど非対面形式では、効果がないということを覚えておきましょう。

いかがでしょうか?
人の弱みにつけ込む、まさにずるい口説き方ですよね。しかし、これは心理学の宿命ですから仕方ありません。

「バット・ユー・アー・フリー法」は新しい口説き文句ですが、社会心理学者のチャルディーニも著書の「影響力の武器」で、これらの心理理論の影響の強さについて述べています。使用上のポイントは、相手の反発心を利用すること、譲歩することです。また、筆者の体験からも、恋愛やビジネスで使用した場合、非常に有効でしたので、もし説得したい人や落としたい女性がいる男性の方はぜひ試してみてください。

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この記事のライター
村田 芳実
村田 芳実
心理士の村田です。 認定心理士として、おもにビジネス・モチベーション・メンタル・恋愛・摂食障害など、誰でも使える心理学の記事を執筆しています。 人間の心は不思議でいっぱい。男性の皆さんが恋愛や仕事に活用できる心理をご紹介していきたいと思います。