季節の変わり目は要注意!「自律神経」が乱れるデメリットと、対策ポイント4つ

季節の変わり目は自律神経が乱れやすく、それが原因でさまざまな不調やトラブルを引き起こします。
この自律神経が乱れるという現象は、性別や年齢を問わず誰しもが引き起こす可能性のあることですが、特に男性の場合は仕事に悪影響を及ぼす点に注意が必要です。

そこで今回は、季節の変わり目に気をつけたい、自律神経が崩れることのデメリット、また自律神経が乱れたときにバランスを整える対策ポイントについてご紹介したいと思います。

季節の変わり目に「自律神経」が乱れやすい理由とは?

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自律神経とは、身体のさまざまな機能を調節している神経のことを指し、特に季節の変わり目は気圧変動や気温の寒暖差などを理由に乱れやすくなります。

また自律神経は、アクティブなときにスイッチが入る「交感神経」と、リラックスしているときにスイッチが入る「副交感神経」で成り立っており、自律神経が乱れたという現象は、これらのスイッチがうまく切り替わらない状態のことを言います。
つまり、身体の機能を適切に調節できなくなることで、さまざまな不調が至るところに現れます。

春から夏、夏から秋、秋から冬…と季節が変わるたびに、目にこそ見えませんが気圧の変動や気温の寒暖差によって、人の心身に多大なストレスを与えます。そのストレスを察知すると、人間の身体は本能的な対抗策として自律神経が活性化するとともに、適切なスイッチの切り替えができなくなるのです。

それでは、この自律神経が乱れた場合、具体的にどのような悪影響を受けるのでしょうか?
ここからは、自律神経が乱れることで男性に降りかかるデメリット4つをチェックしていきましょう。

自律神経が乱れるデメリット①|「便秘」や「下痢」になる

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自律神経の機能は、体内にある“腸”と密接に関係しています。

人間が生きていくうえで必要不可欠な便は、腸のぜん動運動によって肛門へと向かっていくのですが、これは副交感神経によって調節されています。
しかし、気温の寒暖差や気圧の変化によって身体がストレスを感じると交感神経が優位に働くため、ぜん動運動に悪影響が及ぶのです。

その結果、便秘や下痢を引き起こします。このような腸の不調は、食生活が乱れる原因にもつながり、また通勤や会議など毎日の仕事にも大きなデメリットが生じるでしょう。
たとえば、便秘による痔の悪化や肌トラブル、またイライラや疲労感がぬけず仕事に集中できない日々を過ごす可能性が考えられます。
さらに、仕事で責任ある立場につく人の場合は、職場の人間関係や会議中の緊張が重なることで、一層自律神経のバランスが乱れやすくなり、便秘や下痢が悪化してしまう恐れもあるでしょう。

自律神経が乱れるデメリット②|体温をうまく調節できなくなる

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自律神経は、身体の体温調節にも深く関わっています。
具体的には自律神経が乱れた場合、体温をうまく調節できなくなり、寒気や冷や汗・ほてりなどの症状が現れやすくなるでしょう。

たとえば、冬の時期で気温が低い状況にもかかわらず、顔がほてって汗をかいたり、逆に暑い夏の時期にブルブルと身体が震え冷や汗がでたりします。

そして身体の体温が下がりはじめると、今度は逆に体温を上げるために尿の排出が促されトイレが近くなったり、場合によっては下痢をもよおすこともあり、仕事に大きな支障を与える可能性が考えられるでしょう。

自律神経が乱れるデメリット③|不調でストレスが溜まり症状が悪化する

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また、自律神経が乱れてさまざまな不調が表面化することで、仕事や私生活に支障をきたし余計なストレスを抱える可能性も考えられるでしょう。

特に日頃からなにかと几帳面で真面目な性格の男性は、余計なストレスが溜まることで自己険悪へと陥り、自律神経がさらに乱れそれぞれの症状を一層悪化させてしまう恐れもあります。
そして、このようにあるストレスがきっかけで新たなストレスが生まれる…という負のサイクルに陥ることで、改善までに必要以上の時間を要してしまうケースもあるでしょう。

人付き合いや環境を変えるなどによって、日々のストレスを少しでも和らげるとともに、季節の変わり目の体調管理に気を配ることが大切です。
もともとの性格はなかなか変えられませんが、適度な息抜きによってストレスをため込まない生活習慣を身につけることで、自然と自律神経が整いやすくなるでしょう。

自律神経が乱れるデメリット④|肩こりや頭痛に悩まされる

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自律神経が乱れるデメリットとしては、体内の血流が異常に促進されたり、逆に血流が滞ったりして、肩こりや頭痛に悩まされる可能性が考えられるでしょう。

これは、自律神経が血管の収縮と拡張を調節しているために起こる症状。
主に肩こりは、肩周辺の血流が滞り、筋肉が緊張することで引き起こされます。
また頭痛は、血管が拡張することで神経が刺激され、その刺激が脳に伝わることで引き起こされると考えられています。

このように自律神経が乱れたことによって生じる肩こりや頭痛は、仕事のパフォーマンスを著しく低下させるうえに、人とのコミュニケーションにも悪影響を及ぼしてしまうでしょう。

自律神経が乱れたときの対策ポイント4つ

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季節の変わり目によって自律神経が乱れ、日常生活に支障をきたさないためには、日頃から次のようなポイントに気をつけて過ごすようにしましょう。
ここからは、自律神経が乱れたときの対策ポイント4つをご紹介します。

(1)ストレスを溜め込まない

日頃からストレスを溜め込んでいると、季節の変わり目にかかるストレスと重なり、自律神経が大きく乱れる可能性があります。
とはいえ感情動物の人間である以上、どうしてもストレスは感じてしまうため、できるだけストレスを溜めない工夫をしましょう。

たとえば、完璧主義者でストレスを感じやすい人であれば、あらかじめ自分が許容できない範囲を限定しておくことが大切です。また、人間関係や仕事のキャリアで悩んでいる人であれば、思い切って転職し職場環境を変えてみるのもいいでしょう。
このように、普段からストレスを感じにくい環境に身を置くことにくわえ、趣味を楽しんだり十分に睡眠をとったりすることで、ストレスが溜まりにくくなります。

(2)お風呂の湯船にゆっくりつかる

毎日のお風呂で、ゆっくり湯船につかることによって、疲労とともにストレスが解消されやすくなります。いつも入浴はシャワーだけで済ませているという男性は、ぜひ試してみてください。
ただし熱いお湯に長くつかり過ぎると、体力を消耗し逆に疲れてしまうため、ぬるま湯に10~15分程度つかるイメージを持ちましょう。

また、湯船につかりながら音楽を聴いたり、読書をするなどリラックスして過ごすことも大切です。毎日の入浴タイムが楽しみになるような工夫をしましょう。

(3)エアコンの設定温度を調整する

エアコンの設定温度に問題があると、暑かったり寒かったりしてストレスが溜まります。特に季節の変わり目は、日中は暑くても夜間は寒いなど、一日の間で気温の寒暖差がとても大きいため、時間帯で設定温度を変えることが大切です。

また季節が変わるタイミングは、たとえば寝る前は暑く、深夜に気温が下がるなど、時間帯によって気温が大きく変化することもありますので、このように寒暖差の激しい時期はエアコンのタイマーを小まめに調整するようにしましょう。
エアコンをつけるまでもない日は、扇風機や換気扇を回すことをおすすめします。扇風機を回す際は、風が常に直接身体に当たることがないようスイング設定にしましょう。

(4)適度な運動で自律神経を整える

適度な運動はストレス解消につながるため、自律神経が整いやすくなります。
適度な運動としては、ウォーキングやジョギング・サイクリング・水泳などが挙げられるでしょう。
また、普段通らないような道や自然あふれる環境で身体を動かすことで、さらにリフレッシュ効果が高まりストレス発散に役立つでしょう。

もし、普段は忙しくてあまり運動の時間がとれないという人は、通勤時に1つ手前の駅やバス停で降りて、できるだけ長く歩いたり、積極的に階段を使ったりすることをおすすめします。

季節の変わり目は、自律神経の乱れに要注意!

季節の変わり目は、気圧の変動や気温の寒暖差によってストレスが溜まりやすく、それにともない自律神経が乱れやすくなります。
そして自律神経が乱れると、仕事や私生活に悪影響を及ぼす可能性が高くなりますので、まずは普段の日常からストレスを溜め込まないように工夫すること、また毎日過ごす室内の温度を適切に調整することで、自律神経が整いやすくなるでしょう。

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この記事のライター
加藤良大
加藤良大
歴7年のフリーライター。アパレル企業からライターに転身し、医師監修記事の元原稿や美容記事の執筆本数は10,000本を超える。前職の経験を活かし、ファッション記事、ビジネス記事など幅広く手掛ける。