便秘の原因は、胃の不調?「便秘」が引き起こす4大デメリットと、その改善方法!

体が資本のビジネスマンにとって、“胃”は生命線とも言うべき大事なもの。
ストレスの影響を敏感に受けやすい胃は、悪化すると「便秘」につながる可能性があります。そして便秘が悪化することで、健康に多大なトラブルをもたらす危険があるでしょう。
今回は、日本人なら知っておきたい、“胃”と“便秘”の密接な関係をはじめ、便秘が引き起こす4大デメリット、またその改善方法についてもあわせてご紹介したいと思います。

日本人は、胃腸の病気になりやすい

日本人は、胃腸の病気になりやすい和食が中心の私たち日本人は、昔から漬物を好んで食べる習慣があるため、塩分の摂取量が多くなりがち。その影響で、海外の人に比べて胃腸の病気になりやすいといわれています。

また、近年は塩分の摂り過ぎにくわえて、食生活の欧米化によるカロリーの摂り過ぎも問題視されています。脂質の摂り過ぎによって、胃もたれや消化不良を引き起こしやすくなっているのです。

食生活は人によって異なりますが、欧米の食文化が定着している昨今は、塩分とカロリー、両方の摂り過ぎに注意したいところでしょう。

胃の働きが弱くなると、便秘になりやすい

胃の働きが弱くなると、便秘になりやすい胃と便秘には密接な関係があり、胃の不調が原因で便秘になったり、その反対に便秘が原因で胃の調子が悪くなったりもします。

ストレスなどが原因で胃の働きが弱くなると、十分に食物を消化できません。そのため、腸での送り出しがスムーズにできず便秘になってしまうのです。

便秘になると、腸が張って胃を圧迫するため、お腹が張った状態がいつまでも続く状態に…。また胃が圧迫されると、胃酸が上がってきて逆流性食道炎などの病気を引き起こすリスクが高まるでしょう。

「便秘」が引き起こす4大デメリット

「便秘」が引き起こすデメリットそれでは、胃の不調によって引き起こされた便秘が悪化すると、どのようなトラブルにつながるのでしょうか。
ここからは、便秘が悪化することのデメリット4つをご紹介します。

(1)腸閉塞になる恐れがある

腸に溜まった便は、時間が経つほどに硬くなり、やがて腸を詰まらせてしまいます。行き場を失った便は腸を圧迫して、腸閉塞(ちょうへいそく)という状態を引き起こすのです。
腸閉塞になった場合は、すぐに医療機関で適切な治療を受けなければなりません。

(2)胃が圧迫されて気分が悪くなる

便秘が悪化すると、胃が圧迫されてしまいます。胃が圧迫されると胃もたれや気持ち悪さを感じて、生活に支障をきたしてしまうでしょう。この状態で食事をとると、ますます気分が悪くなってしまうため、食事を満足にとれなくなる可能性も考えられます。

(3)痔になりやすくなる

便秘で便が硬くなると、排便時に便が肛門を傷つけて痔になるおそれがあります。また、イボ痔は便秘でいきむことによって大きくなったり出血したりします。
痔の痛みや出血が気になって排便を我慢すれば、便がさらに硬くなってしまうでしょう。

(4)肌が荒れやすくなる

まだ明確に結論は出ていませんが、便秘と肌荒れは密接に関係しているといわれています。
便秘になると、便の腐敗が進むことで悪玉菌が増加します。悪玉菌は、腸内のタンパク質から有害物質を生成するのですが、これが血液を通じて全身へと運ばれてしまうのです。
その結果、汗に有害物質が含まれるようになり、肌が刺激されてトラブルが起こりやすくなるといわれています。

便秘を改善するための対策方法5つ

便秘を改善するための対策方法ここからは、便秘の症状を改善するための対策方法についてチェックしていきましょう。

(1)食物繊維を十分に摂る

食物繊維は、便の形をつくるうえで必要不可欠なもの。
食物繊維が不足すると、便が正しく形成されず、スムーズに排便できなくなるのです。
食物繊維には、水溶性と不溶性があり、それぞれバランスよく摂ることがポイント。キャベツや大根・にんじん・玉ねぎ・ピーマン・かぼちゃ・バナナ・りんご・みかんなど、さまざまな野菜や果物を食べましょう。

(2)水分をこまめに摂る

水分が足りていないと、便がふくらまず便秘になってしまいます。1日の中で、こまめに水分補給しましょう。
特に、夏や冬は水分の必要量が増えるため、意識的に水分を摂ることが大切です。
ただし、食物繊維が不足している状態だと、たとえ十分な水分を摂っていても便秘は解消されにくくなりますので注意しましょう。

(3)ストレスを解消する

腸は、自律神経によって調節される蠕動運動(ぜんどううんどう)によって、便を肛門へと運んでいます。ストレスが溜まると自律神経のバランスが崩れて、蠕動運動が正常に起こらなくなるのです。
その結果、便秘だけではなく下痢をしたり、結果的にガスが溜まって腹痛になったりするおそれがあります。
まずは十分な睡眠時間と良質な睡眠をとること、またスポーツで汗を流すなど、ストレスをこまめに解消させることに努めましょう。

(4)規則正しい排便習慣を身につける

1日1回、規則正しい排便習慣を身につけることが大切です。
朝食をとることで、1日1回朝食後に排便を習慣づけられるでしょう。朝食をとらなかったり、便意を我慢したりすると、排便習慣が乱れてしまいます。
また、すでに便秘になっている場合は、医療機関で必要な治療を受けたうえで、排便習慣を身につけるようにしましょう。

(5)適度な運動を習慣づける

適度に運動することで、腸の蠕動運動が活発になります。これは、適度な運動によって自律神経が整えられたり、腸への血流が促されたりするためです。
ウォーキングやジョギング・ラジオ体操・ヨガなど、適度な運動を習慣づけましょう。
朝に早起きをして朝食後にラジオ体操をしたり、遠回りの通勤で歩く量を増したりすれば、忙しい方でも十分に運動を習慣づけることは可能です。

胃の不調による便秘に気をつけましょう

胃の働きが悪くなると、食べ物を満足に消化ができず「便秘」になりやすくなります。 そして便秘になると、仕事だけではなく私生活にもデメリットをもたらす危険があるでしょう。
便秘を招く原因としては、生活習慣の乱れやストレスを受けやすい環境にいることです。自分にあった改善方法をみつけて予防と対策に努めましょう。

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この記事のライター
猫女
猫女
駆け出しのライターです。 幅広くいろんな記事を書きながら、なるほどと思わされることが たくさんある毎日を送っています。