【科学的にも証明された】トレーニングがモチベーション向上に役立つ6つの理由とは?

筋トレやランニングをはじめとしたトレーニングは、単に筋力アップやダイエットなど見た目の変化だけでなく、心のメンタルにもさまざまなメリットをもたらします。
仮に運動やスポーツで体型の変化が見られない場合でも、日々のやる気や活力に繋がっているケースも少なくありません。
今回は、意外と気づいていない人も多い、トレーニングがモチベーション向上に役立つ理由について、科学的にも証明されている6つの視点からご紹介したいと思います。

トレーニングがモチベーション向上に役立つ6つの理由とは?

それでは早速、トレーニングがモチベーション向上に役立つ理由について見ていきましょう。

(1)成長ホルモンの分泌が促されるから

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トレーニングでモチベーションが高まる理由の一つに「成長ホルモン」が関係しています。

成長ホルモンは、細胞の合成を促し、筋肉や骨・臓器などを健康に維持するうえで大変重要な役割を果たしていますが、次のような理由からモチベーション向上に役立ちます。

・疲れにくくなる

トレーニングによって成長ホルモンが分泌されることで、体力がつき筋肉量も増えるため日常生活を過ごすうえで疲れにくくなります。
くわえて、日々のトレーニングが習慣付くことで、脂質の代謝を促し体脂肪の蓄積を抑制したり、体脂肪を燃焼させたりする効果が期待でき、結果的に体重が落ちてカラダが軽く感じることも疲れにくさに影響をもたらします。

・やる気の低下を防ぐ

また、成長ホルモンは年齢を重ねるごとに分泌量が自然に減少していくもの。
成長ホルモンの分泌が少なくなることで、体力面の衰えのみならず日々のやる気が低下したり、イライラしたりする機会も増え、メンタル面にも悪影響を及ぼす可能性が考えられるでしょう。

このように日々のトレーニングは、成長ホルモンの分泌を促し、体力や精神面での衰えを防ぐ効果が期待できるというわけです。

(2)セロトニンの量が増えるから

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三大神経伝達物質の中でも重要な役割を担う「セロトニン」。精神の安定を司り、気分を高揚させる働きから“幸福ホルモン”とも呼ばれています。
セロトニンは、次のような理由でモチベーション向上に役立つでしょう。

・ストレスへの免疫がつく

日常さまざまなストレスを継続的に受けることによって、人間本来が持つセロトニンの量は低下し、適切な働きを弱めてしまうもの。
そんなストレスの発散や解消、リフレッシュ効果をもたらすのが日々のトレーニングです。定期的にカラダを動かすことで、ストレスへの免疫がつき結果的にセロトニンの維持につながるでしょう。

・質の高い睡眠がとれる

また、セロトニンは質の高い睡眠を得るうえで欠かせない“メラトニン”というホルモンを作る材料にもなります。
つまり、日頃から太陽が昇る日中のうちにトレーニングでしっかりカラダを動かす習慣を身につけておけば、メラトニンの量が増え、結果的に良質な睡眠へとつながり、疲労回復などモチベーションが高まりやすい状態を作ることができるでしょう。

(3)テストステロンの分泌が促されるから

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別名“男性ホルモン”とも呼ばれる「テストステロン」は、男性的なカラダ作りや性的な魅力を高めるうえで必要不可欠なものです。
日々のトレーニングがテストステロンの分泌を促し、結果的に次のような理由からモチベーションの向上に役立つでしょう。

・自信がつく

テストステロンの分泌が盛んな人は、好奇心が強く自信満々な性格が特徴。
また、テストステロンの分泌が多い男性は、分泌量の少ない人に比べて女性にモテるという研究結果もあります。
プライベートや仕事において、テストステロンの分泌量が活発な男性は、女性にとって魅力的な存在と言えるでしょう。
しかし、残念ながらテストステロンも、加齢やストレス・肥満などによって分泌量が低下してしまうもの。
そんなテストステロンの低下を防ぐのが、日々のトレーニングです。
筋トレをはじめとした日々のトレーニングで、テストステロンを多く分泌させることによって、テストステロンの自然減少を抑制し、さらに『体型が変わる』→『自信がつく』→『行動が積極的になる』→「更にトレーニングへ励む」という好循環を作り出すことが出来るでしょう。

(4)大量のドーパミンが分泌されるから

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三大神経伝達物質の一つ「ドーパミン」は、幸福物質とも呼ばれている脳内物質です。
例えば、トレーニングで汗をかいた後に気分がスッキリするのは、このドーパミンによる影響が大きいでしょう。
ドーパミンが多く分泌されることでモチベーションが向上し、ポジティブ思考に変わります。

また、ドーパミンは必要な情報を記憶から取り出し、一時的に置いておく短期記憶や情報処理能力の向上など、ワーキングメモリにも好影響をもたらします。仕事や勉強がはかどることで、さらなるモチベーションの向上にも繫がるでしょう。

(5)エンドルフィンの分泌で脳が覚醒されるから

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運動によって生じる高揚感としてよく知られるのが、ランナーズハイです。
走るのが楽しくなりどんどん走りたくなる…といったテンションの高まりは、トレーニング中に分泌される「エンドルフィン」の効果だと言われています。
その効果は凄まじく、脳内麻薬と言われることもあるほど。
このエンドルフィンの分泌も、次のような理由からモチベーションの向上に大きく関係するでしょう。

・頭が冴える

日々のトレーニングでエンドルフィンが分泌されると、ランナーズハイのようにやる気がどんどん湧き出るうえ、頭が冴えるなどの覚醒効果が生じます。
人によっては、何気ないことに自然と笑みがこぼれたり、誰かとの会話が楽しくて話が止まらなかったりなどの現象が起きるかもしれません。
また、トレーニング外の仕事や勉強にも集中して取り組めるようになり、作業効率が上がることでさらなるモチベーションアップにも繋がる可能性があるでしょう。

(6)忍耐力と我慢強さが鍛えられるから

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なんだかんだトレーニングは、肉体的にも精神的にも結構な負荷がかかるもの。エクササイズ中のハードな運動によるツラさや、筋肉を刺激する痛みなど、幾度となく途中で止めてしまいたいというマイナスの気持ちに襲われるものです。
さらには、過酷なトレーニングを日々継続していくとなると、それにはかなりの確たる意志が必要になります。

しかし、一方でそんな“我慢”や“忍耐”を強いる必要のあるトレーニングだからこそ、目的や目標を達成した時には大きな満足感を得ることができます。

これは、単に日常生活の行動をポジティブに変えるメリットのみならず、トレーニングを繰り返す中で自然と身につく忍耐力や我慢強さが、そのまま直に仕事や人間関係にプラスの影響をもたらすケースも少なくありません。

トレーニングで心のやる気を引き出そう!

当初はダイエットや体力作りなどを目的にはじめたトレーニングも、いつの間にか運動の楽しさやストレスの発散効果にハマり、さらには日常生活を過ごすうえでモチベーションの維持・向上に役立つという気づきから、トレーニングを趣味という位置付けで取り組む人もいます。

今回ご紹介したトレーニングによるモチベーション効果は、科学的にも証明されたものばかりです。
もし、今現時点においてトレーニングをする明確な目標がない人は、身のまわりの仕事や勉強・プライベートを充実させるというゴール設定で取り組んでみてはいかがでしょうか?

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この記事のライター
和田 拓巳
和田 拓巳
プロスポーツトレーナー歴16年。 プロアスリートやアーティスト、オリンピック候補選手などのトレーニング指導やコンディショニング管理を担当。治療院での治療サポートの経験もあり、ケガに関する知識も豊富でリハビリ指導も行っている。 医療系・スポーツ系専門学校での講師や、健康・スポーツ・トレーニングに関す...