夏の冷房がカラダに与える悪影響とは? クーラーのあたり過ぎが原因で生じる具体的な症状6つ

昔に比べて猛暑日が多くなり、あいかわらず残暑の厳しい日本の夏。
暑い日は、ひんやりと冷房の効いた部屋でのんびり過ごしたいものですが、一方でいくら快適とはいえクーラーのあたり過ぎにはくれぐれも注意が必要です。
例えば、寝起きの朝に身体がだる重く、『夏バテかな…?』と感じることはありませんか? 実はそれ「冷房病」や「クーラー病」などと呼ばれる暑さ対策のエアコンが原因かもしれません。

今回は、夏に気をつけたい、冷房にあたり過ぎることで生じる具体的な症状と、それを防ぐための対策方法をご紹介します。

夏の冷房がカラダに与える悪影響とは? 具体的な症状6つ

夏の冷房がカラダに与える悪影響とは? 具体的な症状人間のカラダには、体温を一定に保つ「自律神経」の機能が備わっています。
しかし、特に夏など温度差が激しい室内と室外を頻繁に往復すると、自律神経のバランスが乱れてうまく機能しなくなるのです。
そんな自律神経が乱れやすい状態で、クーラーのつけっぱなしなどで冷房にあたり過ぎると、身体にこんな支障をきたす恐れがあるでしょう。

(1)だるさ

自律神経が乱れると、カラダの血流が滞ることで筋肉が固まり、全体的に心身のだるさを感じるようになります。
何をするにもやる気の起きない状態が続くでしょう。

(2)頭痛

自律神経が乱れ脳への血流が低下することで、頭痛が起こる場合もあります。
軽い偏頭痛から、場合によっては何も手につかないほど重い頭痛に悩まされる人もいるでしょう。

(3)手足の冷え

手足は心臓から最も遠い位置にあるため、カラダを冷やし過ぎることで血液が十分に行き渡らなくなります。その結果、手足まで冷えてしまい長時間に渡って何もできない無駄な時間を過ごすはめになるでしょう。

(4)下痢

自律神経は腸のぜん動運動に深くかかわっているため、自律神経のバランスが崩れると下痢や便秘を引き起こしやすくなります。
トイレに行く回数が増えるなど、何をしていても落ち着かない状態が続くこともあるでしょう。

(5)腰痛

自律神経が乱れて血流が悪くなることで、筋肉がこりやすくなります。こり固まった筋肉が原因でしっかりとカラダを支えられない状態では、腰の骨に負担がかかり後に腰痛を引き起こすこともあるでしょう。

(6)熱中症

暑いからといって毎日エアコンの冷風にあたり過ぎていると、カラダの体温調節機能がうまく働かなくなり、結果的に熱中症のリスクが上がります。
直接的な影響ではなく、このように間接的なデメリットにも目を向けましょう。

外出先でクーラーにあたり過ぎないための対策方法とは?

外出先でクーラーにあたり過ぎないための対策方法とは?電車やオフィス、カフェなど、公共の場や大勢の人がいる場面は、自分都合でクーラーを切ったり設定温度を変えたりできません。
このように、自分でコントロールできない外出中のクーラーあたりすぎ問題は、次のような予防&対策方法を検討しましょう。

・カーディガンなど羽織れるものを用意しておく

荷物がかさばりちょっと面倒に感じる人もいるかもしれませんが、クーラーにあたり過ぎて寒い時にサクッと羽織れるカーディガンなどをバッグの中に忍ばせておくと、いざという時に役立つでしょう。

・夏用のストールを巻いて過ごす

通気性のいい夏用ストールを巻くのもおすすめです。
首を温めると比較的ラクに体温調節ができますので、クーラーのあたりすぎを懸念する場合は、冷房対策に夏用のストールを首に巻いて過ごすと良いでしょう。

自宅でクーラーにあたり過ぎないための対策方法とは?

自宅でクーラーにあたり過ぎないための対策方法とは?自宅で過ごしているときに、うっかりクーラーにあたり過ぎてしまうリスクはどうやって回避すれば良いでしょうか?
外出先に続いて、ここからは自宅のクーラーにあたり過ぎないための対策方法をご紹介します。

・扇風機を使う

外出先でエアコンにあたる機会が多い人は、基本的に家でクーラーはつけず扇風機を使うようにしましょう。
また、一日中ずっと家の中で過ごす場合も、基本的に冷房のつけっぱなしは避け、エアコンである程度の涼しさまで調節したら、あとは部屋の空気を循環させる扇風機やサーキュレーターに切り替えると、意図しないうっかりミスのクーラー浴びすぎ問題も回避できておすすめですよ。

・カーテンで温度調整する

日当たりのいい部屋はもともと室温が上がりやすい環境にあり、夏のお昼ぐらいは汗だく状態で、つい常にクーラーをつけていたくなるもの。
そんな日当たりのいい部屋に住んでいる人は、カーテンを閉めて温度調節できる状態を作ると良いでしょう。
少し部屋の中の蒸し暑さが落ちつくだけで、体感温度はグッと下がりますので、だいぶ快適に過ごせるようになりますよ。

・保冷剤で脇の下や首を冷やす

熱を持ちやすい脇の下や首元を保冷剤で冷やすとカラダ全体が冷えてくるため、結果的にエアコンの設定温度を下げすぎずに済みます。
1時間ごとに保冷剤を替えるだけで、1日中快適に過ごせるでしょう。

・こまめに水分補給する

こまめな水分補給を心がければ、体温が上がり過ぎてしまうリスクを防げます。
水分が足りていない状態で過ごしていると、ついクーラーの設定温度が下がり、結果的にカラダが冷え過ぎてしまうことに…。
1~2時間に1回はコップ1杯分の水を飲むようにしましょう。

「もしかしてクーラー病かな?」と思ったときの対処法

「もしかしてクーラー病かな?」と思ったときの対処法エアコンの使い過ぎで、「もしかしてクーラー病かも?」と症状に心当たりのある人は、次のような対策方法を検討しましょう。

・湯船につかってカラダを温める

夏は暑くてシャワーだけで済ませがちなバスタイムですが、しっかりと湯船につかることで、カラダを芯から温め自律神経を整える働きが期待できます。
ただし、お風呂の湯船は継続的に入らないと、あまり目立った効果は期待できません。夏でも、2日に1回は湯船につかるなど、自分なりのルールを決めて継続することが大切です。

・定期的にカラダを動かす

仕事の休憩時間などのスキマ時間に、肩をグルグル回したり、屈伸したりして軽くカラダを動かすようにしましょう。定期的にカラダを動かすことで、血行がよくなり冷房病の解消につながります。

・カラダが温まる野菜を摂取する

毎日の食事で、カラダが温まりやすい食材の摂取を心がけましょう。
にんじんやごぼう、玉ねぎ、リンゴ、ブドウなどは身体を温める代表的な野菜です。反対に、きゅうりのような水分が多い野菜は身体を冷やしやすいため、食べ過ぎに注意しましょう。

クーラーにあたり過ぎていませんか?

暑い夏は、エアコンの設定温度が下がりがち。実際に、クーラーのあたり過ぎが原因で体調を崩す人も少なくありません。
自律神経のバランスを乱さないためにも、カラダを冷やしすぎないように注意しましょう。
そのためにも、普段からカラダが温まりやすい野菜を食べたり、適度に運動したりして、冷房病をしっかり防ぐことが大切です。
夏を快適に過ごすためにも、冷房病への理解を深めておきましょう。

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この記事のライター
松井 遙
松井 遙
映画、音楽、旅行、ファッション、アニメ、etc... いろいろ書いているフリーライターです。