【外見や内面の印象で、服装選びは変わる!】自分に似合うファッションコーデの作り方

身長、ヘアスタイル、肌の色、顔の形など外見の印象は人それぞれ異なります。また、無口でクールな性格やアクティブで賑やかな性格など、内面の特徴も人それぞれ。まさに“十人十色”の個性があるのですから、ファッションコーデも“十人十色”なのは当たり前です。

しかし、本当の意味で自分に似合うファッションコーデを理解している人は少ないのではないでしょうか? 自分が好きで着ている服装が実は合っていなかったり、周りの人に真の自分とは違う印象を与えている可能性もあります。
そこで今回は、自分に似合うファッションコーデの作り方についてご紹介。「ファッションなんて、とりあえず隠すものを隠して普通に着れればそれでいい!」そんな男性も、少しだけ着こなしの意識を変えるだけで印象がガラッと変わりますよ。

低身長なら「ショート丈」、高身長なら「ロング丈」でバランス調整

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普段SサイズやMサイズを着用することの多い、比較的身長が低めの男性ににおすすめしたいのは「ショート丈」のアイテムです。

トップスであれば、カットソーやアウターの丈は、少しだけヒップにかかる程度の長さがちょうど良いでしょう。また、ボトムを選ぶときもフルレングスではなく7〜8分丈くらいにするとバランスよくキマります。そして丈を短くした際は、靴や靴下の組み合わせでトータルコーデを楽しむのがおしゃれ。
ただし、トップスとボトムをどちらもショート丈にする場合や、どちらか片方をショート丈にする場合など、上下のバランスが崩れると貧弱に見えてしまうので要注意です。

反対に、普段LサイズやLLサイズを着用することの多い、比較的身長が高めの男性は「ロング丈」を選ぶのがおすすめ。トップスはヒップが半分隠れるくらいの長さが最適。また、アウターはブルゾンタイプよりもジャケットやコートなどのほうがよく似合います。
また高身長の男性は、7分丈や8分丈のボトムを選ぶと、せっかくの長い脚が短く見えてしまいカッコ悪く仕上がってしまいますので、ボトムの長さはくるぶしが少し見えるくらいの9分丈やフルレングスを選ぶと良いでしょう。

細身体型は「ジャストサイズ」、ぽっちゃり体型は「ワンサイズオーバー」を選ぶ

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細身体型の男性が、自らの細いラインを露わにしないようにオーバーサイズを選んだり、ぽっちゃり体型の男性が、少しでも細く見せるためにタイトなサイズの洋服を選んだりと、体型と真逆のサイズ感を選ぶのは逆効果です。

例えば細身体型の男性は、ジャストサイズもしくは0.5サイズアップくらいのサイズ感が最適。オーバーサイズすぎるトップスを着ると余計に細さが目立ったり、スキニーパンツのようなタイトすぎるラインは線の細さを強調してしまう可能性が高いのでNGです。

反対にぽっちゃり体型の男性は、あえてワンサイズ大きめのサイズ感の洋服を選んでみるのがおすすめ。体にぴったりフィットするアイテムは、ふくよかなラインをより強調してしまいます。トップスもボトムも、実際の体のラインよりもわざと余裕を持たせることで全体を細く見せる効果が期待できます。

丸い顔型(丸顔・卵型)の男性は、ハードスタイルに仕上げる

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丸顔や卵型など丸みを帯びた顔型の男性は、柔らかく優しい印象を与えるというメリットが期待できます。ただし、柔らかすぎるためシンプルな優等生コーデでは印象が薄く記憶に残らない可能性も…。
そこで丸顔の男性におすすめしたいのが、柔らかい印象の真逆である「ハードテイスト」なコーデです。

例えば、ヴィヴィッドな色合いやインパクトのあるプリントTシャツを着こなしたり、レザージャケットやレザーパンツなど、より男性的なアイテムを選んでみるのはいかがでしょうか?

また小物においても、ハンチングやベレーなどではなくハット型の帽子やスクエアフレームのメガネなど、丸みを帯びたものではなく全体的に角ばったシェイプ型のアイテムを選ぶのがおすすめです。

角ばった顔型(エラ張り・ベース顔)の男性は、ソフトな印象に仕上げる

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「強そう」「たくましそう」など、より男らしい印象を与える角ばった顔型の男性は、あえて柔らかい印象のアイテムをプラスし、少し中性的かつソフトな要素を加えるコーディネートがおすすめです。

トップスであればVネックよりもクルーネックを選ぶ、シャツを着る際は一番上のボタンを外してラフに仕上げる、ニットやスウェットなどの柔らかい素材を選ぶなど、少しでもソフトな印象に仕上げる洋服選び、着こなし方がポイント。

また、顔まわりをより柔らかくするために、エアリーなストールやマフラーを巻いてみるのもいいかもしれません。

ショートヘアの男性は、トップスにボリュームを持たせる

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耳を出したすっきりショートヘアの男性は、頭を小さく見せる小顔効果が期待できますので、少しボリューム感のあるコーディネートでもバランスよくキマります。

オーバーサイズのTシャツやローゲージニットやボアジャケットなど、ボリューミーなトップスを選んでもOK。また、ハイネックやボトルネックなど首の詰まったトップスとの相性もばっちりです。

そしてトップスにボリュームを出した際は、あえてボトムをすっきりタイト目にし、全身をバランスよく仕上げると良いでしょう。

ロングヘアの男性は、襟元をすっきりさせる

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前髪やサイドの髪が耳にかかる、または全体的に顎下の長さなどロングヘアの男性に似合う着こなしは「すっきりスタイル」。特に襟元をすっきりさせることで清潔感が出て全体もバランスよくキマります。

特に髪の長い男性は必然的に頭にボリュームが出やすいため、コーデ全体はできる限りタイト目に仕上げるのがポイント。ゆったりシルエットのアイテムよりも体にフィットするラインのアイテムを、ハイネックよりもクルーネックを、太い襟よりも細い襟を選びましょう。
さらにボトムもタイト目なシルエットで、少し短め丈を選ぶのがおすすめです。

“色白の肌”には淡色、“色黒の肌”にはヴィヴィッドカラーが好相性

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肌の色によっても、似合うファッションコーデの作り方は変わります。

色白の男性は、はっきりした色合いよりも淡い色合いの洋服のほうが肌によく馴染むのでおすすめ。具体的には、ブラックよりもネイビーやブラウンなどトーンが明るく柔らかい色合いの洋服がよく似合います。

反対に色黒の男性は、ネオンカラーやビビッドカラーなど明るい色との相性ばっちり。特に白系や黄色系などトーンの明るい色合いの洋服がおすすめで、褐色の肌とのコントラストがカッコよく見えます。

知的な印象に仕上げたい時は、「小物使い」がポイント

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知的な印象を持つ方、もしくは知的な印象を与えたいと思っている男性は“小物のアイテム”を上手に使うのがポイント。特にメガネやドレスシューズなど、高級感のあるアイテムを選ぶと良いでしょう。

シャツ×デニムパンツというカジュアルスタイルでも、メガネをプラスするだけで一気に知的な印象に変わるはず。その際は、シャツを一番上のボタンまで留めて優等生風に着こなしたり、カーディガンを重ねたり、ステンカラーコートを羽織ったり、テーパードパンツを綺麗に穿くようなコーディネートがおすすめです。

アクティブな印象に仕上げたい時は、スポーツミックスが最適

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アウトドアやスポーツなど、アクティブなことが好きでよく出かけているという男性は、キレイめスタイルよりもカジュアルな印象のスポーツミックススタイルがよく似合います。

スウェットやポリエルテルなどの動きやすく機能性も高い素材を使ったアイテムや、歩きやすいスニーカーなどは必需品。と同時に、着こなしのシルエットに少しゆとりのあるアイテムを選ぶことも大事。

中でも常に自由自在に動くことが可能なスポーツミックススタイルは、元気がよくポジティブで、見た目的にもアクティブな印象を与えることができる着こなしです。

いつもスーツ着の男性は、少しフォーマル目を意識して仕上げる

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「仕事ではいつもスーツ着のため、なかなかファッションを楽しむことができない」という方や、「普段はスーツばかりなので、普通の着こなしが分からない」という男性におすすめしたい着こなしが、ジャケットやシャツなど普段からオフィシャルシーンで使っているアイテムを取り入れるコーデです。

仕事をしている時は気分もいいけれど、プライベートではなかなかテンションが上がらないという仕事大好き人間でも、オフィシャルシーンで着ているアイテムを身につけているとテンションも上がるはず。

ドレスシャツではなくカジュアルシャツ、レギュラータイではなくナロータイ(細身のネクタイ)、スラックスではなくデニムパンツなど、オフィシャルシーンとは少し違うアイテムを取り入れるのがポイント。

中でも上下で同じデザイン・色ではなく、雰囲気の似ているアイテム同士を組み合わせて作る“ジャケパン”は、おしゃれにプラスして知的さも匂わせる着こなしで、ビジネスマンに特におすすめのコーデスタイルです。

外的や内的の印象によってファッションコーデを変えるのは当たり前。どんな服装が自分に一番似合うのかを模索することも、ファッションを楽しむ要素のひとつです。
反対に、今の自分とは全く印象の異なる自分を演出することも可能。“なりたい自分”のファッションコーデに挑戦して新しい自分を発見するのも楽しいですよ。
まずは自分自身の第一印象を客観的に見た上で、どういう印象に仕上げたいのかを考え、着こなしに工夫を取り入れてみましょう。

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この記事のライター
田中 優
田中 優
長らくファッション雑誌(メンズ・レディース)の編集として勤務。現在はフリーのエディター。 初心者の方にもわかやすく、メンズファッションのHOW TOを中心に執筆していきます。