寒い日に運動するメリットとは? 冬のトレーニングを効果的に取り組むコツ3つもあわせて解説!

涼しい秋から本格的に寒い冬への移行時期、また冬からポカポカ陽気の春に変わるタイミングまで、寒い日はどうしてもカラダを動かすのが億劫になり、ランニングや筋トといった日課の運動を中止にしてしまう人も少なくありません。
しかし、実はこの寒い冬の時期こそカラダを鍛える絶好のチャンスなのです。

今回は、そんな寒い冬のトレーニングがおすすめの理由をはじめ、寒い日にカラダを動かすメリットや屋内と屋外で得られる効果の違い、さらには寒い日のトレーニングをモチベーション高く継続させるコツもあわせてご紹介します。

寒い冬のトレーニングがおすすめの理由とは?

寒い冬のトレーニングがおすすめの理由とは?
まずは、寒い日のトレーニングがおすすめの理由からご紹介します。

・他の人に圧倒的な差をつけられるため

「寒い日はトレーニングする気にならない…」そう思ってしまうのは人間心理として当然のこと。
気温が低いと、外に出ることさえ億劫に感じるものですし、カチコチに固まったカラダのせいで運動もより一層キツく感じてしまうものです。

しかし、そんな誰もがモチベーションの低下を避けられない冬の時期だからこそ、トレーニングの結果に差がついてしまうのも事実。日本でいえば一年を通して寒い時期はせいぜい3~4ヶ月。その期間をサボらずしっかりと継続的にトレーニングに打ち込むだけでも、他の人との差は明確に広がります。

人間の心は本来とても弱いもの。気温の低い日や雨風の強い日は、トレーニングを中止にする言い訳が見つけやすい日でもあるのです。そんな大半の人がトレーニングを止めてしまう日だからこそ、他人に差をつける絶好のチャンスと捉え、考え方を改めてみることも大切でしょう。

・夏に向けてカラダを鍛える時期として最適なため

鍛えたカラダを周囲に披露しやすいタイミングはいつか…。そう、それは間違いなく露出機会も増える夏の時期です。
外の気温が暑くなって肌の露出が増えだす頃には、筋肉で引き締まったカラダをアピールしたいと誰もが画策することでしょう。

そんな夏に向けて、きっちりカラダを仕上げたい人は特に寒い冬場のトレーニングを疎かにしてはいけません。なぜなら、鍛え上げたカラダが見た目の変化として現れるには最低3ヶ月、しっかり変えるのであれば6ヶ月は必要になるからです。

仮に7月頃を目途に引き締まったボディを作るためには、12月~1月頃にはトレーニングを開始しておく必要があります。夏が間近に迫ったポカポカ陽気の春から急ピッチでカラダを鍛えるのでは、遅すぎるのです。

きっちりカラダの変化を作るためには、基本的に半年以上かかること、その上で露出機会の増える夏に向けてトレーニングへ取り組むのであれば、冬をはじめとした寒い時期のトレーニングは必然的に避けられないことを理解しておきましょう。

寒い日に運動するメリットとは?

寒い日に運動するメリットとは?
寒い日のトレーニングは、何もツライことだけではありません。寒い時期だからこそ得られるメリットもあります。

(1)エネルギーの消費量が多く痩せやすい

カラダはどんな環境でも常に一定の体温を保っています。これを「恒常性(こうじょうせい)」と言います。
特に冬など寒い季節は、自然とカラダの体温は下がりやすく、この体温を維持するために代謝が高まりエネルギーの消費量が多くなるのです。
そのため、寒い日は他の時期と比べて体脂肪が燃焼しやすく、トレーニングをすることによって痩せやすいというメリットが期待できるのです。

(2)摂取カロリーを抑えることができる

年末年始をはじめ冬の寒い時期は、何かとイベントや行事が重なり、自然と食事の回数や量も増え、どうしても不規則な食生活になりがちです。
そんな怒涛のイベントラッシュにともない、12月は摂取カロリーと共に体重も増加しがちですが、それでも普段から定期的にカラダを動かす習慣が身についていれば、ある程度食事の量が増えたとして、トレーニングによって摂取したカロリーをきちんと消費することができ、結果的に太りにくい体型を維持することができます。
加えて、普段からカラダを動かすことが習慣化していれば、連日連夜のイベントラッシュで摂取カロリーが増えてしまう罪悪感から、自然と食事の量をセーブしようという意識が働き、自らの意思で暴飲暴食を防げるというメリットも期待できるでしょう。

寒い日のトレーニングは「屋外」と「屋内」どっちが効果的?

寒い日のトレーニングは「屋外」と「屋内」どっちが効果的?
寒い冬の時期は、屋内を中心にカラダを動かす人が多いですが、「屋外」と「屋内」ではトレーニング効果に違いはあるのでしょうか?

エネルギーの消費量を増やすなら「屋外」がおすすめ

ウォーキングやランニングの場合は、屋内であればトレッドミルというマシンで同じような運動をすることもできますが、エネルギー消費量の観点からみるとやはり屋外でトレーニングした方が効果は高いと言えます。
そのため、ダイエット中で体脂肪を減らして痩せたいという人は、よりエネルギーの消費量が期待できる屋外のトレーニングを選びましょう。

トレーニングの頻度を上げるなら「屋内」がおすすめ

反対に、もともとトレーニングの頻度が少ない人であれば、エネルギーの消費量という観点では劣りますが、より快適な環境で頻度を上げてトレーニングに打ち込める「屋内」を選択した方が効果的と言えます。

非常に悩ましいですが、「屋外」と「屋内」どちらを選択すべきかのポイントは、トレーニングの継続性です。もし、さほど寒さが気にならない、もしくはカラダを鍛える意志の固い人であれば「屋外」を選ぶべきですし、できるだけ快適な環境で頻度高くトレーニングに取り組みたい人であれば「屋内」のトレーニングを選ぶと良いでしょう。

寒い日のトレーニングをモチベーション高く継続させるコツ3つ

寒い日のトレーニングをモチベーション高く継続させるコツ
「頑張りたいけど、寒いとなかなかモチベーションが上がらない…」という人は、次にあげる方法も参考にモチベーションを高めてみましょう。

(1)外出前の運動でカラダを温める

寒さが原因で、トレーニングへのモチベーションが上がらないのであれば、筋トレを通勤や通学前のウォーミングアップとして取り入れてみましょう。
冬の朝、暖かい家から寒い外に出るのはなかなかツライものです。特に朝の時間は体温も低くカラダが温まっていないため、より一層寒さを強く感じることでしょう。
そんなときは短時間で構いませんので、寝起き後のルーティンとして筋トレを取り入れてみてください。
寒さ対策と同時にカラダも鍛えられるため、まさに一石二鳥と言えるでしょう。

(2)トレーニングの内容とカラダの変化を記録する

ダイエットやボディメイクを目的としたトレーニングであれば、実際のトレーニングの内容やカラダの変化を小まめに記録しておくと良いでしょう。
そうすることで「今日は休みたい」や「もうやめたい」というモチベーションの低下を防ぎ、やる気の維持向上に役立ちます。
中でもトレーニングの実施日に全身の写真を撮影しておくことで、後になって見返したときに自分の努力と変化を視覚で把握することができて便利ですよ。

(3)マラソン大会にエントリーする

寒い日のトレーニングをモチベーション高く継続させたいのであれば、何かしらの大会にエントリーすることをおすすめします。
特に秋から冬にかけたシーズンは、全国各地で数多くのマラソン大会が開催されており、それに向けて走り込んでいる人も少なくありません。
運動に取り組むキッカケや続けていく目的が見当たらない場合は、やみくもに始めてみるのではなく、まずは大会に出場することを目標に頑張ってみましょう。
始めにトレーニングを続ける動機を作ってしまい、そこに向けて「やらなきゃマズい!」と思える状況が作れれば成功です。

寒い日のトレーニングで周囲に差をつけよう!

寒い冬の時期は、なかなかカラダを動かすモチベーションが湧かないため、結果的に運動量が減り、以前と食事の量は変わらなくても冬太りにつながるケースも…。
寒い日にカラダを動かすメリットをきちんと認識したうえで、正しいやり方でトレーニングの継続を目指しましょう。

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この記事のライター
和田 拓巳
和田 拓巳
プロスポーツトレーナー歴16年。 プロアスリートやアーティスト、オリンピック候補選手などのトレーニング指導やコンディショニング管理を担当。治療院での治療サポートの経験もあり、ケガに関する知識も豊富でリハビリ指導も行っている。 医療系・スポーツ系専門学校での講師や、健康・スポーツ・トレーニングに関す...