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男のワキガ予防に!脇のニオイを抑える習慣6つ

体臭の中でも、強烈なニオイと不潔な印象で特に女性から嫌われやすいワキガ。
脇のニオイは、自分では気づきにくいからこそ、いつの間にか影で「あの人くさいよね…」とウワサが広まることも少なくありません。
今回は、ワキガの原因から脇のニオイを抑える方法について詳しく解説していきます。

ワキガとは?

ワキガとは?
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ワキガとは、脇にある特殊な汗腺から出る汗が、皮膚の菌と反応して強いニオイを生む体質のことを指します。

人の汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があり、エクリン腺の汗はほとんどが水分なので、蒸発しやすくニオイもほぼありません。
一方、アポクリン腺の汗には脂質・タンパク質・糖質・アンモニアなど、菌がエサにしやすい成分が多く含まれています。
この汗が出てから時間が経つと、菌が分解して独特のワキガ臭が発生する仕組みです。

また、アポクリン腺は誰にでもありますが、数が多い人ほどニオイが強くなりやすく、遺伝的要素も関係していると言われています。

ワキガが不快に思われる理由

ワキガが不快に思われる理由
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ワキガは、本人の魅力を覆すほど周囲に不快な印象を与える可能性があります。
ここでは、ワキガが嫌われる主な理由を、具体的な例を交えながら紹介していきます。

嗅ぎ慣れない独特のニオイだから

ワキガ臭は一般的な汗のニオイとは異なり、甘酸っぱさやツンとした刺激など、嗅ぎ慣れない強さを持つのが特徴です。
電車内やエレベーターのような密室では特に広がりやすく、周囲が息を止めたり目をそらしたりする場面も。
この独特で強烈なニオイこそが、多くの人に不快感を与える理由の一つといえるでしょう。

服の黄ばみが不健康に見えるから

ワキガ臭の元であるアポクリン腺の汗には色素成分が含まれるため、シャツの脇に黄色や茶色っぽいシミが残ることがあります。
白いTシャツなら一瞬で目につくため、どれだけ清潔な身なりをしていても「気持ち悪い…」「体調悪そう…」と外見のマイナス評価につながりかねません。

洗濯で落ちにくく不潔な印象が定着するから

ワキガ由来のニオイやシミは、一般的な洗剤だけでは取りきれないことが多く、何度洗っても残りやすいのが難点です。
これが続くと「服をちゃんと洗っていない」「だらしない生活をしていそう」といった誤ったイメージがつきやすく、本人の生活全体まで悪く評価されてしまうケースもあります。

ワキガの主な原因3つ

ワキガの主な原因
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ワキガはアポクリン汗腺の働きと密接に関係し、生まれつきの体質に加えて生活環境やホルモンの影響も受けます。
ここでは、医学的に分かっている主なワキガの原因をわかりやすく紹介していきます。

1.遺伝による影響

まずは遺伝の可能性が考えられるでしょう。
アポクリン汗腺の量や活発さは、生まれつきの遺伝に影響を受けやすいのが特徴です。
両親のどちらかにワキガ体質があると子どもにも受け継がれやすく、父母どちらもワキガ体質だとさらに確率が高まると言われています。

2.性ホルモンの影響

ホルモンバランスの乱れがワキガにつながっている可能性も考えられるでしょう。
アポクリン汗腺は、性ホルモンの分泌が増える思春期のタイミングで一気に活性化します。そのため、小学校の頃は気にならなくても、中学生〜高校生あたりから急にワキのにおいが強くなることも少なくありません。

3.生活習慣の乱れ

生活習慣が乱れている可能性も。
例えば、脂っこい食事や過度な飲酒、喫煙、睡眠不足、ストレスの蓄積などは皮脂分泌を増やし、アポクリン汗腺の分泌物と混ざることでニオイが強まる場合があります。
汗と皮脂の質が変わると菌が繁殖しやすくなり、結果としてワキガの症状が強まりやすくなるでしょう。

男のワキガ予防に!脇のニオイを抑える習慣6つ

脇のニオイを抑える習慣
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ワキガは体質だけでなく、日々の習慣で十分に軽減できます。
ここでは、日常生活に取り入れやすいワキガの予防や対策方法を具体的に紹介していきます。

(1)制汗剤を塗る

まずは、制汗剤を塗ってワキガの予防に努めましょう。
制汗剤は、スプレータイプよりもロールタイプがおすすめです。
スプレータイプは、汗の抑制効果こそ期待できますが、ワキガ独特のニオイ自体は消えにくいからです。
お風呂あがりや朝のお出かけ前に、脇にサッと塗ればニオイを封じ込められるでしょう。

(2)食生活を見直す

揚げ物や肉中心の食事ばかりだと、皮脂量が増えニオイの元が強まりやすくなります。
実際、連日ステーキやラーメンを食べる生活を続けた男性が「汗がベタつき始めた」と感じるケースも珍しくありません。
野菜や魚を増やすだけでも、ニオイの悪化を防ぎやすくなるでしょう。

(3)こまめに汗を拭く

普段からこまめに汗を拭くだけでも、ワキガの抑制につながります。
汗を放置すると、ワキ部分に溜まった皮脂と混ざり黄ばみやニオイが強まるからです。
外出中でも、脇・首・胸元など汗が溜まりやすい部分をハンカチや汗ふきシートで軽く押さえる習慣をつけましょう。

(4)お風呂に入って汗を流す

普段シャワーだけで済ませている場合は、湯船に浸かる習慣を取り入れましょう。
体内の汗をしっかり出すことで毛穴の汚れが流れ、ワキガ対策としても効果が期待できます。
特に脇や耳の裏はニオイが残りやすいため、ワキガ対策用の石けんで入念に洗うとより清潔感を保てるでしょう。

(5)冷感グッズで汗の量を抑える

夏など暑い季節は、首に巻く冷感タオルや首掛け扇風機を使うと発汗そのものを減らせます。
さらに脇汗パッドを併用すれば、衣服への汗染みも防げるのでより安心です。ただし、緊張など精神的な汗までは防げませんので、その場合はタオルでこまめに拭き取る習慣も合わせて取り入れましょう。

(6)ワキガの治療を受ける

日常のケアでは改善が難しい場合は、医療機関に相談してみるのも一つの方法でしょう。
ワキガを根本的に改善したいなら、アポクリン汗腺をレーザーで弱らせる治療や、汗を減らすボトックス注射が有効です。
効果は高いものの費用や痛みが伴う点、持続期間が限定的な点には注意が必要です。

ワキガの悩みは今日から変えられる

体臭の中でも、ひときわ敬遠されやすいワキガ。
今回紹介した制汗剤の使い方や汗の拭き取り、食生活の見直しなどは、どれも今日から始められる現実的な対策ばかりです。
特に男性は、清潔感が整うだけで他人からの評価が大きく変わり、距離の縮まり方やコミュニケーションの質まで向上することもあるでしょう。