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男性に多いフケの原因とは?タイプ別に対策方法も紹介

頭をかいたときに、白い粉のようなフケが落ちて「これって大丈夫?」と不安になったことはありませんか? 特に冬場など乾燥しやすい季節は、頭皮の水分バランスが崩れやすく、フケが目立ちやすくなります。
今回は、フケの主な原因からフケが出やすい人の特徴、タイプ別の対策方法をわかりやすく紹介していきます。

フケとは?フケの正体と仕組みをわかりやすく解説

フケの正体は?
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フケ(頭垢)とは、頭皮から剥がれ落ちる白い老廃物のことで、皮膚の新陳代謝によって古い角質細胞がはがれ落ちる際に生じるものです。

つまり、フケ自体は病気ではなく、肌のターンオーバー(生まれ変わり)に伴って誰にでも起こる自然な現象なのです。

普段は目立たない程度ですが、代謝バランスの乱れや乾燥、皮脂の過剰分泌によって目に見えるほど増えることがあります。

特に男性は女性より皮脂の分泌が多い一方で、紫外線対策や保湿ケアを怠りがちなため、頭皮の乾燥によってフケが出やすい傾向があるでしょう。放置せず、頭皮環境を整えることが大切です。

フケの種類は?発生原因とそれぞれの特徴を解説

フケの種類
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フケには大きく分けて2種類のタイプがあります。
ここでは、それぞれの発生原因や見た目の特徴について紹介していきます。

(1)乾性フケ(カサカサタイプ)

乾性フケは、パラパラと細かく落ちる粉状のフケを指し、頭皮の乾燥が主な発生原因です。特に洗浄力の強いシャンプーを使っていたり、長時間熱いドライヤーをあてたりしている場合は、フケの症状が悪化しやすいでしょう。
その他、冬場やエアコンの使用による乾燥もフケの原因になります。

(2)脂性フケ(ベタつきタイプ)

脂性フケは、湿り気のあるベタついたタイプで、頭をかくと爪の間に溜まりやすいのが特徴です。皮脂の過剰分泌や食生活の乱れ、シャンプー選びのミスが主な発生原因です。
特に、皮脂をエサにして増える「マラセチア菌」の繁殖が関係しており、放置すると毛穴を詰まらせ、薄毛や抜け毛を引き起こす恐れもあります。

フケが出やすい人の特徴は?

フケが出やすい人の特徴
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フケが出やすい人には、共通した生活習慣や頭皮環境があります。ここでは、主な特徴を5つ紹介していきます。

(1)食生活の乱れ

油っこいジャンクフードやコンビニ食など、脂質や糖質が多くビタミン・ミネラルが不足しがちな食事を続けている人は、フケが発生しやすい頭皮環境といえるでしょう。
栄養バランスが偏ると乾燥や皮脂の過剰分泌を招き、結果的に乾性・脂性どちらのフケも出やすくなる特徴があります。

(2)睡眠のリズムが乱れている

寝不足や夜更かしが多い人は、頭皮のターンオーバーが正常に機能しにくくなります。睡眠中に分泌されるホルモンが乱れることで皮脂量が変動し、乾燥やベタつきを引き起こす傾向があるでしょう。
慢性的な疲労感やストレスも、フケの発生を悪化させやすい要因になります。

(3)頭皮環境が不衛生

2~3日に一度しか洗髪しない人や、帽子を長時間かぶる習慣のある人は、頭皮に皮脂や汚れがたまりやすい傾向があります。その結果、マラセチア菌が増殖して、脂性フケを引き起こす原因になることも。
特に油分の多い整髪料を使っている男性は、汚れが残りやすくフケの温床となる傾向があるでしょう。

(4)シャンプーが合わない

洗浄力の強すぎるシャンプーや、肌質に合わない成分を使っている人は、必要な皮脂まで落としてしまいがちです。そして頭皮が乾燥すると角質が剥がれやすくなり、細かい乾性フケが発生しやすくなります。
洗髪後につっぱり感やかゆみを感じる人は、このタイプに当てはまるでしょう。

(5)紫外線のダメージを受けている

外仕事や屋外で遊ぶことが多く、紫外線をよく浴びる人もフケが出やすい傾向にあります。紫外線は頭皮の水分を奪い、バリア機能を低下させるため、乾燥や炎症が起きやすくなるのです。
髪の量が少ない男性は特に直射日光の影響を受けやすく、頭皮ダメージが蓄積しやすいので注意しましょう。

タイプ別に解説!フケの対策方法

フケの対策方法
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フケは「乾性」と「脂性」で原因が異なるため、それぞれに合った対処の仕方が必要です。
ここからは、乾性フケと脂性フケそれぞれの対策方法を紹介していきます。

乾性フケの対策方法

乾性フケは、頭皮の水分不足が主な原因です。洗髪のしすぎや熱すぎるお湯の使用は避け、頭皮のうるおいを守りましょう。
汗を流す程度であればぬるま湯だけにとどめ、必要以上のシャンプーは控えてください。また、乾燥を悪化させる紫外線にも注意が必要です。外出時はUVカットの帽子をかぶるなど、頭皮を守る工夫を意識してみてください。

脂性フケの対策方法

脂性フケは皮脂や汚れの蓄積が原因で起こるため、毛穴詰まりを防ぐ丁寧な洗髪を心がけましょう。とはいえ、ゴシゴシ強く洗うのは逆効果です。皮脂を取りすぎると、今度は乾性フケに移行することもあります。
また、帽子のかぶりっぱなしによるムレや、脂質中心の食事も皮脂を増やす原因になりますので、生活習慣にも注意が必要です。

フケのタイプに合った対策方法を

「仕事中にふと頭をかいたらフケが落ちてきた…」「トイレの鏡をみたら、白いものが肩に乗っていた…」そんな経験はありませんか?
頭のフケは、病気など深刻な症状ではありませんが、周囲にとっては不潔極まりないものです。
まずは、自分のフケが“乾性”なのか“脂性”なのかを見極め、その原因に合わせた対策を実施しましょう。