「髪の毛がべたついてヘアスタイルが決まらない」「頭髪まわり全体がベタベタして気持ち悪い」とお悩みの男性もいるでしょう。
今回は、男の髪の毛がべたつく主な原因7つと、髪のべたつきをなくす解消方法もあわせて紹介します。
男の髪の毛がべたつく原因7つ
髪のべたつきは、普段の生活習慣が大きく影響しています。
ここではまず、男性に多い髪の毛がべたつくときに考えられる主な原因を紹介します。
(1)頭皮の汚れを十分に落とせていない
髪のべたつきの原因として、まずは頭皮の汚れをしっかり落とせていない可能性が考えられます。汗やワックスを十分に洗い流せていないと、皮脂や汚れが毛穴に残り、頭皮がべたつきやすくなるのです。
たとえ汗をかいていない日でも、1日1回は洗髪するようにしましょう。
(2)朝シャンの習慣で頭皮環境が悪化している
夜のお風呂ではなく朝シャンが習慣づいている男性は、洗い残しや生乾きが原因で頭皮のべたつきを招いている可能性が考えられます。
夜に洗髪せず寝てしまうと、皮脂や雑菌が一晩中頭皮に残り、べたつきや臭いの原因になるのです。どれだけ疲れていても、寝る前の洗髪を徹底しましょう。
(3)偏った食生活で皮脂分泌が増えている
コンビニ飯中心の食生活は、油分や糖分が多く栄養が偏りがちです。脂質の多い揚げ物や加工食品ばかり食べていると、皮脂分泌が増えて頭皮がべたつきやすくなります。
皮脂分泌量を減らすには、揚げ物などは適量に抑え、野菜や穀類・海草類・きのこ類などをバランス良く摂取するといいでしょう。
(4)洗いすぎで必要な脂分まで落ちている
洗浄力の強いシャンプーを使ったり、1日に何回も髪を洗ったりするなど、頭皮の脂分を落としすぎる行為もベタつきの原因になります。
スッキリしたくて何度も洗いたくなる気持ちはわかりますが、逆にべたつきを悪化させる原因になるでしょう。洗髪は1日1回、夜の入浴時に行う習慣を保つのが理想的です。
(5)整髪料やカラー剤を落とし切れていない
油分の多いワックスやジェルを使用すると、シャンプーでは落としきれずに頭皮に残りやすくなります。さらに、カラーやパーマで頭皮が刺激を受けていると、皮脂分泌が活発になり、べたつきが悪化することも。
スタイリングや施術のこだわりは、見た目を整える一方で頭皮環境を乱す原因になるのです。
(6)運動不足で血行が悪くなっている
インドアの生活やデスクワークの仕事など、運動不足が原因で髪の毛がべたついている可能性もあるでしょう。
運動不足で血行が悪くなると、ターンオーバーが乱れ頭皮が乾燥しやすくなります。その結果、乾燥によって皮脂が過剰分泌してしまい、頭皮環境がべたつきやすくなるのです。
(7)ストレスで自律神経が乱れている
運動不足と同様に、過剰なストレスによる血流の悪化によって皮脂分泌が増え頭皮のべたつきを招くこともあります。特に交感神経が優位になるとホルモンバランスも崩れやすくなり、頭皮の脂っぽさが悪化する危険もあるでしょう。
さらにストレスによる暴飲暴食が原因で、体内の脂質量が増え悪循環に陥るケースもあります。
髪のベタつきによる頭髪トラブルとは?
髪の毛のべたつきは、単に気持ち悪いだけでは済みません。
ここでは、頭のベタつきを放置することによって起こるトラブルを紹介します。
赤みやかゆみなどの炎症を招く
頭皮には皮膚を守る常在菌が存在しますが、皮脂が増えると菌が異常繁殖し、炎症を引き起こします。その結果、赤みやかゆみなどの不快な症状が現れるでしょう。
放置すればフケや湿疹にもつながるため、早めの対策が欠かせません。髪のべたつきは、健康な頭皮環境を壊すサインともいえます。
抜け毛のリスクが高まる
頭皮の炎症は毛穴の奥にまで影響し、髪の根元が弱くなります。そのため、軽度でも放置すれば抜け毛が増える恐れがあるでしょう。
毛穴に皮脂が詰まると毛根に十分な酸素や栄養が届かず、髪が細くなることも。早い段階で皮膚科やクリニックに相談し、原因を特定することが大切です。
不快なニオイを発生させる
皮脂をエサに雑菌が繁殖すると、酸化した脂のニオイが発生します。自分では気づかないうちに、周囲を不快にさせているケースも少なくありません。
特に帽子を長時間かぶる人や、通勤後に汗を放置している人は注意が必要です。
ヘアスタイルがまとまらなくなる
皮脂で髪が重くなると、根元が立ち上がらずペタッとした印象になりがちです。いくらワックスやジェルなどの整髪料でセットしても、すぐに崩れてしまうでしょう。
すぐ髪がしなしなになり、お世辞にも清潔感のある印象とは言えないヘアスタイルになります。
帽子や枕に汚れとニオイが染みつく
頭皮のべたつきを放置して帽子をかぶると、皮脂や雑菌が繊維に移り、嫌なニオイが残ります。そのまま放置すれば、洗濯しても落ちにくくなることもあるでしょう。
さらに枕カバーにも皮脂が付着し、寝ている間に再び頭皮へ戻る悪循環を招きます。
男の髪のべたつき、どうすればいい?
頭皮や髪のべたつきは、普段の習慣を見直すことで徐々に改善可能です。
ここでは、男性の髪のべたつきを解消する対策方法を紹介していきます。
(1)バランスの取れた食事を摂る
皮脂の過剰分泌は、脂っこい食事や栄養バランスの偏りが主な原因です。糖質や脂質を控えつつ、ビタミン・ミネラル・食物繊維を含む“一汁三菜”を意識してみましょう。
揚げ物よりも蒸し料理や焼き魚を選ぶだけでも、頭皮環境は変わっていくはずです。
(2)適度な運動で血行の促進を促す
デスクワーク中心の生活は、頭皮の血行不良を招き皮脂が溜まりやすくなります。
週3回・30分のウォーキングやジョギングなど、軽い有酸素運動を続けることで代謝が改善され、頭皮の状態も安定してくるでしょう。
筋トレで筋肉量を増やすのも効果的です。
(3)1日1回、夜の洗髪を習慣にする
朝シャン派の男性も多いですが、皮脂やホコリを落とすには夜の洗髪が最適です。1日1回、就寝前にしっかりとシャンプーすることで、寝ている間に雑菌が繁殖するリスクを減らせます。
規則的な洗髪サイクルをつくることで、頭皮環境を安定させましょう。
(4)ドライヤーで髪を完全に乾かす
髪が湿ったまま寝ると、雑菌が繁殖し頭皮のべたつきや臭いを悪化させる原因になります。
タオルドライで水分を取り、ドライヤーを20cmほど離して根元から乾かしましょう。生乾き状態を放置しないだけで、髪の清潔感やボリューム感も大きく変わります。
(5)皮脂を取りすぎない洗い方を見直す
熱いお湯での洗髪や、爪を立ててゴシゴシ洗う行為はNGです。必要な皮脂まで落とすと、頭皮が乾燥して皮脂を過剰に分泌してしまいます。
38℃前後のぬるま湯で、指の腹を使ってやさしく洗うようにしましょう。これが長期的な頭皮ケアの基本です。
(6)整髪料の種類と使い方を見直す
油分の多いワックスやジェルは、シャンプーで落としにくく毛穴詰まりの原因になります。
整髪料をつけるなら水溶性の軽めの整髪料タイプか、スタイリング前に一度ドライヤーで形を整えると、少量のワックスでも立ち上がりが良くなりべたつきを抑えられるでしょう。
(7)刺激の少ないシャンプーに変える
刺激が強い高級アルコールシャンプーは、皮脂を落としすぎてしまう原因になります。
アミノ酸系シャンプーや石けん系シャンプーなど、刺激が少ないシャンプーに変えてみるのもありでしょう。毎日の洗髪を「頭皮ケアの時間」として丁寧に行うことが大切です。
髪のべたつきをなくして清潔感ある印象へ
頭のべたつきは、見た目だけでなく印象にも大きく影響します。
特に男性の場合、清潔感は第一印象を左右する重要な要素。朝セットしてもすぐペタッとする、夕方になると髪が重く感じる――そんな悩みを「加齢のせい」と片づけてはいけません。
正しい洗髪サイクルを整え、栄養バランスを見直し、血行を促すような生活習慣を心がけましょう。日々の積み重ねで頭皮環境は確実に変わります。


