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体臭ケアに効果的な食べ物とは?ニオイ抑制におすすめの食材を紹介!

加齢とともに気になり始める体臭ですが、その原因の一部は毎日の食事にあることをご存じですか?
今回は、体臭と食事の関係に触れつつ、ニオイを悪化させやすい食べ物と、逆に体臭の抑制に効果的な食材や食習慣を紹介していきます。

「体臭」と「食事」の関係性は?

「体臭」と「食事」の関係性は?
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体臭は大きく「体の内部」「皮膚の表面」「腸内」で発生する3つのタイプに分けられ、これらはすべて食生活と深く結びついています。
ここではまず、体臭と食事がどう関係しているのかについて紹介していきます。

体の内側が原因のニオイ

体内から発生するニオイは、虫歯・歯周病・胃酸過多などが関係しています。
甘いものを頻繁に食べたり歯磨きが不十分だったりすると口臭が強まり、ストレスが続くと胃酸の分泌が増えて独特のニオイにつながることもあります。
食生活の乱れと健康状態の悪さが、そのままニオイとして表れやすいのが特徴です。

皮膚表面が原因のニオイ

皮膚の表面で起こるニオイは、皮脂が酸化することで発生します。
糖質や脂質を多く含む食生活が続くと、皮脂量が増加し汗と混ざったときに強烈なニオイを発するのが特徴です。
特に揚げ物・スナック菓子・甘い飲料などは皮脂分泌を活発にしやすく、結果としてニオイを強める可能性があります。

腸内環境が原因のニオイ

腸内で発生するニオイは、動物性タンパク質の摂りすぎが大きく関係します。
肉や卵、乳製品が腸内で分解される過程で、アンモニア・硫化水素・インドールといった臭気物質が生まれるのです。
特に偏った食事や野菜不足は腸内のバランスを崩し、体外に出るニオイにも悪影響を与えます。

体臭を悪化させやすい食べ物とは?

体臭を悪化させやすい食べ物とは?
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当たり前のように摂る食事の中には、ニオイを強める食べ物も。
ここでは、体臭を悪化させやすい食材や食事のメニューを紹介します。

動物性タンパク質

肉や魚は健康維持に欠かせない一方、摂りすぎると腸内環境が乱れ、アンモニアなどの臭い物質が発生しやすくなります。また、脂質の多い部位を続けて食べると皮脂分泌が増え、酸化臭の原因にもなるでしょう。外食中心の男性は、自然と摂取量が増えるため特に気をつけたいところです。

ニンニク

ニンニクの香気成分アリシンは、血流に乗って全身を巡り、皮膚からも排出されるため体臭を強めます。歯磨きでは完全に消せないニオイのため、翌日に人と会う予定がある日は量を控えたいところです。
ラーメンや焼肉でつい多く摂りがちな人は、食べるタイミングも工夫しましょう。

辛い食べ物

辛い料理は発汗を促し、皮脂と混ざることでニオイが強まりやすくなります。特に蒸し暑い季節は汗の蒸発が遅く、雑菌が繁殖しやすいため体臭が悪化しやすいでしょう。
激辛メニューが好きな男性は、食べる頻度を控えたり、食後に汗をしっかり拭き取るなどの対策が必要です。

リノール酸を含む油

リノール酸は、悪玉コレステロールや中性脂肪を増やすほか、過酸化脂質に変化してニオイ物質の生成を促します。
特に、サラダ油をはじめとした植物油を含む揚げ物類の食べすぎにはくれぐれも注意しましょう。自分でも気づかないうちに、体臭で周りに迷惑をかけてしまう危険があります。

お酒などのアルコール類

晩ご飯のお供にお酒が欠かせないという人もいるでしょう。
しかし、お酒に含まれるアルコールは体内でアセトアルデヒドに分解され、汗腺から排出されるときに不快なニオイを発生させます。日常的にアルコールを摂取している男性は、体臭に配慮しましょう。

ジャンクフード

ジャンクフードは脂質・塩分が極端に多く、皮脂分泌を一気に増やしてしまうため体臭悪化の要因になります。特にポテトチップスやスナック菓子は酸化しやすい油を多く含み、それが体内に取り込まれることで皮脂の酸化も進みやすくなるでしょう。
仕事中の間食で、ついジャンクフードに手を出しがちな男性は要注意です。

ニオイの抑制に効果的な食材4つ

ニオイの抑制に効果的な食材
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体臭は、毎日の食生活で大きく変わります。
ここからは、ニオイを抑えるうえで効果的な食材をまとめて紹介します。

抗酸化成分が豊富な食材

夏など汗をかきやすい季節は、皮脂の酸化によって体臭が強まりやすいため、抗酸化成分を含む食材を積極的に摂るといいでしょう。
ビタミンCはパセリ・ブロッコリーなどに多く含まれ、ビタミンEはアボカドやカボチャなどが代表的な食材として挙げられます。

アルカリ性の多い食材

体内が酸性に傾くとアンモニア臭などの体臭が強まりやすくなります。
特に普段から脂っこい食事が多めな男性は、酸性に傾きやすいため、梅干しや海藻類、ほうれん草、小松菜、大豆などアルカリ性を含んだ食材で腸内環境を整えておくといいでしょう。

食物繊維を含む食材

腸内環境が悪化すると悪玉菌が増え、ガス臭や体臭につながりやすくなります。
特に日ごろ肉料理が多い男性は、納豆などの豆類、きのこ類、バナナなど食物繊維の多い食材を積極的に摂ることで善玉菌が増え、ニオイや便秘の改善にも役立つでしょう。

善玉菌を増やす乳酸菌の食材

ヨーグルト・チーズ・キムチ・味噌などの乳酸菌食品も、腸内の善玉菌を増やしてニオイの発生を抑える働きがあります。
乳酸菌は胃酸で死滅しても腸内環境改善に役立つため、気軽に取り入れられるのがメリットです。
肉中心の食生活になりがちな男性は、毎日どれか一品を加えてみましょう。

ニオイの抑制につながる食事の摂り方

ニオイの抑制につながる食事の摂り方
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体臭を改善させるためには、食べ物以外にも食べ方に気をつかいたいところです。
ここからは、不快なニオイの抑制につながる食事の摂り方のコツについて紹介します。

毎食に野菜や果物をプラスする

まずは腸内環境を整えるために、毎食のメニューに必ず野菜や果物を加えましょう。食物繊維が腸の動きを助け、体内の発酵臭を抑える効果が期待できます。
忙しく自炊ができない日でも、コンビニのカット野菜やフルーツパックを活用すれば無理なく続けられます。

糖質と脂質を抑える

糖質や脂質を摂りすぎると皮脂量が増え、酸化臭の原因になりやすいため注意しましょう。
特に白米・菓子パン・揚げ物を頻繁に食べると体臭が強まりやすくなります。肉を選ぶときは脂身の少ない部位にする、主食を雑穀米に切り替えるなど、小さな工夫から始めてみましょう。

酸化しにくい油に変える

調理の油は、リノール酸が多いサラダ油より、酸化しにくいオリーブオイルやゴマ油、さらに体に良い働きを持つエゴマ油やシソ油を使うのがおすすめです。これらの油は皮脂の酸化を抑え、体臭悪化を防ぐサポートをしてくれます。
また、普段の炒め物やドレッシングに置き換えるだけでもニオイ抑制の効果が期待できるでしょう。

よく噛んでゆっくり食べる

早食いは胃腸に負担がかかり、未消化物が腸内で腐敗して体臭の原因になることがあります。一口につき20〜30回ほど噛むだけで、消化がスムーズになり、腸内のガス臭を抑えられるでしょう。
また、満腹中枢が働きやすくなるため、食べ過ぎ防止にもつながり、体臭改善にも役立ちます。

食習慣を整えて体臭ケアを始めよう

私たちの身体は、日々の食事によってつくられています。だからこそ、食べ方や選ぶ食材にこだわる必要があるのです。
まずは食べ物に関する正しい知識を身につけ、それを無理なく続けて習慣にしていきましょう。
特に、野菜や果物、オリーブオイルやゴマ油、乳酸菌を含む食品は、体臭ケアをサポートしてくれるため積極的に取り入れてみてください。