「鏡をみたら、耳の穴からたくさんの毛が生えていた…」「彼女や友達から1本だけ耳毛が生えていることを指摘された…」など、耳毛が原因でひどくショックを受けたことのある男性もいるでしょう。
今回は、耳毛が生えるメカニズム、また耳毛を正しく処理する方法もあわせて紹介していきます。
なぜ耳毛は生える?耳毛のメカニズムとは?
耳毛が生える原因は、他の体毛と同じく男性ホルモンの作用によるものです。
生えてきた耳毛は、延々と伸び続けるわけではなく、“毛周期(もうしゅうき)”と呼ばれる毛が生え変わるサイクルによって、「発毛」→「成長」→「成長の停止」→「脱毛」の順番を繰り返しています。
また、男性ホルモンは、10代の思春期頃から体毛に働きかけるようになるため、20代・30代・40代・50代……と、大人の年齢になるにつれてどんどん耳毛が濃くなっていくのです。さらに、毛周期のサイクルは加齢とともに長くなるため、歳を重ねるにつれて耳毛が目立つように生えてくる点も特徴として挙げられます。
そのため、高齢な人ほど生えてくる耳毛の量が多くなる傾向が強く、はたから見た際にひどく耳毛が目立つことから、まるでおじいちゃんのような印象を与えてしまうというわけです。
耳毛の「本数」や「長さ」に違いがある理由は?
耳毛の本数や長さ・濃さに個人差がある理由は、男性ホルモンの量が人によって異なるためです。
また、代謝に優れている場合は、それだけ毛の生え変わるサイクルが早くなるため、耳毛が長くなる前に抜け落ちてしまいます。一方で、若くても身体の代謝が悪く男性ホルモンの量が多い場合は、長くて太い耳毛が多数生えてくるでしょう。
そして、耳毛が太くて長く、一度に生えてくる本数も多いのであれば、他の体毛も同様の生え方をしている可能性が考えられます。
そのため、髪の毛やヒゲ・わき毛やすね毛といった体毛が、長く濃い人の場合は、普段から耳毛のチェックも小まめにした方が良いでしょう。
耳毛の役割とは?
耳毛の役割としては、耳の中にホコリやゴミなど、異物の侵入を防ぐ目的があります。
また、穴の中に冷たい空気が入り、耳の機能に悪影響を及ぼすことを防ぐ役割も担っています。
その他、耳毛の根本にある刺激や振動を感知する細胞により、いち早く危険を察知する働きも持ちます。
鼻毛やまつ毛に比べて、耳毛はそれほど大きな役割を果たしていないと思わがちですが、決して不要なものではありません。しかしながら、必要以上に濃くて長い耳毛が多数生えていると、見た目に支障をきたすため、適切にケアしたいところでしょう。
耳毛の正しい処理方法2つ
耳の穴は、他の部位に比べて大変デリケートな部分ですので、生えてきた耳毛は、正しく処理をしないと聴覚に悪影響を及ぼしたり、処理したところが赤くなるなど肌トラブルを招く恐れがあります。
ここでは、耳毛の処理に使えるアイテムと使い方のポイントを紹介します。
(1)耳毛カッター
耳毛カッターは、安全かつ手軽に耳毛を処理できる便利なアイテムです。基本構造は、刃の部分に入り込んだ毛だけをカットする仕組みになっているため、肌を傷つけず自然な仕上がりを保ちながら清潔感を整えられます。
鼻毛カッターとの兼用タイプも多く、コスパを重視する方にもおすすめです。
(2)エチケット用の小さいハサミ
耳の外側や入口近くの長い耳毛には、エチケット用の小さいハサミが適しています。鼻毛や眉毛用の先端が丸いタイプを使うと安全です。
鏡を見ながら、飛び出た毛だけを少しずつカットしましょう。大きいハサミは耳を傷つける危険があるため絶対に止めてください。不安な場合は、家族や友人に切ってもらうのもおすすめです。
耳毛のNG処理方法3つ
続いてここでは、耳毛処理のNG方法を紹介していきます。
次に挙げる耳毛の処理方法は、耳毛を引っ張った影響で皮膚を傷つけたり、肌トラブルを招く恐れがありますので絶対に避けましょう。
(1)脱毛ワックス
脱毛ワックスは広範囲のムダ毛を一気に処理できますが、耳毛には不向きです。耳のような立体的な部分にシートを密着させるのは難しく、うまく剥がせないうえに肌を傷つける恐れもあります。毛根ごと抜ける刺激も強く、炎症や赤みを起こすリスクが高いでしょう。
耳毛は専用カッターなど安全な方法で処理するのが安心です。
(2)除毛クリーム
除毛クリームは毛のたんぱく質を溶かして処理しますが、肌にも刺激が強く、耳の中では危険です。液が耳の奥に入り込むと、洗い残しによる炎症やかゆみなどのトラブルを招くこともあります。除毛クリームは脚や腕などの広い平面向けのケア用品なので、耳周りには使わないようにしましょう。
(3)毛抜き
毛抜きは一見シンプルな方法ですが、耳毛の処理にはおすすめできません。耳の形は複雑で毛をつかみにくく、無理に抜こうとすると肌を傷つけたり、毛穴が炎症を起こす危険もあります。さらに1本ずつ抜くため時間もかかり効率が悪いでしょう。耳毛処理には、肌を傷つけにくい電動カッターなどを使うのが無難です。
耳毛を正しく処理しよう
耳毛には、耳を外的刺激から守る役割がありますが、長くて濃い耳毛がたくさん生えていると、おじいちゃんのようなマイナスの印象を与えてしまいます。
特に男性ホルモンの量が多く、体毛の毛が濃い人は、毎日の身支度で耳毛が出ていないかどうかチェックしましょう。耳毛カッターを使えば、短時間で簡単に処理することができます。




