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筋トレ後は何を食べるべき?筋肉がつく最適なメニューを紹介

筋トレの効果を最大化するには、どんなトレーニングをどれだけの量こなしたかよりも「その後に何を食べるか」が大きく影響します。
今回は、筋トレ後に最適なおすすめメニューから、逆に避けたいNGな食事習慣まで、理想のカラダ作りに役立つポイントをわかりやすく紹介していきます。

筋トレ後に必要な栄養とは?

筋トレ後に必要な栄養とは?
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トレーニングで身体を鍛えた後は、どのような栄養摂取が望ましいのでしょうか?
ここではまず、筋トレ後に筋肉の回復や成長に役立つ栄養素を3つ紹介します。

タンパク質

タンパク質は筋トレで壊れた筋繊維を修復し、強く太くするための最重要栄養素です。中でもトレーニング後30分以内は「ゴールデンタイム」と呼ばれ、タンパク質の吸収効率が高まりやすい傾向にあり、最優先で口にしたい栄養素といえます。
肉や魚・卵で摂るのが理想ですが、忙しい日はプロテインを活用しても構いません。

ビタミンD

ビタミンDは筋肉の合成をサポートし、修復効率を高める働きがあります。不足していると、トレーニングで破壊された筋繊維がうまく修復されず、本来のパフォーマンスが発揮されにくくなるので注意しましょう。
ビタミンDは日光を浴びることで体内生成されますが、きのこ類や卵黄、サーモンなどで補うとより安定します。

糖質と脂質

糖質と脂質には、筋トレで大量に消耗したエネルギー源を補給する役割があります。補給が不十分だと、カロリー不足から筋肉が分解されてしまいトレーニングが逆効果になりかねません。
特に筋トレ後であれば、おにぎり・バナナ・芋類のような消化の良い糖質を適量摂ることで、疲労の回復がスムーズになるでしょう。

筋トレ後に最適な食事メニューとは?

筋トレ後に最適な食事メニュー
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ここからは、筋トレ後にふさわしい栄養素もふまえて、トレーニング後に摂取したいおすすめの食事メニューを紹介していきます。

魚の和定食

筋トレ後は壊れた筋繊維を修復する必要があるため、良質なタンパク質とビタミンDを含む魚がとても適しています。
刺身や焼き魚に味噌汁、そして白米を合わせるだけで、タンパク質・ビタミン・糖質をバランスよく補給できるでしょう。特にサーモンやサバなど脂の質が良い魚は、筋肉づくりのサポートにも役立ちます。

赤身ステーキ

赤身ステーキは、脂質が控えめで高タンパクなため、筋トレ後の回復にぴったりです。ランプやヒレ、モモなどは消化もしやすく、筋肥大を目指す男性には特に向いています。
また、赤身の肉は鉄分も補えるため疲労回復にも一役買ってくれるでしょう。焼くだけで簡単に準備できるため、続けやすい点もおすすめの理由です。

枝豆の塩ゆで

ヘルシーさと手軽さを両立した枝豆は、実は野菜と大豆の栄養を同時に摂れる優秀食材です。
タンパク質量はブロッコリーの約4倍とされ、筋トレ後の補食にぴったり。少量でも満足感があるため、夜遅い時間のダイエット食にも向いています。
ただし、ビールと一緒に食べると吸収が妨げられるので控えめにしましょう。

豚汁

豚汁は豚肉や根菜類、きのこ類など多様な食材が入るため、タンパク質・ビタミン・ミネラルをまとめて摂れる万能メニューです。温かい汁物は血流を促し、筋肉へ栄養が届きやすくなるメリットもあります。
きのこを追加すればビタミンDもアップし、筋トレ後の身体づくりをさらにサポートしてくれるでしょう。

オムライス

オムライスは、卵に含まれるビタミンDやタンパク質、チキンライスに使われる鶏肉・野菜から多彩な栄養を摂れるため、筋トレ後の理想的な一皿です。味付けをガーリックやコンソメに変えれば、飽きない筋トレ飯として続けられるはず。
糖質とタンパク質を同時に補給でき、翌日のパフォーマンス維持にも役立ちます。

サバ缶のアレンジ料理

サバ缶は高タンパクでビタミンDも豊富、さらに常温で保存できるため忙しい男性の味方です。ご飯にのせてサバ丼にしたり、味噌汁に加えたりするだけで筋トレ後の簡単メニューに早変わりします。
調理の手間を省きたい日にも重宝するので、ストックしておくと安心でしょう。

筋トレの効果を下げるNGな食事習慣

筋トレの効果を下げるNGな食事習慣
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せっかくトレーニングをしても、食べ方を間違えると成果が出にくくなります。
ここでは、筋トレ後に避けたいNGな食事習慣を紹介していきます。

暴飲暴食

運動直後は、達成感から食事の量が増えがちですが、カロリーを摂りすぎると脂肪がつきやすく、せっかくの努力が無駄になってしまいます。
特にビールや揚げ物、スイーツなど「ご褒美」を選びたくなりますが、筋トレ後の身体が求めているのはタンパク質やエネルギー源です。
栄養バランスを意識した食事を心がけましょう。

何も食べない

暴飲暴食はNGですが、トレーニング後に何も食べないのもNGです。
筋トレ直後は筋肉の回復がもっとも進むゴールデンタイム。ここで食事を抜くと、身体がエネルギー不足になり筋肉を分解し始めます。
食欲がない場合は、バナナ・ヨーグルト・プロテインなど軽めのものでも十分です。何か少しでも補給しておくようにしましょう。

白米から食べ始める

食事の始めに白米などの糖質を食べると、血糖値が急上昇しやすく、中性脂肪として蓄えられやすくなります。
筋トレ後の食事は「野菜→肉や魚→ご飯」の順にすると、脂肪がつきにくくなり、筋肉への栄養も行き届きやすくなります。
食べる順番を整えるだけでも、体型づくりを効率よく進められるでしょう。

早食いする

早食いは血糖値を急激に上げるだけでなく、満腹感を得る前に食べ過ぎてしまいカロリー過多に陥るリスクがあります。
また、一度にたくさんの量を飲みこむことで胃に負担がかかり、筋肉へ回すべき血流が減ることで回復が遅れる場合も。
一口ごとにしっかり噛むことを意識し、1食あたり20〜30分かけることを心がけましょう。

脂っこいものを食べる

揚げ物やファストフードは脂質が多く、筋肉の回復に必要な栄養が不足しがちです。脂質が多いと消化の負担も増えるため、せっかくの筋肉への血流が妨げられることも。
どうしても食べたい場合は量を減らし、サラダや汁物をセットにしてバランスを整えるようにしましょう。

筋トレ後の食事で筋肉のつき方が変わる

筋肉は、ただストイックに鍛えるだけでは効率よく成長しません。実はトレーニング内容と同じくらい、筋トレ後の食事が重要になります。どんな栄養を、どのタイミングで摂るかを工夫することで、筋肉の回復と合成がスムーズに進み、筋量の増加につながるでしょう。こうした積み重ねが、1か月後や半年後の身体づくりに大きな差を生むのです。